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おぐりクリニック

眼科、アレルギー科、漢方外来

大豆の問題5

2025-06-14 | 日記

【植物エストロゲン】
大豆などに含まれ、ED/勃起不全リスクを高めるとされる植物エストロゲンについて

お伝えさせていただきます。

 

これはゲニステインと言って、大豆などのマメ科の植物に多く含有されるイソフラボンの一種で、

 ゲニステインはフィトエストロゲンとも植物エストロゲンとも呼称されます。
一方、エストロゲンはもともとは人間の卵胞ホルモンの事を示す言葉であり、 

生理や妊娠、出産など女性の生殖機能に大きい影響を持つ、いわゆる女性ホルモンの事です。


植物エストロゲンはエストロゲンとしての力価は、 人体内で分泌されるエストロゲンと比較して非常に弱いとされており、 

過剰な女性ホルモン的作用は期待されませんが女性の更年期障害症状などの改善作用があるとも言われています。


【植物エストロゲン摂取がED(勃起不全)発症リスク?】
女性ホルモンであるエストロゲンは、男性の体内にも分泌されており、 

男性体内においても生理的な役割を持つとされています。 

しかしその分泌量は成人女性のそれとは比較にならないほど少なく、 

また男性ホルモンの分泌量に対してのエストロゲン分泌量が 相対的に増加して行くと、

EDなどの男性の性機能障害を引き起こすとされています。
大豆などに含まれる植物エストロゲンは弱いながらもエストロゲン作用を持っているので、

大量摂取によって男性にEDが発症する可能性は有ると思われます。

もともとこの植物エストロゲンは、自然界において草食動物の過剰繁殖を抑制する為に、 

雄の生殖機能を制限しようとする自然の防御システムの一環と言われています。
つまり草食動物が増えすぎると植物が減りすぎてしまうので、 

草食動物の繁殖量を抑えてバランスをとる為にそうした機能を進化過程で獲得した物質と言う考えです。

 

<大豆についてのまとめ>

様々な大豆食品の安全性についてお話してきました。

遺伝子組み換え作物の問題などは、今回は触れませんでしたが、

科学研究の結果を普段の食生活の参考として下さい。

古くから日本人に愛されてきた大豆の良い面を理解しながらも

過剰摂取のリスクに注意いただければ幸いです。

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