はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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暦の上では・・・

2015-02-05 21:00:40 | 日記
節分・立春も過ぎて、暦の上では春の始まりということですが、全国的に厳しい寒さが続いていますね
東京はこの冬7回目の雪だそうです。

上京して10年程経ちますが、東京で迎えた最初の冬は予想以上に寒さが厳しくて、地元愛媛のあたたかい日差しが恋しくなりました
今はだいぶ慣れたとはいえ、やはり寒がりなのは変わらないですね


温暖化はますます進んでいるとはいえ、冬の寒さは変わらず厳しいものがあります。
服装を工夫することで暖房に頼りすぎないように気を付けていますが、こう寒いとついついスイッチに手が伸びてしまいます

あたたかい空気には上昇する性質があり、お風呂で湯気がどんどん上に行くのもこの性質によります。
どんなに暖房していても足元は冷える、といったことも起こりがちです。

私たちの身体の中でも同じことが起きます。
あたたかい気(陽気)は頭の方に上って行き、足は冷えていく・・・いわゆる冷えのぼせが起こります。
冷えのぼせの状態になると、顔がほてったり、頭がぼーっとしたり、頭痛や肩こりの原因にもなります。
これを防ぐには、下半身、特に足元を温かくすることが必須。上る性質のあたたかい気を下げることができるからです。

東洋医学では「頭寒足熱」の状態が理想とされています。
寒さを感じるとつい首や肩に力が入りマフラーなどでぐるぐる巻きにしたくなりますが、まずは足元をしっかり保温してみてくださいね。
レッグウォーマーはひとつあると本当に便利です
もちろんお腹を温めるのも効果的なので、腹巻やカイロもおすすめです。

また、この数年は機能性インナーがどんどん進化していて、薄くて軽くて保温効果が高い商品がいろいろあります。
着ぶくれを防げて快適で重宝しますが、運動などで汗をかいたりする場面では少し注意が必要になるようです。
体質にもよりますが、保温性が高いインナーを着用することで汗をかき、汗が冷えることで体温を奪われることがあるとのこと。

冬は厚めのコートを着たまま暖房の効いた空間に入って汗をかくことも意外に多いので、上手に重ね着して体温調節したいものですね。
コメント
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