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人は精神から老いていく。 ねえ、何歳から老人というんだろう。新しいシニアを目指して素敵に老いる力を

新しいシニアを目指して素敵に老いる。高齢社会というけれど、高齢者が何を考えているかわかりますか?老いる力と幸せを考える

車の中で知人を待ちながら考えたこと

2021-10-28 07:53:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

雑感266

ドナルドキーンの好きな季節は、「梅雨」


以下、少し長くなるけど、彼のことばを引用する。



 「一番好きな季節は?」と聞かれると、ためらうことなく「梅雨」と答える。桜の咲く季節、新緑、紅葉の季節も私は大好きだ。しかしなぜか梅雨の季節に最も心を惹かれる。大災害をもたらすような雨は嫌いだが、日本の雨の風景は格別である。



 小雨の降る中を息子に手を引かれて、傘を片手に近所の寺の境内を歩くのは、なんとも言えず気持ちがよい。石畳が濡れて、ところどころ水たまりが光っていて、紫陽花が咲いていれば文句はない。私の墓がこの寺にある。雨に濡れた墓石に向かって手を合わせると、心が洗われるような気がする。馴染みの花屋さんで買った花を、自分の墓に手向けることもある。



 『徒然草』を翻訳したのは五十年ほど前の軽井沢の山荘で、やはり梅雨の季節だった。雨は、ある種の集中力と持続力を与えてくれる不思議な魔力を持っているようだ。翻訳しながら私は、自分がまさに『徒然草』を書いているかのような錯覚に陥った。あの時、私は兼好法師だったのかもしれない。



 ここ数年、毎夏一ヶ月以上、息子と軽井沢の山荘で過ごすが、書斎の前が林になっている。原稿に向かっていて、ふと雨の降る林に見入っていることがある。静かな雨音は音楽のようだ。突然、陽が射して一ヶ所だけ明るくなる。その明るさの中を小鳥が数羽、さえずりながら飛びまわる。そんな時、私たちは歓声を挙げて喜ぶ。



 年をとるにつれて雨を嫌うようになっていることも確かだが、それでも私は雨が好きだ。

(どなるど きーん・日本文学者) 



雑感267


私も雨の日は、好きだった。雪の日は、もっと好きだった。

子どもの頃は、雨の中や雪の中を、空に向かって口を開けて歩いたりしたこともあった。

雨や雪の中に立つと、子どもながら、生きている実感を感じることができた。

でも、もう雨も雪も嫌だ。年齢が自然に対する好き嫌いの相性を変えてしまった。


雑感268


雨の歌で、今でも気に入っている歌がある。




雑感269


ドナルドキーンが雨と日本人の暮らしに目を向けながら日本研究をしたのもわかる。

日本人の感性に感動しながら、日本人の気持ちの中に入っていったんだろう。




雑感270


先日(10月21日)のシニアの勉強会での委員長のことば。

『今朝は、私の村ではこの秋はじめて霜が降りました。』


二十四節気「霜降」(そうこう)というのは本当だな、と納得した。

2021年の暦要項を見ると、次のように記されている。





雑感271

雨のことを書いてみたけど、今日は快晴。

秋晴れの中を知人と歩いてくるよ。


思い出袋の中の《生きている私》

2021-10-10 00:42:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

雑感262

ふっと考えた。

自分の中に「思い出袋」はいくつあるんだろうか。

職業の「思い出袋」

青春の「思いで袋」

喜びの「思いで袋」 

悲しみの「思いで袋」

もっともっとの「思い出袋」

自分の中に「思い出袋」は、いくつあるんだろうか。

そして、その袋の中には、何が入っているんだろう。

・・・・

これらの袋の正体を突き詰めることは、《自分で自分の正体を暴くこと》





雑感263


「思い出袋」の正体

不安

感謝

驚愕

好奇心

焦燥 

不思議 

幸運

緊張

尊敬

憧憬 

欲望 

恐怖

勇気

後悔

無念

軽蔑

罪悪感

劣等感

怨み

苦しみ 

悲しみ

切なさ

怒り

そして、愛情





雑感264

私は

すべてをオブラートで包んで飲み込んできた。

そうして

新しい風が吹くことを願って

私自身の種子を育ててきたように思う。


雑感265

谷川俊太郎の詩に、小室等がメロディをつけた。

これは、名作、名詩、名曲。

私やあなたの「思い出袋」の中にもぎゅっと詰まっているだろう

《この思い》



寒露 秋色

2021-10-08 14:49:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

雑感258


10月8日
今日から二十四節気は、寒露
秋が深まり野草に冷たい露がむすぶ

そして、七十二候は、
鴻雁来(こうがんきたる)
雁が渡ってくる頃。清明の時期に北へ帰っていった雁たちが、再びやってくる


雑感259





雑感260


寒露の富士山の姿を載せます。

















雑感261


くろがねの秋の

2021-10-07 13:37:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

雑感251

ちょっと時間のかかる移動や用事の時には、「お湯とカップとコーヒー」を持って車に乗る。それが習慣になってしまった。山や雲や雨をぼーっと見ながらゆっくり飲むコーヒーは、体内のエネルギーを磨いてくれる。


雑感253

ぼーっとした後は、本の整理。整理というよりは、老活の一つ。
本人にとっては、宝物のようなモノでも、残された者のとっては迷惑なゴミのようなものだってあるからね。


雑感254

老活整理をしていたら、大岡信「折々のうた」のあるうたが目にとまる。

読んでしみじみ思うところがあったのて、スマホのGoogle keepでそのページをメモする。


雑感255
これが、メモの内容。


くろがねの秋の風鈴鳴りにけり

           飯田蛇笏

『霊芝』(昭一二)所収。近代の秋の名句として有名。字面の意味は、秋、鉄の風鈴が鳴った、というにすぎないが、この句はそんな字面の意味によって鳴ってはいない。
「くろがねの」は単に鉄を意味するだけでなく、音感そのものがどっしり黒いものの印象を生む。
「くろがねの秋の」と続く時、秋がひそかにくろがねに変じ、やや季節はずれの風鈴の中で、深沈と鳴るのである。


雑感256

今日は、10月7日。

七十二候では
48候、秋分の末候、『水始涸(みずはじめてかるる)』

収穫時期を迎えた田んぼの水を落して、稲刈りに備える頃。または、秋分の節気も深まり、自然の水源も涸れ始める頃。


雑感257



くもり空と心模様

2021-09-12 07:33:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

雑感247

朝起きると、スワイショウを1000回やる。

およそ23分30秒かかる。それが私の健康法。



雑感248

七十二候

鶺鴒鳴(せきれいなく)9月12日頃

せきれいが鳴き始める頃。

せきれいは日本神話にも登場し、別名は「恋教え鳥」。






雑感249


シニアの健康本のモデルは、シニアにさせればいいのに。


なぜ、若者が出てくるの?



雑感250

引用元はわからないが、私のメモ帳にこんな文章がある。


「歳を取るということ」


人間はいくつになっても
死ぬまで成長、発達を
続けていく生き物らしい。


老いていくのか
成熟していくのか


老いると考えれば
老後の不安もあるだろう


成熟していくと考えれば
死ぬ瞬間がもっとも
成長していることになる。


歳を重ね
成熟していこう