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日記(5.30) 記事「春秋 ゾウの花子」

2016-05-29 17:24:55 | 日常
5月30日  (月曜日)  

日経「春秋 」に 2016/5/29付
 「上野のどうぶつえんは、さくらの花ざかりです」。
  こんな和やかな風景から始まる土家由岐雄さんの童話
  「かわいそうなぞう」
  ご存じの方は少なくないだろう。

★秋山千ちえ子さんの朗読が聞こえそう・・・・


  家族連れでにぎわう上野動物園。人気者はゾウだ。
  しかし戦争中、そこには痛恨の出来事があった。

  物語はほぼ実話だという。空襲に備えて猛獣を処分せよと命じられ、
  飼育係はつらい役目を果たす。

  しかし賢いゾウたちは毒入りの餌を投げ返し、餓死させられていく。
  「ついに、ワンリーもトンキーも死にました。
  どちらも、てつのおりにもたれ、はなを長くのばして、
  ばんざいの芸当をしたまま、死んでしまいました」

  そのワンリーは花子とも呼ばれていた。戦後まもなく、
  上野にやってきた新しいアジアゾウが「はな子」と名づけられたのは
  それにちなんだのである。
  かつて花子がたどった道を決して繰り返させぬ。
  そんな思いを動物園の人々は抱いていたはずだ。
  はな子は平和な時代の象徴として熱狂的に迎えられ、アイドルとなった。

★学校に上がる前に上野動物園で見たのが花子だったか定かではないが
 親はいろいろなところを見せたかったんだろうな!
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  のちに井の頭自然文化園に移ったが、
  仲間もおらず、後半生のはな子は孤独だったようだ。

  飼育員を死なせる事故も起こしている。
  それでもみんなに愛され、先日、天上に旅立った。
  国内のゾウで最高齢の69歳。
  戦後と同じくらいの長さを生き抜いたはな子の死は、
  花子の無念をあらためて愚かな人間の胸に刻むのである。

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