《 老い 》について書いてある本は、それほど多くない。
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壮年時代はとても知的活動に積極的だったのに
定年後は消極的になって、ぼんやり過ごしている人を見かけると、
ぼくは、「ああ、もったいないな」と、残念に思う。
(南 博)
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「人生で感動することがなくなっては、生きている意味は半減する。
美しいもの、音楽、すぐれた思想に対する好奇心と感動・・これが私の脳の老化を食いとめている。」(谷川徹三)
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知的好奇心が涸れてくると、
日常会話の中で
「どこがおもしろいの?」
「どっちでもいいじゃないか」
「そんなことバカバカしくて」という達観したような言葉が出てくる。
(老いに打ち克つ50章)
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そういう人になってしまわないこと。
なぜって、一緒にいたら興ざめしてしまうからね。
長生きするためには、まず第一に退屈しないことだと思うの。
僕なんか毎日忙しくて大変ですよ、考えることがいっぱいあるし、原稿も書かなきゃいけないしでね・・・。
本当に死んでるヒマなんてありませんよ」(百三歳、本日も晴天なり)
近すぎて意識できなかったこと
いつでもそばに行けるから
つい気を抜いてしまって
目や心に焼き付けないまま
通り過ぎてしまったこと
野に咲く花々であったり
母の溢れる愛情であったり
もちろん、あなたであったり
気づかないまま通り過ぎてしまったこと
宝物がそこにあるかもしれないのに
いつでもそばに行けるから
つい気を抜いてしまって
目や心に焼き付けないまま
通り過ぎてしまったこと
野に咲く花々であったり
母の溢れる愛情であったり
もちろん、あなたであったり
気づかないまま通り過ぎてしまったこと
宝物がそこにあるかもしれないのに
(くろほとき)