






何年か前、つる編み工芸作家の石田先生に連れられて、

長野県の北端、もしかしたらもう新潟県に入っているあたりで、
蔓の見分け方・採取の仕方・保存の仕方・そして編み方などを教えていただいたことがあります。
そのとき初めて、自生するホップを見つけました。

その花がらは、もうすでにカサカサと乾燥し始めていて、「このままドライフラワーになるよ」と教えられ、
車に詰め込んで帰って来たことを思い出します。
しばらく工房に飾っていたのをおぼえていらっしゃる方、いるかなぁ?
野性味あふれるオレガノ・ケントビューティーといった感じです。
そのホップを栽培しています。
今年は雨が少ない天候にもかかわらず、順調に成長しています。

決してビールを作る為でなく、もちろんドライフラワーにするためです。念のため。

どんな作品に活かされていくのか、みんなで考えるのが今から楽しみです



ホップはつる性の多年生植物で、雄株と雌株があり、
ビール醸造には雌株につく毬花(まりばな)の、受精していないものを使います。
ドイツでは古くから、このホップの花を「緑の黄金」と呼ぶそうで、
ビールに特有の芳香と爽快な苦みを与えるのも、また余分なたんぱく質を沈殿・分離し、
ビールを清く澄ませ、ビールの泡立ちをよくするのもホップのはたらきです。
それらの働きをする成分は、ほとんどが緑色の毬花の中にできる黄金色の粉末に含まれています。
先日ご紹介したアサヒビールの工場見学では、このホップも展示してあります。
最後に、冒頭でお話した石田先生の展覧会が開かれているので、ご紹介致します。

石田 克成 手仕事展

日 時 : 6月9日(土)~6月24日(日)会期中は無休
11:00~18:00 (最終日は16:00まで)
場 所 : Comfy
山梨県南都留郡冨士河口湖町船津7289-1
TEL 0555-73-3544
昨年のハーブフェスティバルで展示した、先生の作品を少しご紹介します。


ていねいで、完成度の高い先生の作品には、多くのファンがいらっしゃいます。
良かったら一度その世界に触れてみてください。
