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日記(5.17)

2025-05-17 08:56:07 | 日常
5月17日(土曜日) 雨
新潟日報 日報抄

 赤い培養液の中で、親指ほどの心臓が規則的に脈打つ。
 大阪・関西万博で人工多能性幹細胞(iPS細胞)による「ミニ心臓」を見た。
 暗く神秘的な展示室で、地道な研究の成果に目を見張った

▼開発したのは大阪大発のベンチャー企業。
 iPS細胞から作った「心筋シート」の実用化を目指し、国に承認を申請して注目された。
 弱った心臓に貼ると心臓の動きが回復するというこのシートも、展示室で見ることができた。     ピクピクと元気に動く様は、意志を持つ生物のようだった

ノーベル賞受賞者の山中伸弥さんがiPS細胞を作製してから今年で20年目となる。
私たちの命と健康に、iPS細胞がいよいよ役立つ。ミニ心臓の脈動に目を凝らし、そんな思いを抱いた

▼心臓病を巡っては、超高齢化社会でウイルス禍のように患者が急増する
「心不全パンデミック」が課題となる。
既にパンデミックの段階にあるとみられる本県は、とりわけ循環器系の医師が少ない

▼「住んでいる場所によって、助かる命とそうでない命があっていいんでしょうか」。以前取材した心臓外科医はそう語った。最前線で実感している危機感だろう。心筋シートの実用化は、地方と都会の医療格差の解消につながるか

▼万博会場では山間部や離島でも最先端治療を施せる「空飛ぶ手術室」も展示されている。
長崎県で今春、医療搬送用ヘリコプターの死亡事故があったばかりだ。住んでいる場所によらず、最先端の治療が受けられる未来へ。万博で希望を見た。


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