







けれど、じつは古くから薬草としても使われていました。



以前藍の生葉染めのご紹介をしたことがありますが、藍の葉を発酵させたスクモを使って行う
本格的な藍染とは異なり、比較的手軽に楽しめる生葉染めのために、今年も藍を育てています。
そしていろいろ調べているうちに、薬効があると知りました。


藍の実、藍実(らんじつ)の薬効は、「神農本草経」という書物よると、
主として体内に入ったいろいろな毒物を解毒することができ、これを長いこと服用していると
年をとっても髪の毛が白くならず、だんだん身の動きが軽くなるとされています。
この書物は前漢から後漢の時代に書かれた、漢方の基礎となるもので、
上薬・中薬・下薬に分けて、一年にちなんだ365種の薬物が収載されているそうです。
解熱、解毒の目的で藍実(らんじつ)を煮詰めて服用する方法や、
新鮮な葉汁を、毒虫に刺された時に患部に外用として使用する方法などが紹介されています。
ちょっと興味を持ったことを調べて、一つの事からいろいろ学べるのは本当にに楽しい事ですね。


これからに期待しましよう。




色の薄い方が生葉で染めた物。濃い方は化学的に抽出したインディゴを使って染めた物です。