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備忘録

高知白バイ事件と仙台北稜クリニック事件

2011-02-21 08:35:47 | 雑記録

高知白バイ事件と仙台北稜クリニック事件


 2月19日 仙台北稜クリニック事件(筋弛緩剤点滴事件)の徳島集会へ行ってきました。

 高知からの参加者 片岡晴彦・奥さん 支援する会高木・農本・私 国民救援会高知支部 田中会長・宮本事務局長。

 守大介さんを支援する会徳島支部の総会へお邪魔してきました。

 総会の議事が終了後、片岡さんと支援する会メンバーが紹介されました。
 その後、仙台からおいでの弁護団の阿部泰雄弁護士から事件の説明と再審新証拠の説明がありました。

 仙台北稜クリニック事件の詳細 → 
守大介さんを支援する首都圏の会


 事件は看護師の守大介さんが、患者に筋弛緩剤を点滴して、一人を殺害、4人の患者の殺人未遂を行ったとして起訴された。2008年2月25日、最高裁は上告をし棄却して無期懲役が確定した。守さんは現在千葉刑務所に服役中。

 この事件は白バイ事件と同様にドキュメンタリー宣言や冤罪FILEに掲載された有名冤罪事件の一つです。もちろん事件の存在や概要は知っているつもりでしたが、改めて当事者(弁護士・支援者)から裁判や証拠の話を聞くと怒りを感じます。

 この事件と高知白バイ事件は医療冤罪と交通事故冤罪の違いはありますが、医療も交通事故も科学でもって分析が可能なわけです。物理的にあり得ないスリップ痕が有罪の決め手となった白バイ事件。医学的見地から筋弛緩剤の使用はあり得ない北稜クリニック事件。その証拠の正当性を証明するための偽証や科捜研の鑑定書が利用され、裁判官はそれを見抜こうとしない。同じ構図です。

 北稜クリニック事件では、点滴液や患者の血液等の試料を分析して、筋弛緩剤の成分が検出されたことが有力な証拠となっています。また、一審では十数名の意志が、患者の容態や症状が筋弛緩剤を投与されたものと同じとしょうげんしています。ところが、弁護側が医師に調査依頼した結果では、弛緩剤の成分と判断された分子量値?は弛緩剤の数値とは一致しないことが判明した。また、患者の症状も筋弛緩剤投与のものと違うことも証言した。

 弁護側の最高裁上告にあたり、検察は異例の答弁書を提出した。その中で、大阪府科捜研の解析した弛緩剤の分子量値と本来の弛緩剤の分子量値の違いを次のように説明したという。

 「試料の分析の過程(加水作用?)にて分子量?が変わった」

 検察の頭の中は? 分析中に変わるわけが無いし、変わるような方法では成分分析はできない。分子量が変われば物質も変わる。つまり、科捜研が検出した分子量値は弛緩剤のものではない。と素人の私は考えます。

 阿部弁護士はこのあたりを専門用語を交えてきちんと説明してくれたのですが、ペンも握れない私はメモをとれなかった。記憶を頼りに書いているので不正確な内容かもしれないですが、大意はずれていないと思います。 質疑応答の中で、『その鑑定試料は残っていないのか?』と質問をしたら、予想通り『全試料消費』、つまり残っていないとのことです。質問の後で愚問だったと反省した。残っていれば裁判は違う結果になっていたでしょう。

 科学的なはずの鑑定でこれですから、検察側証人も高知白バイ事件と似たようなものです。被害者の症状は筋弛緩剤投与のものと証言した医師は約20人すべて東北大学医学部卒だったということです。守さんの勤めていた病院の経営者も同大卒だそうなんですが・・。いまも同じ証言ができるかどうか聞きたいところです。
 事件の問題点は詳しくは前出のリンクをくぐってい頂ければ詳しく書かれています。鑑定や患者症状の判定について新証拠を整理して3月には再審請求を提出するそうです。頑張ってほしい。

 今回の徳島行の目的はどのような支援活動をしているかの勉強も兼ねていまいした。北稜クリニック事件の支援組織は全国22支部。その中で徳島支部は会員数約300人で全国で2番目だということです。徳島ラジオ商事件という地域の特性もありますが、その数には驚きました。
 徳島支部の総会の内容や実際の支援活動を見聞きして、私達支援する会も組織の在り方を見直しているところであり参考になりました。

 これからもいろんな場所でじょうほうこうかんして 今回のような体験ができればと考えたところでした。

 支援する会 今月の日程
     
 22日 愛媛白バイ事件 高松高裁事故現場検証見学 (副会長)

 25日 支援する会 幹部会 

 26日 シンポ・「日本の根幹としての法教育の基礎とはなにか」参加 高松・香川大学
    
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