Ken坊の趣味と日常と仲間のページ

平凡なことを非凡に、非凡なことを平凡に書き綴る、
乱入大歓迎のブログ。

1934. 昇段審査

2016-03-27 | 格技

昨日、年に一度の空手の昇段・昇級審査。

今回は僕にとって、少し思い入れのある審査会。
幼い頃から面倒を見てきた男の子が、
少年部の黒帯に挑戦するからだ。


黒帯を取得するにはフルコン名物
”10人組手” をクリアしなければならない。

彼が黒帯を取得すると、当道場で2人目の黒帯男子。
ぜひ成功して欲しい。



思い返せば彼が入門したのは小学2年生の時。

周りの空気を読まずにふざけたりして、
叱られるとスネてロッカールームから出てこない。

練習を熱心にしないクセに、やられると
ヒネたり泣いたりと、自尊心だけは強い。

そんな子供らしい子供であった彼が、
6年を経て黒帯に挑戦するまでになるとは
正直思わなかったが・・

最近の彼は礼儀も覚え、謙虚ではあるが、
目の奥には秘めた闘志も見え隠れする、
良い青年に成長しつつある。



さて、審査会を前に、道場に入ってきた時の
彼の目には、あきらかな緊張の色が見えた。
どよ~んとした、死んだ魚の様な目だ (^_^;)

稽古中の動きも硬い。


そして10人組手の時が来た。
1人、2人とこなしてゆく。

Ken坊は5人めの相手をする。
少しきつめに打撃を入れる。
痛そうな顔をするが、まだ大丈夫。

目が生きている。

6人、7人目。 肩で息をし始める。
顔が紅潮し、かなりキツそうだ。
バンバン投げられ、床に転がされ続ける。

大きな大人たちが相手である。
苦しいだけでなく、恐怖も感じている事だろう。


そして10人目、師範が相手。
もっともキツイ時間だ。

前蹴りが腹部に入ると思わず声が漏れる。
がんばれ! もう一息!


そして・・・終了の合図。 10人組手完遂!
審査の結果は後日だが、とりあえずおめでとう!


稽古終了後の彼の目は、開始前のそれとは
明らかに違う、実に晴れがましいものだった。

良い審査結果が出ることを祈ろう。

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