門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

タマゴ昔語り〜たまご話その8〜

2017年12月29日 | 生物

 ここまで回数を重ねてきたたまご話。実は4回目の国語辞書の頁と5回目の漢和辞典の頁の間に「卵と玉子の違い・古語辞典で引いてみると」が入るはずだったのです。が。手持ちの古語辞典をひいてみても何も収穫がなくて書けませんでした。『たまご』でも『かひのこ』でも『かいのこ』『かひご』でも調べたのに。。。。で、昔々おばばさま(祖母)に聞いた話をUPします。

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「少なくとも室町時代にはたまごは『かひのこ』と呼ばれていて、謡本※にも載っているのよ。ちなみに漢字は『殻の子』」

(調べたけど手持ちの数少ない謡本の中にその記述はありませんでした。どうせなら流派や題(タイトル)まで教えてくださいよ〜!)

「卵食べて殺生の罪に問われるといけないから玉の子って言い換えたのよ、ほら、ウサギを一羽二羽って数えるのと同じよ〜」

(仏教絡み?どうやって調べればいいんですか?いや、でも、室町時代でも雉撃ちとか巻狩とかしてますよね?主目的は軍事訓練で、食料調達ではないのかもしれないけど。。。狩ったら普通食べるような?確証はないけど。。。)

「さらに言うと『緋鹿子(ひかのこ)』ってあるでしょ?あれも子どもに関係のある言葉でね、云々(話は果てしなく続く)

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・・・くらげびとが小学生の頃、欠伸を噛み殺しながら聞いていたこの手のお話、もっと真面目に聞いておくんだった!!『殻の子』・『かひのこ』・『玉の子』などなど、、、どなたかご存知ありませんか?調べ方が悪いのか、ネットで見てみても、出典まで明記してあるところ見つけられないんですよね。。。息子その1には「まだたまご調べてるの?」って呆れられてしまいましたが。こんなに身近なものなのに定義がはっきりしないなんて、びっくりなんですもん。・・・タマゴを見るたび考え込んでしまう日々はまだ当分続きそうです。

 

 能楽の台本に当たるもの。複数の流派がある。