コヤマリンスタジアムまで徒歩15分

完全終了しました!!
記事もすこしずつ消していきます。
マリーンズファンは辞めてませんし、辞めませんよ♪

野次馬ライトスタンド

2010年04月17日 10時05分00秒 | Marines10R-Season

私はどうも昔から物事を一歩引いてみる癖というのがあるようで、どうしてもこういった記事を読んでも「素晴らしい!」という絶賛の声だけで終わったりすることがないんですよね。



【野次馬ライトスタンド】 マリン名物の大声援が復活!! ロッテ躍進を支える「和」の心。
 (スポーツナビ)

面白いほど、つながる。
これが「和」の力なのだろうか。打ちだしたら止まらない、今季の千葉ロッテ打線である。
3割打者5人を擁するチーム打率、そして四球数73というリーグダントツの数字(4月11日現在)もさることながら、特筆すべきは数字には表れない集中打。一度調子に乗ったら最後、これがまた、よくつながるのだ。

「誰かが駄目な時は他がカバーする。全員でやっているのが伝わってくる」
19安打すべてが単打で勝利した4日のオリックス戦後に西村監督が言うように、今年のマリーンズ打線は、チーム全体につなぎの意識が浸透しているように見える。
今年1月。西村マリーンズの船出は「和」というチームスローガンを掲げるところからはじまった。バレンタイン体制からの脱却を意味する「洋」から「和」への意。そしてもうひとつ西村監督には大きな願いがあった。
「昨年はみんなが違う方向を向いているのを感じた。今年は現場、フロント、ファンの心を一つにしたい」

アジアチャンピオンに輝いた2005年。マリーンズは現場・フロント・ファンが三位一体となった「和」の力で勝利を勝ち取ったと言っていい。今年は、その「和」をもう一度取り戻そうというのだ。実にこの球団らしいシャレを利かせたコピーながら、笑うことはできなかった。
それほどまでに昨年のマリーンズは深刻な事態に陥っていた。

「世界一の味方」の応援団が「敵」に回った昨季後半。

野球どころではない、最悪のシーズンだった。
事の発端は、球団フロントがシーズン前にバレンタインの退任を発表したことによる。
この異例の事態に球団と現場は対立を深めてしまい、醜聞が度々週刊誌を賑わせた。チームの成績は上がらず、負の連鎖はファンにまで波及し、バレンタイン残留を働きかけながら、ことごとく球団に無視をされていた一部ファンは、終盤に溜まっていたフラストレーションを最悪の形で暴発させた。

9月26日。試合中にフロントを糾弾する横断幕を掲げるライトスタンドのファンに、西岡剛がお立ち台から抗議をすると、翌9月27日には怒りの矛先が西岡へと向けられることになる。
「世界一の味方」であったはずの応援団から浴びせられる誹謗中傷の横断幕とブーイング。それは、かつて初芝清がゲッツーを打った時に送られたような愛のあるブーイングとはまったく異質の冷たくも苦い鈍痛が伴っていた。
ライトスタンドではファン同士で罵倒する声が飛び交い、小競り合いが起きた。それは日本一の団結力を誇ったロッテファン、いや、中学生の頃から観てきた、弱くても野球を楽しむ術を心得ていたロッテファンの姿からは想像もできない悲しい光景だった。
「こんなのマリーンズじゃねぇよ。何が『俺たちの誇り』だよ」
隣の席にいた会社員風の男性が叫んでいた。
問題を起こした彼らもマリーンズを愛していたことは間違いない。しかし、同じ思いを持っていながら、ボタンの掛け違えで悲劇は起こり、そして進んでいく。

シーズン終了後、来季のマリンスタジアムから一部の応援団が撤退するという話を聞いた。さらには、ロッテファンを象徴する応援歌である『俺たちの誇り』をはじめ、これまでの応援歌は廃止する方向だという。
2010年のシーズンに暗雲が立ち込めていた。

“伝説の応援団員”と呼ばれる男・ジントシオが奮闘。

3月3日。2010年の千葉マリンスタジアム初戦となったこの試合は、オープン戦とはいえ重要な意味を含んでいた。焦点はひとつ。今季の応援はどうなるのか?
たかが、応援ではない。それは「和」を掲げる新生西村マリーンズにとっては、生命線にも等しい重要な問題である。

多くの人たちの不安を乗せて開場したライトスタンド。その演舞台には、“伝説の応援団員”と呼ばれる男が立っていた。2004年までマリーンズの応援をリードしてきたジントシオ氏の復活。的確かつファンを団結させるウィットに富んだリードは、往年のファンからは神格視されるほどの存在だという。
だが、今年は歌詞のマイナーチェンジも含めると8割方の応援が変更されている。昨年までの応援に慣れ親しんだファンは戸惑いを隠せず、伝説の男をもってしても、厳しい道のりが容易に予想された。
それでも、ジン氏は声を張りファンをアジり続けていた。「和の心! 和の心! 和の心!」

その大声援に甲子園の応援に慣れた今岡でさえ驚いた!! 「声援が大きくて、緊張しました」 3月26日の本拠地開幕戦後、甲子園の大歓声に慣れ親しんだはずの今岡誠は、マリンスタジアムの歓声に驚きを隠さなかった。

「昨年までは敵でうらやましい応援だなと思いながら投げていたんですけど、今年は本当に心強い味方で……最高です」 4月1日の楽天戦で移籍後初勝利を挙げた川越英隆はお立ち台で嬉しそうに言った。移籍してきた彼らの発言は、マリンのライトスタンドのもたらす力が、昨年までの応援と何ら変わりのないことを証明していた。

それを確かめに、先週末の西武3連戦。3月3日以来、ライトスタンドへと足を運んだ。
まだ、歌詞カードが手放せない人が目立つが、誰もが声を出している。あちこちで、卵から孵ったばかりのメダカの大群のようにファンが跳ねまわっている。
そこには、'05年のライトスタンドにも比類する圧倒的なグルーヴ感が確かに存在した。スタンドにいた若い女性ファンがこんなことを言う。
「昨年のことがあるから、余計に応援しなくちゃと思うんです。今年は球団も選手もやる気になってくれているし、応援歌が歌えなくても、何かしたくてウズウズしませんか?」
ファン同士の思い、選手の思い、そして、多分、球団の思い。誰かの思いが誰かへとつながっていく。これが、「和」の心だろうか。嬉しくなって、声を出した。年甲斐もなく、ジャンプしたい衝動に駆られた。
楽しい。
これが、マリンのライトスタンドだ。
勝っても負けても、応援が好きでも嫌いでも、今、このスタジアムには、同じ思いを持つ人たちの歓びに溢れている。
この「和」が続く限り、マリーンズの快進撃は止まらない。




YAHOO!スポーツのトップ画面に出ていることもありましたし、何名かのマリーンズファンブロガーの方々が紹介されていたようなので、すでにお読みになっている方も案外多かったのではないかと思います。 (ちなみに、この筆者の方はベイスターズファンのライターさんのようです。)
皆さんはどういった感想をお持ちになりましたか?

これは報道ではなくコラムですので、取材による内容の記述というよりも、筆者自身が気になっていたことについて、その現場(今回の場合は千葉マリンスタジアム)に行き、そこで感じたことを書いています。 意見というよりも感想。
だから私がこの記事を最初に読んだ時のひとこと目の感想、「目新しいことは書いてなかったな」というのは当たり前のことなんでしょう。 これまで報道されていたこと。 私達が千葉マリンスタジアムで感じてきたこと。 それがプロのライターの手によって書かれた。 そうにしか感じなかったんです。

私も昨年9月26日には千葉マリンスタジアムの1塁側内野席にいました。 27日は球場には行きませんでしたが、テレビで試合は観ていました。 26・27日ばかり語られますが、実際には25日にもその前兆が起きていました(これも私はテレビ観戦)。 だから、あまりにも異常な雰囲気になっていたのは、少なからず感じていました。 そして、26日の西岡の一言があり、27日に大衆娯楽であるはずの野球観戦の場で、とても大衆娯楽の場であるとは思えない異常な事態が起きた。 

そんなことがあったけれども、今シーズンに入ってからも、千葉マリンスタジアムが異常な事態のままになっているなんて全く思いませんしたよ。 
あの「事」を起こした人達はごく一部だけであり、その他のファンはそんな事態を望んでいた人は皆無に近かったわけです。 そもそも大衆娯楽なんですから、よほど捻くれた人以外、みんな楽しくなりたくてわざわざお金を払って、時間を使って球場に来るわけですよ。 なのに、なんで異常な雰囲気の場所に来て、異常な雰囲気のまま過ごさねばならないんでしょう? そうではないですよね?

みんな楽しくなりたくてやってくる。 そのやってくる人達は、かつて「世界一のファン」と評されたことがある人達なんですよ。 俺(達)だけが「世界一のファンなんだ」と勘違いした人も、単に海風に吹かれながらビールを飲みたいがために来る人も、選手に野次を飛ばしたいだけに来る人も、特定の選手だけをおっかけて黄色い声援を上げる人も、そういう人達もぜ~~~んぶひっくるめて「世界一のファン」だったわけです。 一人が「世界一」だったわけではない。 特定のグループが「世界一」だったわけではない。 毎試合のように球場に来る人だけが「世界一」だったわけではないんです。
 
昨シーズンが終わってしばらく時間が空いた。 意識的であれ、無意識的であれ、新たなシーズンが始まるのだから「楽しくありたい」という気持ちが湧いてくるもんだと思うんです。 もちろん、そういった気持になれなくて離れた人だって少なからずいるでしょう。
でも、いろいろな人をひっくるめた「マリーンズファン」は大勢残っているんです。 球場に行き野球を見たくてしょうがないんです。 テレビで見てマリーンズを応援したくてしょうがないんです。 野球がない、マリーンズがない期間が数カ月も続いた。 苦しくて悔しくて悲しく寂しくなったシーズンを繰り返したい、なんて思うものか。 ただ野球が観たいんだ。 マリーンズの野球を観て、楽しみたいんだ。 それだけなんだ。
だから、私は新しいシーズンが始まれば、また多くのマリーンズファンが集まり、大きな声援を上げて応援する姿を疑ったことはないです。 それは「必然」であり「当たり前」のことだから。 だからこそ、今回のスポーツナビの記事を読んでも「目新しいことはない」としか感じなかった。


ただ、私自身の思っていたことよりも遥かに良い形でシーズンが始まることになったのは、確実にジンさんの応援団復帰でしょう。
これまでも何度も書いているように、私はライトスタンドの住人ではなく、いつも内野席で観戦しています。 だから、ライトスタンドで有名人になっている人(応援団長とか)なんていうのははっきり言って知らない。 というか、興味がない。 だから当初、ジンさん、と言われても最初はだれのことだがわからなかったけれど、かつて、内野席で応援していてもものすごく心地よいリードをしてくれる人が何人かいたのは肌で感じていた。 その一人がジンさんだったのだ、と今年になって初めて知った。 

ジンさんが応援団に復帰した理由・経緯はいろいろあるようですが、本人や球団に確かめたことがあるわけでもないので、そんなことはどうでもよい。
少なくとも、応援のリードをとる人がいない中で応援していくのか、という点が解消されただけでなく、新たな応援歌の嵐となったにも関わらず、オープン戦のごく数試合と開幕後のビジター試合(西武ドーム)だけで、ほぼ昨年と同等レベルの音量を発する応援に仕立て上げた。 
こんなに早くほぼ完全に元通り、正確にいえば、2010マリーンズファンが完成するとは思わなかった。 それは確実にジンさんの功績(もちろん、たった一人だけでそれを成し遂げたのではなく、それをサポートする人たちがたくさんいたからこそ成し得た)。

でも、ジンさんを今後も神格化するのはあまりにも怖い。 本人もおそらくそれは自覚しているんではないかと思う。 
本人が勘違いして独り相撲に走ってしまうことはないとは思うのだけど、周りが勝手に神格化し一種の宗教的なまとまりになってしまうのが一番怖い。 2009の再来は避けなければならない。

ファン一人一人が、自分自身のスタイルでマリーンズを応援し声援をあげる。 これまで以上にもっと楽しいものにするために、もっともっと自分自身が楽しめばいいのだ。 そうすれば、必然的にこれまでよりもっと素晴らしい「マリーンズファン」となり、より大きく強く選手たちの力になり、もっともっと輝かしく楽しい千葉マリンスタジアムになる。 きっとそうなる。



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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (内野にいます。)
2010-04-17 03:11:39
同感です
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マリーンズが本当に好きだから (hd)
2010-04-17 09:18:24
私は勝った時は喜び、負けた時は悔しくて愚痴も言うかもしれませんが、楽しくマリーンズを応援します。
球場に応援に来るファンもTVの前で応援しているファンもみんな一人一人が、自分の好きなスタイルで楽しく応援しましょうよ。
去年のことは教訓にして「自分達だけが」とならず、マリーンズファン全体が大きな「和」になれたらいいな。
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第3者として (仙台のマリーンズファン)
2010-04-17 10:25:18
「マリーンズの応援っていいよね!」とイーグルスファンの友人が言ったように野球ファンには有名なサークルでしたね。確かに去年のライトスタンドの殺伐とした雰囲気には唖然としました。
あれから時間が経って振り返ってみると彼等も振り上げた拳を何処に降ろしていいのか分からなくなってあんなことになったのでは?
私はフロントのやり方もおかしいと思ったのでどちらの味方でもないマリーンズファンでしたが去年はホントに異様でしたね。
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マリンに行くとワクワクします (まりんずちゃん)
2010-04-17 10:46:16
こんにちは。
昨年の9月の様子から今年のマリンを心配していたのですが、予想以上に楽しい空間になりました。外野を中心とした皆さんのおかげでしょう。感謝しています。
マリンは本当に楽しい、そこに行けば誰もが幸せになれるようなワクワクした空間、週末午後のこのひと時が私のエネルギー源です。
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Unknown (外野人)
2010-04-17 11:06:27
なんか論調がよくわからん。

ジンさんが神格化なんてする訳ないじゃん。
彼はマリーンズの職員だし、いつもファン目線で接してくれますよ。
宗教的?なんのこっちゃ。

テレビや内野席ばかりではなく、一度外野席で観戦されてみてはいかがでしょうか。
各々が独自のスタイルで応援なんかしたら、統率のとれた応援ができなくなってしまいますよ。

まあ管理人さんは一歩下がって、冷めた目で論じるのがお好きなんでしょうね。
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Unknown (ナゴヤマリン)
2010-04-17 11:09:20
確かにマリーンズファンにとっては目新しい内容の記事ではなかったですね。

他球団や一般プロ野球ファンから見た昨年終盤のマリンライトスタンドは怖い印象を持たれたことでしょう。
私も9月27日ライトスタンドで応援していて異様な雰囲気を肌で感じました。

それをこのようなコラムで「今季は変わった」と公に紹介されることは良いことだと思います。
それも開幕からチームが好調だからなお紹介されるのでしょうけど、これが不振ならマリーンズファンも刷新された応援歌を覚えて歌うことさえままならなかったかもしれませんし…。
それだけに開幕ダッシュを成功させた西村マリーンズには感謝です。

この記事を見た不特定多数の一般プロ野球ファンが「やはりマリーンズの応援は楽しそう」とか「マリンへ行ってみたい」と思ってもらえれば嬉しいですね。

それにしても開幕戦で見たジンさんのコスチューム、いかにも神格化しそうな感じでどうかな?と感じました。
最近は普通のユニですかね?
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Unknown (ライト人)
2010-04-17 13:20:30
記事の神格視とは応援リードの技法の評価が高いということで宗教的な神格視ということではないのでは?昨年が異常だっただけだと
目新しいことはないとしか感じなかったとは残念ですね。昨年の騒動に心を痛めた分だけ、変わったこと、それが取り上げられて他球団ファンにも伝えられることが嬉しく感じましたよ。
結局昨年が異常だっただけだと思いますよ。良くしようと一生懸命やっている人たちの姿をぜひ見に来られてはいかがでしょう。
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Unknown ()
2010-04-17 17:25:37
外野人
管理人さんもないとは思うって書いてあるだろ。ただ周りが変に持ち上げると初めてマリンに来る人とかが入りにくい空気を作ってしまうんではないかってことなんじゃないの?
もちろんジンさんは違うけど、宗教ってのは周りが持ち上げて成り立ってるもんだからね。
とりあえず自分の論調と合わないからって管理人さんに文句言うのは筋違い。
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異常な空間であることに気がついてない (野球大好き)
2010-04-17 17:36:52
松井選手にスタンディングオベーションができるニューヨークのファンが本当の世界一の野球ファンだと思います。

ラッパや歌声で、真面目に野球を見たくて球場に来ている人の邪魔をしている人がなぜ「和」なのかわかりません。
日本風、という意味での「和」としては分かりますが、他人の立場を考えることができる、という意味では
自分勝手に感じて仕方ありません。それぞれのスタイルで楽しむ、というのは賛成ですが
あの騒音はちょっと好きになれません。
球団にも、「あんたら球団が公式HPで新応援歌を紹介するって
どういう了見ですか?そういう観戦の仕方を奨励するのですか?」と意見を送らせていただきました。

自分達が楽しむためには、他のひとには多少我慢してもらおう。選手だって声援がありがたいと
言っていることだし。球団だって新しい応援歌を覚えてくださいって言ってるんだから。
声を出して応援する私達が正しいんだ・・・。

多分、カンチガイだと思います。
カンチガイの部分は、去年「事を起こしたごく一部の人」となんら変わらない。

NPB自体が「ここに、世界一がある。」と言っちゃってますから、これはプロ野球全体が病気だということ。
スタジアムが「異常な空間」になっていることに気がついていないのか・・・。

返信する
お門違い (Unknown)
2010-04-17 20:24:13
>野球大好き

そのような考え方の貴方がこのブログでメジャー応援至上主義を延々と訴えて何の意味があるのか?
マリーンズなどNPBの試合なんか見ずにテレビでメジャーの試合でも見てなさい。

貴方の論調はこのブログ趣旨とかけ離れているので、メジャー応援ブログにでも意見し同調された方が満足感を得られることでしょう。
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