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デス・プルーフ in グラインドハウス

2007-09-20 00:00:51 | 映画2007
 着メロはダリル・ハンナの口笛・・・

 さりげない遊び心の『キル・ビル』。前半の最後に出てくる保安官も同じ人だったのが嬉しいところです。後半のおねえちゃん達が乗ってたムスタングも黄色地に黒のストライプ。意味のないモノトーン映像もキルビル効果を増すためだったのかもしれません。ダッジ・チャレンジャーのオーナーの下卑た笑い方だって「名前はバック・・・」のマイケル・ボーウェンに似ていたし・・・

 くだらない会話のオンパレードはタランティーノ映画ではいつものことなのですが、さすがに前半では眠くなってきました。女の子たちが夜遊びするためのバー。なぜだか、次から次へと登場人物が増えてきたせいかもしれません。しかし、突然目が覚めた!こいつはデス・プルーフといってな・・・200キロでぶつかっても絶対に死なない車なんだよ・・・ふふふ・・・衝突テストでも優良をもらったんだぜ・・・スラッシャー映画・スプラッター映画に出てくる凶器が鉈とかチェーンソーから車に変わった!走る凶器とはよく言ったもんだ。

 ホラー映画というよりは、カーアクション映画となった後半。やはりここでも無駄話が延々と続きますが、カーチェイスの名作『バニシング・ポイント』へのリスペクトや、他にも『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』『バニシング IN 60"』(アンジェリーナ・ジョリーのはダメだってさ)にも言及し、70年代映画における本物のカーチェイスを復活させるよ!と宣誓しているかのようでした。これがまた凄い!ボンネットの上に乗るゾーイ(ゾーイ・ベル)なんて、どうやって撮ってるんだと目を凝らしてみたりしましたけど、ゾーイ自身が『キル・ビル』のユマ・サーマンのスタントをやってた女性なんですと。もちろん本物・・・

 二部構成になっていることで、「あぁ、この子たちも犠牲になってしまうのか」などと安易に想像してみたのに、予想外な展開にはビックリしてしまいます。最後には爽快感をも味わえるほど・・・やり過ぎという声を聞えてきそうですけど。

 エンドロールの最後に“thanks to 誰々”と出てくるのですが、その名前が100人近くあったでしょうか・・・すごく気になるんです。ちょっと見ただけでも知ってる名前がいっぱい。ショーン・ペンの名前もあったのですが、パンフによれば、タラちゃんが彼から“デス・プルーフ”の意味を教えてもらったのだとか。あとはDVDでチェックするしかないのか・・・

★★★★★

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
普通にB級テイスト (nikidasu)
2007-09-20 00:52:12
良い意味でプログラムピクチュアしていてギャハハと、
喜んで観ていました。

それにしても意味なく舐めるような女の子カット、加えて、
マスタングマッハ1や70年型白のダッチチャレンジャー、
そして懐かしの曲の数々、

とにかく音楽好き、クルマ好き、そしてお姉ちゃん好き
そんな輩には堪らん映画でした(笑)
ワァオ! (かのん)
2007-09-20 00:57:47
オォ、五つ★ですネ!
タランティーノ監督とは相性良くないほうなんですが
これには見事ハマりました、面白かったです。
やっぱり本物のアクションは迫力が違いますよね。
ラストの逆転劇も痛快でした。

ところでGOジュースってカタカナでゴーゴージュースって書いてありましたけど実在するんでしょうか?
気になって仕方ありません(笑)。
楽しみました (kisen)
2007-09-20 21:48:24
kossyさん、こんばんは。

私、「キル・ビル」は結構好きですが、「プラネット・ハウス」で上映されていたような映画をたくさん知っているわけではありません。なので、「懐かしい」という感情も特に持つことはできませんでしたが、単純に楽しめました。

女の子たちも、ほんとうは綺麗な女優さん達だろうに、すごくB級っぽい感じを出せてたと思うし、カート・ラッセルもうまい!
親子の刑事たちも、さりげないけどいい味出してるし、前半のラスト、「デス・プルーフ号」が走ってくるところはドキドキしました。

後半はまた違った味で楽しめましたね。私も、最後はちょっとやりすぎかと思いました。ちょっとなぁ・・・。
でも、ゾーイが素敵!ああいう女性、好きです。

あ、ひとり残されてたかわい子ちゃん、「ダイハード4.0」のブルース・ウイリスの娘役の子じゃないですか!

・・今後が楽しみです。
最高! (kossy)
2007-09-21 01:24:25
>nikidasu様
「音楽好き、クルマ好き、そしてお姉ちゃん好き」
ううむ、当ってるのかも(笑)
後半の無駄な会話部分が意外と面白くて、はまってしまいそうでした。特に映画の話が・・・

>かのん様
え~~そんなジュースがあったんですかぁぁぁ!
気が付きませんでした。観察力が足りない・・(汗)
ゴーゴージュースだなんて、『キルビル』のゴーゴー夕張そのものパロディじゃないですかぁ・・・ああ見逃し残念。

>kisen様
いやはや俺も古い映画は知りませんですよ・・・
日本の場合だったら、やっぱり邦画ですよね。
この前、かなざわ映画祭“青いオトコまつり”ってのがあって、まさに金沢のグラインドハウスって映画館でオールナイト上映を楽しんできました。
なるほど、これが日本の・・・

B級感満載でしたけど、かなり金かけてますね~
俳優もいいし、カーアクションが最高でした。

そそ、ダイハード4.0のお嬢さんでしたね。取り残されてどうなったのか・・・映すと思ったのになぁ・・・
アンジェリーナ・ジョリーのはダメなのか・・・ (OK)
2007-09-23 15:44:41
どうもkossyさん。 
アンジーの『バニシング IN 60"』も結構好きなんですけどね私・・・ オネエちゃんたちにケナされてましたね。 
ってかアンジーじゃなく“ニコラス・ケイジの~”って言い方じゃないのは何故ですかね・・・一応主役はソッチなんだから。 

いやぁ、しかし久しぶりに血の通ったカーアクションに手に汗握った作品で・・・楽しめました。 ゾーイ・ベルはスゴイっすね。 
さらに酷いB級感を炸裂させた『プラネット~』も大いに楽しめました。 いいですね「グラインドハウス」、こんなの度々作って欲しいです(笑)
作り手が制約なしでおもいっきり好きな事やってるエネルギーをヒシヒシと感じられますから。
TBさせていただきました。
では
<OK>
おひさです(笑) (しんちゃん)
2007-09-23 17:01:27
 私は今年は私生活が随分災難でね(笑)
今年は昨年の半分も映画を観にいけてなかったので・・・って、そういえばkossyさんも随分ブログ休憩してたみたいね。

 私はこの「無駄話」こそがタランティーノの真骨頂だと思うので、全編を通してガールずトークを楽しめましたが、前半と後半の話の切り替えが、あの白黒場面で表されてたことにあとから気がついたしだいで(笑)

 一番心配なのは農場に残された彼女ですね(笑)

 ってことで・・・
一気にたくさんTB貼らせてもらいます(爆)
無駄話 (kossy)
2007-09-24 13:10:32
>OK様
OK様はもしかしてロドリゲス作品のほうがお好き?俺もそろそろ観に行こうかと思ってます。
アンジーの名前を出したのは、それまでが全て女優名だったからなのでしょうか。

スタントウーマンをそのまま女優として使う決め技。このキャスティングがあってこその映画でしたよね。評価ポイントはほとんどコレだったりしますが・・・
1年に1作くらい、ほんとに作ってもらいたいです。

>しんちゃん様
1ヵ月ほど映画館に行きませんでしたぁ~
映画欲が全くなくなるというか、何もやる気が起きなくなったんです。

やはり無駄話が利いてますよね。中にはオタク要素満載のウンチクもあったりして、見逃せないことも確か。

残された彼女はどうなったんだろ・・・なんとなく後日談もありそうな気がするのですが・・・
ご無沙汰です (chikat)
2007-09-26 13:35:43
こんにちは
すっかりご無沙汰してました。

アメリカでのオリジナルバージョンはかなり削られてるみたいですね。
まあ、女の子たちの話、眠くなっちゃったんですが…。
日本人でよかった!
ディレクターズカット (kossy)
2007-09-26 22:23:00
>chikat様
ども、お久しぶりです。
オリジナルバージョンは2本続けて観れるし、それなりの良さがあるんだろうけど、オタク的には日本版のほうがいいのかも(笑)
女の子たちの会話もどこかにオタク要素が含まれていたりして、研究できるのかなぁ・・・
ゴージャス (にら)
2007-09-27 16:24:08
先日、因果関係とか理由とかの説明はもちろん、登場人物が誰なのかもロクに説明しなうちにジャカジャカ殺戮が始まり、あれよあれよという間に終わるというトビー・フーパー『悪魔の沼』とか、H・G・ルイス『2000人の狂気』といったグラインドハウスで上映されそうな作品を見たばかりだったので、今作は豪華で丁寧でお上品なうえ、決定的にぬるく感じてしまいました。

2本立ての短いバージョンのほうを、1本立てでもいいから見たかったです。

てなわけで、TBありがとうございました。

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