スーパーの試食コーナーからエレベーターのシーンに移ると、マネキン人形にキスする貫地谷しほりがいるような錯覚に・・・
他人の痛みを知ること。世界中の人々ができたなら、イジメや暴力、そして戦争なんて起こるはずもない。奇想天外なことをするディノこと井出埜辰耶(柳楽優弥)は、周りから見ると単なる“不良”という言葉で片付けられてしまう高校生。彼なりの“他人の痛みを知る”努力は、そのまま優しさと思いやりに繋がっているのです。その難しい役をこなした柳楽くん、大木こだまのようにだみ声の関西弁がとても強烈!下手な関西弁という設定なので、それがとても自然に感じてしまう。
女4人、男2人のグループ、彼らそれぞれの心の傷も描かれている。それが人間には誰にでも心の傷があるものだと気づかせてくれる。また、ボランティアのように人助けをしているつもりが、それによって傷つく人もいるんだとバランスよく反証材料も与えてくれるし、社会的な意味で現実の厳しさをも教えてくれるのです。包帯という突飛な発想ではあるけど、様々な可能性を考えてある内容だったように思います。
難民問題や中東の戦争をも想像させられる内容だったし、いじめや自殺、児童虐待、それに勝ち組・負け組などといった社会問題をもさらりと取り上げている。単純な青春ものとは一味違った映画でした。石原さとみも等身大の演技だったし、やっぱり柳楽優弥の上手さなんでしょう・・・象とかキャラメルとかではがっかりさせられたのですが・・・
「逃げるで!」と公共物に包帯を巻いたら、写真を撮って後はほったらかし。罪の意識は全くない純粋な高校生たち。建造物等損壊罪などが考えられそうだけど、容易に取り外すことができるので多分当てはまらない。高崎市はどうなのかわからないけど、条例によって美観を損ねる云々の罪を問われるのかもしれない。写真を撮ったのなら、はずしましょうよ・・・
★★★★・
他人の痛みを知ること。世界中の人々ができたなら、イジメや暴力、そして戦争なんて起こるはずもない。奇想天外なことをするディノこと井出埜辰耶(柳楽優弥)は、周りから見ると単なる“不良”という言葉で片付けられてしまう高校生。彼なりの“他人の痛みを知る”努力は、そのまま優しさと思いやりに繋がっているのです。その難しい役をこなした柳楽くん、大木こだまのようにだみ声の関西弁がとても強烈!下手な関西弁という設定なので、それがとても自然に感じてしまう。
女4人、男2人のグループ、彼らそれぞれの心の傷も描かれている。それが人間には誰にでも心の傷があるものだと気づかせてくれる。また、ボランティアのように人助けをしているつもりが、それによって傷つく人もいるんだとバランスよく反証材料も与えてくれるし、社会的な意味で現実の厳しさをも教えてくれるのです。包帯という突飛な発想ではあるけど、様々な可能性を考えてある内容だったように思います。
難民問題や中東の戦争をも想像させられる内容だったし、いじめや自殺、児童虐待、それに勝ち組・負け組などといった社会問題をもさらりと取り上げている。単純な青春ものとは一味違った映画でした。石原さとみも等身大の演技だったし、やっぱり柳楽優弥の上手さなんでしょう・・・象とかキャラメルとかではがっかりさせられたのですが・・・
「逃げるで!」と公共物に包帯を巻いたら、写真を撮って後はほったらかし。罪の意識は全くない純粋な高校生たち。建造物等損壊罪などが考えられそうだけど、容易に取り外すことができるので多分当てはまらない。高崎市はどうなのかわからないけど、条例によって美観を損ねる云々の罪を問われるのかもしれない。写真を撮ったのなら、はずしましょうよ・・・
★★★★・
コメント返信がえらく遅れてしまいました。
まさに「逃げろ~」と叫びたくなるくらい・・・すみません。
そういえば堤監督だったんですね~今となっては全く堤らしくないような印象です・・・もう一度観て確かめたくなってきましたです。
>kimion20002000様
カンヌで男優賞をとったばかりに・・・期待かけられすぎでしたよね。
この映画をきっかけにまたジャンプアップしてもらいたいものです。
>象とかキャラメルとかではがっかりさせられたのですが・
僕も、今作のほうが、ずっと好感を持った演技でした。
昨秋イオン三川で観てました。
TBSがやたら番宣し力入れてると思えば、
殆どの劇場が3週で終了したようです。
(『マゴリアムおじさん~』の貸切に及びませんが
鑑賞時は私以外女性が3~4名くらいでした)
堤監督お得意のトリッキーな映像で来るのかと思えば
そのまま直球の青春群像劇で好印象を感じました。
石原さとみで言えば出だしの暗さとのギャップで
「ガンバ!」とラストの笑顔はなかなかの良いシーンです。
フォーク調のBGMも邪魔せず世界観にマッチしてます。
「TBS印」が付いてるならせめてTVで多くの方に観てもらいたいですね。
できることなら、全世界の戦場に行って・・・
何の関係もない一般市民が戦争の犠牲になるなんて理不尽ですよね。
作者の意図としても、世界中で傷ついて苦しんでいる人たちのことを思うことが大切だということがあったんじゃないでしょうか。
だけど他人の痛みはなかなかわからないもの。いい世の中にしたいですね~
大切な何かを失ってゆく。
失うと分かっていれば抵抗したかもしれないが、失ったことさえ気付かない。
等、かなり盛りだくさんの内容でしたが、うまくまとまっていたと思います。
役者さん達の魅力も大。【ばかみたい・重い】と言っていた主人公(知ったふうなことを言い、冷め、諦める子供・若者)変化・成長が一番嬉しく感じました。
包帯という手段や方法や放置も安易だし、予算から行動範囲は高崎市内限定でしたが、エンディングの靴やお風呂の話や、世界の街角に包帯がまかれ、柳楽さんは海外で写真撮影の映像も、かなり気に入ってます。
最近はネットの世界も進化してきて、写真よりも動画が中心となりつつあります。
動画だったら包帯を取ってしまっては意味がないけど、写真だったら包帯を取り除いてもわからないかな~などと思ったのです。公共物だったらなおさらのこと。役所の人など管理者の人が、気づいたらすぐに取り外すことは当然なので、結果は同じかな~と。
まぁ、社会問題となったのは取らないことが原因だったと思います(結果オーライ)。ただ最初は大人に気付いてほしいという願いは彼らにはなかったはずで、その純粋な気持ちが共感を呼ぶんですけどね・・・
ともあれ、いい作品だったことには間違いありません。
包帯をとらなかった件ですが、傷を癒す・治癒には、時間が必要で、すぐとってしまっては、いかにも、写真を撮るためだけとなってしまう。本人が見て、包帯が雨風にさらされボロボロになるのをことで、風葬、見えない心の傷の、時間の経過がわかり、視覚的な癒し効果もあったのではないでしょうか。
気付き、知って欲しい、悩み、痛みのサイン。聞いた・知った・想像したサイン=包帯。強制撤去でゴミ箱へポイではなく、彼等の火葬だったら・・ん~でも、未熟で無知で多感な成長過程って感じで、よかったです。
こんにちは。
俺は驚いちゃいましたよ。
もしかして、ほんとにそうなるんじゃないかと・・・
貫地谷しほりって、お笑いキャラとシリアスキャラを使い分けることができる稀有な女優になりそうです。将来も楽しみですよね。あまり主役ははれそうもないけど・・・
ストーリーの繊細さ。やっぱり作者も痛みというものをわかってるからなんでしょうかね。
「マネキン人形」のところで吹き出しちゃいました。たしかに同じキャラでしたね。お笑いの方向に純化した感じがするのは「ちりとてちん」で落語家の役をやるのと関係あるのかもしれません。
ともあれ、ストーリーはすごく繊細でよかったと思います。
自身に心の闇があるからこそ他人の痛みもよくわかる。
誰にだって多かれ少なかれあるはずなのに・・・
大人になると、常識に縛られちゃってるんですよね。
純粋な青春時代に戻りたい・・・映画を観てるときだけでも彼らの仲間になって、楽しめればいいんですよね。
シオちゃんはよかった。『スウィングガールズ』のときと似たような性格だったし(笑)
彼らの心の闇が思いのほか辛かったです。
「包帯を巻く」という彼らの行動に対する
世間の両極端の反応も現実的で
感慨深かったし・・。
でもいい青春映画を見た気分になりました♪
さとみちゃんのあの豪快な殴りっぷりや
シオちゃんのかわいさに、笑いました
いやはや、俺はてっきり『スウィングガールズ』のセルフパロディだと先入観を与えられてしまいました。まぁ、あの映画のヒットのおかげで包帯を巻くわけにもいかなかったのか・・・
写真を撮りさえすればはずしてもかまわないと思うのですが、悩んでた人が実際に目にすることまで考えていたんでしょうかね~
警察沙汰になるという設定上、しょうがないとは思いますけど、続編では上手くこなすのかもしれませんね。
>かのん様
人の痛みを知ることが平和へと繋がる。いいテーマだと思います。
実際に何らかの痛みを経験している若者だからこそ出来た経験だと思うし、彼らの負の部分があってこそ生きてきましたよね~
さすがに大人になると出来ない行動ではありますけど、なにか別の形でもいいから行動したくなるような・・・
>miyukichi様
今までの口数少ない役から一転、よく喋る風変わりなキャラクターを演じてました。色んな役をこなして、役者としてどんどん成長していくような・・・将来も楽しみな俳優となりましたね。
>八ちゃん様
唇・・・笑ったときなんて、また違う唇を表現していたように思いましたよ!
彼女自身、それに気づいているのかもしれませんが、唇だけで演技ができてるような・・・とにかく、今後も楽しみな女優ですよね。
あ~、さとみちゃんの唇の事忘れていた~
まぁ、スカちゃんの魅力にはかないませんが…
(タロットカード殺人事件、早く観たいっ)
さとみちゃんも注目しましょう!
(美月ちゃんはど~したっ!)
象もキャラメルも私は好きでしたが(笑)、
この映画が断然よかったです。
人の痛みを知るって今の世の中で欠落しかけていることかもしれませんね。
彼らの行動の負の側面についても描くことでバランスもとれたし、何より奇麗ごとでだけで終わることなくメッセージ性が高まったように思いました。
私もどちらかというタンシオちゃんみたいに包帯巻く行為を感傷的にとらえちゃうほうなので、テンポの言葉にドキっとしちゃいました。
私もやっぱり巻きたい派カモ。後片づけはしなくちゃですね(笑)
>キスする貫地谷しほりがいるような
スウイングガールズですね(笑)
僕もスーパーのシーンでは、思い出していました。
包帯に関しては、何故外さなかったんですかね。
設定の細かい原作者さんですから、何らかの答が
あるのかもしれません。聞いてみたいところです。