コタロウとママのつれづれ日記 そして、それから

パピヨンコタロウとママの何気ない毎日の記録
そしてペットロスから浮上予定のママの記録です

コタロウの計らい

2024-03-21 | 日記

コタロウの最期の8日間、そして葬儀の24日までの計11日間で

「これはコタロウの計らいかな」と思ったことがいくつかあった。

それとも、神様の計らいか。

どれもとても些細なことで、ただ私がそう思っただけのことなのだけど

それらのことで私はとても救われたし、

そのおかげで、この11日間を今になって振り返ると、後悔の気持ちはない。

 

コタロウは最期、ありったけの力を振り絞って

私がコタロウとお別れをする気持ちができあがるまでの時間をくれた。

コタロウにはしんどい思いをさせてしまったけど、

私にゆっくりとお別れする時間をくれたコタロウに

心からありがとう。

 

コタロウは患った病気からしたらあり得ないほど私に看病させることがなくて

最期までしっかり食べてトイレも自分でしていた。

でも、最期の最期の数日、私に介護らしいことを少しだけ、させてくれた。

 

コタロウがとてもしんどそうで、安楽死の決断をした日は病院がお休み。

それでも電話をしようとするとコタロウは深い息で寝るようになって電話を思いとどまった。

私がコタロウの命の時間を決める。

コタロウは、私にそれをさせないようにしてくれたのだと思う。

思えば最初の重篤発作の日も病院がお休みだった。

病院に駆け込んでいたらコタロウとのお別れの時間がもっと早かったかもしれない。

 

そして、本当にありがたいことにコタロウを看取ることができた。

そのタイミングはワンちゃんが決めるもので、もしも一緒の時でなかったなら

それは「ひとりでそっといかせてね」ということなのだと思っていて

だから、コタロウとの8日間もずっと「コタロウのタイミングでいいんだからね」

と話しかけていた。

でも、本心ではコタロウを看取れたらいいなと思っていたから、

私の望みを叶えてくれて、本当にありがとう。

 

コタロウが体とお別れした日は、翌々日が友引だったから葬儀は3日後にした。

コタロウと過ごせる日が1日増えた。

 

お花を買いに出かけたらお店がどこもお休みで買えずに帰り、

その晩はコタロウを棺に入れずにベッドに寝かせて

どこからでもコタロウと目が合う一晩を過ごせた。

 

コタロウが体とお別れした日から葬儀までの3日雨が降り続いた。

これを涙雨というのだろうかと思った。

おかげでコタロウをバギーに乗せ、一緒にお出かけした場所を巡ろう

などという私の暴挙を防ぎ、静かに時を過ごせた(これは神様の計らいかな)

コタロウも、それまでいっぱいがんばったからゆっくりさせてよ

と思ったかもね。

この3日間は今までの春のような暖かさから冬に戻ったような寒い日だった。

コタロウの身体を冷やした方が良かったから、ありがたかった。

エアコンもつけずにヒーターで私だけ暖まり、室温17℃で過ごした。

 

そして、葬儀の日は一転、快晴 さすが晴れ男コタロウ

両親も来てくれていたから、晴れで本当に助かった。

 

最期はきれいなお骨にしていただけて、心底ホッとした。

 

私が後悔しないように、最期の日々では後悔しないように

コタロウがいろいろと取り計らってくれたのよね。

その一つ一つを思い出しては

ありがとう ありがとう とコタロウに話しかけています。

 

 

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24日のこと

2024-03-20 | 日記

2月24日

朝、カサカサという音で目が覚める。

時計を見ると5時58分だった。もう起きなきゃ。

目覚ましは6時にしていた。コタロウが来たのかなと思った。

もう起きる時間だよって起こしてくれたのかなって。

カーテンを開けると青空。神様ありがとうございます。

今日はコタロウが青空を駆けていくことができそうです。

窓の結露を拭いてお湯を沸かし歯磨きをし洗濯機を回して、

白湯を飲みながらソファに座り、コタロウとお話をする。

今朝はささみを茹でて、スープご飯を作ってあげよう。

 

コタロウは今日もあの日と変わらぬ姿で横になっている。

コタロウの姿を見られるのは今日が最後なのだと思うとやっぱりさびしい。

もうコタロウに触れることができなくなるのだと思うと離れがたい。

さびしい。さびしい。

 

コタロウにスープご飯をあげて私も朝ごはん。

今日はコタロウをちゃんとお見送りしないとだからしっかり食べた。

かかりつけの動物病院にコタロウのことを電話する。

タイミングが合わなくてご連絡が今日になってしまった。

8時半、妹が家に来る。両親は9時半に到着。

コタロウにお別れを言ってくれて、私のエンゼルケアを褒めてくれた。

10時15分、お迎えの車が来る。母は車に乗るのがとても大変だった。

私は助手席にコタロウの棺を抱いて窮屈に座った。

あやすように棺を撫でたりポンポンとしたりしながら霊園に向かう。

霊園に着くと、祭壇にコタロウを安置してお焼香。

それから新しく用意したお花でコタロウを飾ってあげて最後のお別れをする。

 

コタロウを待っている間、私は外に出て空を見上げていた。

青い空に白い雲がぽっかりと浮かんでいた。

コタロウはこの青い空を元気に駆けて行けたかな。

 

1時間ちょっとして案内されると、

台にはコタロウのお骨が頭から尻尾まできれいに並べられていた。

それを見て私は心底ホッとして緊張の糸が切れて、大泣きしてしまった。

私の、コタロウへの最期のお勤めをしっかり果たせたと思った。

丁寧に焼いてくださってありがとうございました。

お骨上げは、コタロウの骨は小さくてもろいからお箸でなく指でも、と言われ

私は指でコタロウの骨を骨壷の中に収めた。

 

お昼はやはり混んでいて、両親にはお寿司を持って帰ってもらった。

妹は20時近くまでいてくれていろいろな話を久しぶりにした。

コタロウがいないくて可愛い邪魔が入らないでいっぱい話せるねなんて話した。

妹が帰って一人になると急にさびしくなった。

自分が空っぽになったように力が抜けた。

これからどうやって生きていこうか。

 

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23日のこと

2024-03-20 | 日記

2月23日

今日がコタロウと一緒に過ごせる最後の日。

目覚めると10時過ぎ。昨日はベッドに入ったのが3時過ぎだった。

今日も雨。冷たい雨だ。今年の冬一番の窓の結露。

コタロウを撫でて保冷剤を取り替え、歯磨きしてお湯を沸かし、

窓の結露を拭いて洗濯機を回す。ご飯を炊く。

鮭を焼いてコタロウにおすそ分けをして、ご飯を食べる。

 

今日のコタロウも、あの日から変わらずとてもきれいで穏やかで

安らかで、可愛いままだ。

 

洗濯もあと一回で終わる。コタロウの匂いがなくなってしまうのに

私は何を急いでこんなに一生懸命洗濯しているのだろうと思っていた。

・・・そっか、コタロウの共犯だ。

コタロウが粗相すると、「もう!」とか言いながら片付けていたけど、

体調が悪くて粗相しちゃった時などはベッドやカーペットをササッと取り替えて、

「ほ~ら、もうなかったことにした。ママは共犯だからね~」と声をかけていた。

最期まで自分でトイレに行こうとしていたコタロウ。

自分で行けなくなってどんなにか嫌だったろう。

そんなコタロウの共犯に私はなりたかったんだ。

「汚しちゃった」ってコタロウが思わないように、

コタロウのプライドを守りたかった。何もなかったことに、ママはしたかった。

キレイな部屋でコタロウに気持ちよく休んでほしかったのよ。

なかったことにしたよ、コタロウ。

 

大切に過ごさなくてはいけないコタロウとの最後の日。

気がつくともう14時過ぎ。

今の私の一番の気がかりは明日のコタロウの火葬。

コタロウを丁寧に扱ってもらえるか、きれいに焼いてもらえるか、

そればかり心配している。

一つの後悔もなく気持ちよく見送ってあげられますように。

そうできるよう、ママはがんばるつもり。

 

お友達と妹からコタロウへお花が届く。

妹がつけてくれたメッセージを見て泣いてしまった。

コタロウのこと、よくわかってくれていたね。どうもありがとう。

妹にお花のお礼と、明日は両親のことをよろしくお願いしますとメールする。

私はコタロウに専念させてね。

 

今日また霊園に電話して気になることを聞いてみる。

送迎車を聞いたら、車高が高めで母がゆったり座れそうで安心した。

葬儀の流れもなんとなくわかった。

今日になって明日の昼食の用意しなきゃと気づく。葬儀が終わったらお昼過ぎだ。

うっかりしてたよ~。

出かけて、両親がゆっくりできそうなお店をお店を探すけど、

土日でランチを予約できるお店が無かった~。

当日電話で混み具合を聞くことになった。

土曜だからどこも混むだろうな・・・。入れるといいな。

 

玄関に出してあるバギーをたたむ。

シューズクローゼットを開けるとコタロウのものがいっぱいでまた涙が出る。

物入れはどこを開けてもコタロウのものがあってそのたびに泣いてしまう。

 

コタロウへ手紙を書く。棺を開けてコタロウとお話をする。

触れると、コタロウは冷たいけれど柔らかい被毛で、穏やかな顔で横になっていて

ずっとこのままでも大丈夫なんじゃないかって、

火葬なんてしないでそばにいられるんじゃないかって思ってしまう。

動かなくても、ご飯を食べなくても、私を見つめ返してくれなくても、

それでもコタロウの姿がそばにあったらどんなにかいいだろう。

明日、コタロウの身体がなくなって、姿を見ることができなくなったら

私はどうなってしまうのだろう。


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お友達の弔問で

2024-03-19 | 日記

22日、お友達が会社帰りにお花を持って来てくれた。

マンションの入り口で「ここで・・・」と言われたけど

もしも嫌じゃなかったらコタロウに会っていって、と部屋にあがってもらう。

本当に眠ってるみたいだね

エンゼルケアを私がしたのよ などと話していたら、

こんなにしてもらえない子だっているんだから。

こんなふうにしてもらえない子たちのことを思うと・・・と言って彼女が泣いた。

・・・なるほど。

看取りをしてもらい、葬儀をしてもらう。

当たり前のことだと思っていたけど、それは恵まれた子だというのだ。

そうか。そういう見方もあるのだなと思った。

 

ふと、能登の大地震で命を失ったかもしれない犬猫ちゃんたちのことが浮かんで

私は神妙な気持ちになった。

思えば、看取りも葬儀もなく終わっていく命はたくさんある。

私が自分でコタロウを看取ることができて、葬儀もしてあげられるのは

私にもコタロウにとっても幸せなことなのだなと思った。

 


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22日のこと

2024-03-19 | 日記

悲しくて眠れないだろうと思ったけど、ここ1週間の疲れが出たか、

ピンと張っていた緊張の糸が切れたのか、目が覚めると8時50分だった。

コタロウの気配はなくて現実に引き戻される。

コタロウのご飯の支度がないから、このままベッドにいてもいいんだよな

と思いながら、やっぱり起きる。

なんだかいろいろな夢を見ていたような気がするけれども、

コタロウが出てきたかわからない。

出てきたのかどうかわからないということは、きっと出てこなかったんだろうな。

 

祭壇のコタロウの頭を撫でて、甘酒トマトジュースとカリカリとおやつをお供えして、

自分の朝ご飯の支度をする。

今日も外は雨。窓は結露していてとても寒い。

コタロウが亡くなった日から雨が降り、今日も明日も雨か雪の予報だ。

それまでは春のような暖かさだったのに。

でも、コタロウの葬儀の日まで寒いのはコタロウにとっては良いことだ。

身体を冷やした方がいいからね。

 

昨日はお花を買えなくて、だからコタロウを棺に納めずに祭壇上でベッドに寝かせた。

コタロウはただ眠っているようで、私はそばを通るたびにコタロウの頭を撫でてチュ~してる。

 

今日も除湿器を回しながら洗濯を2回する。

 

母から電話あり、コタロウの葬儀に父と2人で来てくれるとのこと。

お腹が痛いの治ったと言っていたけど大丈夫かな、ちょっと心配。

でも来てくれたらコタロウも喜ぶと思う。ありがとね。

 

昼過ぎに出かけて、お花屋さんでアレンジ花と棺の中に入れるお花を買う。

お花は今までは出来合いの花束や予算を言ってお任せで買うばかりだったが、

今回は初めて自分でお花を選んだ。

店員さんに話しかけられて、棺の中に入れるお花を選びたいと口にしたら

涙がどっと溢れてしまった。びっくりさせてしまってごめんなさい。

明るい可愛いイメージでお花を選んだ。

アレンジ花もとても可愛いものがあって嬉しかった。

それから、角上でコタロウにあげるマグロを買った。

 

帰宅して、コタロウを棺におさめる。お花で囲んであげる。

寒いからピヨコポンチョを羽織ってあげる。

コタロウはお花畑でお昼寝しているよう。

選んだお花がコタロウに良く合って、嬉しかった。

ただ、棺に収めるとコタロウの顔が覗き込まないと見えなくて、

それがちょっと切ない。

コタロウの背中の白い毛、お尻近くの茶色い毛、首の後ろあたりの毛を切って

遺毛としていただいたわよ。

 

お注射でお世話になった動物病院にコタロウのことを伝える。

診療中だったけど先生に電話を代わってくれて、コタロウと私に

ねぎらいの言葉をかけてくださった。

話しながら泣いてしまったけど、お世話になったお礼をきちんと言えてよかった。

 

夜ご飯はマグロの中トロをコタロウに一切れお供えして、あとは私がいただく。

今までだったら私が一切れぐらいしか食べなかっただろう。

イチゴもバナナも私が食べた。

コタロウにあげようと買ったものを1人で食べている。

コタロウに、と思うとちょっと高いものでも買ってしまっていた。

これが親心なのかしらね。

 

人はどんなこともだんだん忘れていく。

だから、覚えているうちに忘れたくないことやきちんと覚えておきたい事は記しておかなくちゃ。

そう思ってボイスメモを続けている。

もう今は23日1時40分。

コタロウと一緒にいられるのもあと一日ちょっと。

明日は出かけたりせずにコタロウと一緒に過ごそう。

 

コタロウが、あんなに小さいコタロウがいないだけで

部屋がすごく広くて静かでどうしたらいいのかわからない。

それで、ずっとコタロウに話しかけながらおでこにチューしてる。

ウザいって言われちゃうね

 


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