



東京上野、国立科学博物館で特別展が開かれています。(6月17日まで)


緑が濃くなってきた上野公園に入ると間もなく、歴史を感じさせる建物の国立科学博物館が見えてきます。
昭和5年にできた日本館は、当時の科学技術の象徴・飛行機型のデザインとなっているそうです。


中央ホールは、ドーム型の天井まで吹き抜けになっていて、南北に伸びた翼型の展示室があります。
新しい建物の地球館とあわせて、常設の展示はさすが科学博物館。
アカデミックなもの、珍しいものでいっぱいです。

さて今回の特別展は、


恐竜の時代に現れた【花】の始まりの形から、最新の技術で品種改良された【青いバラ】まで
さまざまな角度から、花について紹介されているものでした。
世界最大の花・そして強烈な臭いで有名なラフレシアス。
アクリル容器のような物で密閉された、あれは標本だったのかなぁ。
ヒマラヤの幻・青いけしの花(本物を展示)。
薄い花びらはとても繊細で美しかったけど、湿度や温度を管理された状態でも、
やっぱりどこか元気が無いような気がしました。






花の持つ色素の説明や、最新の品種改良など科学的アプローチだけでなく、
万葉集や源氏物語の中の、花の取り上げられ方、十二単の色合わせの見本など、
文化的な展示もあるところがおもしろかったです。
また、身近なところでは、池坊を始まりとする生け花の流派の解説や、
フラワーデザインと呼ばれるアレンジの考え方についての解説などもありました。


撮影OKの場所は少し写真を撮ってみたのですが、いい所はNGばかり。しかたないけど・・・

最後にあった花の写真はとてもすばらしく、あの写真だけでももう一度見たいくらいです。

ご紹介できないのが残念です。
まだ会期が残っているので、興味のある方はお出かけください。

