日本ではトイレとレストランでの水は無料という感覚があると思いますが、
外国では両方とも有料です。
ポーランドでは公衆トイレは大体1.5zl~(60円くらい)、デパートは無料のところもないわけでは
ないですが、大抵0.5zl~(20円くらい)払います。
有料だからといって日本の有料トイレを想像してはいけません。
トイレの清潔度や質はピンからキリまであります。
今回の旅行で私が今まで使用したトイレでワーストワンがでました。
それは、ポーランドとウクライナのボーダー(国境)のトイレ。(ウクライナ側)
場所は、地図のウクライナのリヴィフに行く途中の国境です。
プシェミシル(ポーランド)はリヴィフの左斜め上くらいの位置にあります。
国境での検問で、行きで2時間、帰りで3時間半待たされました。
待っている間、みなさんそろそろトイレに行きたい時間。
で、行ってみました。
今まで色んなトイレ事情を見てきましたが、お金を払ってこれはないでしょう!
っていう感じです。写真がないのが残念です。
まず、トイレ近くになってきたら、あの独特のトイレ臭さが漂ってきた。
(トイレの表示がなくてもトイレの場所が分かっていいかな?!)
入り口でおばさん(いつも思うけどトイレのお金を集める人はなぜかおばさんが
多い)が、ウクライナの通貨で50コピーイカ(12円くらい)を徴収された。
私は現地の通貨がなかったのでポーランドの通貨を渡した。(OKだった)
私の前に並んでいたポーランド女性が、”どんな質の悪いトイレでも
お金を払わないといけないなんて不合理ね。”と私に英語で話しかけた。
私もそうだそうだと頷く。
トイレの外にいるのに、既にトイレ臭さぷんぷん状態で中に入る。
並んでいるみんなの様子を見ると、なぜかズボンをはいている人たちはズボンの裾をめくっている。
??と思う、私。
私の前の前の人の順番になって彼女は恐る恐るドアを開ける。
首を横にふってため息ひとつ。
そして意を決して入った。
それを見て私はよほどひどいコンディションなんだと想像。
待っていて気付いた事、水洗のはずがフラッシュの音が聞こえない。
んん?
私の順番になってドアを開けたところ、欧米なのに様式が日本式。
つまり”しゃがんでする”。だから、みんなズボンの裾をめくっていたのね。
トイレはかつて水洗トイレだった模様。今は水は流れない。
当然、トイレットペーパーもない。(普通の有料トイレはあります)
鍵もかからない。
便器は落書きと汚れで真っ黒。
日本のお祭り場などにある簡易トイレもひどいが、いい勝負だ。
トイレから出て、手を洗おうとしたら4つあるシンクのうち
水が出ているのが1つだけ、しかもちょろちょろとしか出ない。
まあ、水が出るだけいいか、と思い、手を洗って外にでた。
あ~、新鮮な空気。
外では、あるポーランド女性が
”こんなトイレ見たことない。まるで、ヨーロッパの別のところにきているようだ”
と、ポーランド語で言っていたそうだ。
(実際、そうなんだが、国境だからあまり感覚がないかな)
あとで聞いたのだが、ウクライナは水の事情がよくなく、市内でも水の供給時間が
限られているとか。ましてや田舎ではいまだに井戸水を使用しているところもあると聞いた。
水は貴重だった。
それを聞いて、なるほどと頷いてしまった私であった。
今回の旅行でトイレにまつわる話がまだあります。
それは次回。
今日のポ語
toaleta (トイレ)
”とあれた”
ポーランドでは男性用は、meska (eの下ににょろにょろあり:めんすか)
女性用はdamska (だむすか)で、▽が男性用、○は女性用を表します。
私はいつも▽か○か分からなくなって、今まで男性用トイレに
入ったことしばしばあり、、。
ある日、”今度は間違えないぞ!”と思い○印のドアを開けたら、おっさんが半ドアで
用を足していた。”あれぇ~?また間違えちゃった?”と思い再度ドアを確認するも
そこは女性用で間違いない。
結局、おっさんが間違えていたのか、気にしないで用を足していたのかのどちらかでした。