はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京の国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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観察

2014-04-28 22:20:29 | 養生
開院当初から定期的に通ってくださっている患者さんに「今日の体調は?」と伺ったところ、
「特に気になる症状はないけれど、鏡で舌を見たら苔がはがれてきていたから、そろそろ治療を受けた方がいいかと思って来ました」
との答えが返ってきました

鍼灸治療をする際、症状の原因や体質を知るために手首の脈・舌・お腹を診ます。
その中で舌は患者さんご自身でチェックしやすいので、時々鏡で色や形を見ることをお薦めすることがあるのですが、
この患者さんはずっとおうちで実践されているので、いち早く変化に気付けたようです


体調によって、舌の色や形は変化します。
この患者さんのように舌の苔がはがれている場合は、胃が疲れていて気力がない状態と考えられます。
舌の表面にひび割れが見られる場合は体内の水分が足りていない状態。
舌そのものが大きくなり舌の周りに歯のあとがついている場合は、水分代謝がわるくて消化機能が落ちている状態。
また、舌の裏側にある血管(舌下静脈)が太くなって色が青紫っぽくなっている場合は、血の巡りが滞っている状態です。

最近は書店で東洋医学を分かりやすく解説した本もよく見かけますし、ネットでも「舌診」で検索するといろんな情報が出てきますので、
興味のある方はいろいろ見てみてくださいね

そして朝の洗面をすませる時など、鏡で舌を観察してみてくださいね
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