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小関順二公式ブログ

プロ野球、アマチュア野球、野球史

日刊スポーツ「野球の国から 高校野球編」に登場します

2017-12-28 17:50:37 | お知らせ

 日刊スポーツ「野球の国から 高校野球編」に明日29日から3日間、登場します。テーマは、29日が松坂大輔以前の甲子園大会ベストナイン、30日が松坂大輔以後の甲子園大会ベストナイン、31日が甲子園と監督です。それにさきだって、この記事を執筆していただいた金子航さんによる取材後記が日刊スポーツドットコムに掲載されました。沖縄・海邦リーグ、佐賀・鳥栖リーグ(クロスロードIN鳥栖)のことや、秋季神奈川大会で鎌倉学園が横浜高校相手に演じた8回裏の猛攻撃など、バントや非暴力について話したことをうまく拾って書いていただきました。正月元旦からは「野球の国から シリーズⅡ」の監督編がスタートします。第1回に登場するのは和歌山県立箕島高校を春夏連覇に導いた尾藤公さん。今でも忘れられないのは尾藤さんが亡くなる数年前、東京・四谷三丁目の酒場「あぶさん」にご一緒したときのこと。あぶさんの大将・石井和夫さんが店内のモニターに延長17回の熱闘、星稜戦を映し出すと店内のお客さんが一斉に拍手してくれたんです。それまでは放って置いてくれたのに気づいてくれていたんですね。今でも思い出すとウルっときます。

https://www.nikkansports.com/baseball/column/kunikarahs/news/201712270000003.html


明治神宮大会のベストナイン

2017-11-17 11:09:00 | 2017年高校野球

 明治神宮大会が終わった。前評判の高かった大阪桐蔭の主力がほぼ〝期待外れ″という不測の事態こそあったが、好選手が多く満足できた。私が見た範囲でのベストナイン候補は次の通り。

 

[高校の部 ベストナイン]

(捕手)黒岩陽介(静岡2年)、大松将吾(聖光学院2年)

(一塁)松浪基(創成館2年)

(二塁)藤森涼一(明徳義塾2年)

(三塁)成瀬和人(静岡2年)、杉原健介(創成館2年)

(遊撃)村松開人(静岡2年)

(外野)渡部颯太(明徳義塾2年)

    上田優弥(日本航空石川2年)

    斎藤來音(静岡1年)

(左腕)

(右腕)市川悠太(明徳義塾2年)、根尾昂(大阪桐蔭2年)、柿木蓮(大阪桐蔭2年)

 

 この顔ぶれを見てわかるように投手は候補が少なかった。大阪桐蔭から2人選んでいるが前評判の高さや以前に見た印象からすれば、今大会のピッチングは全然満足できない。野手は静岡の成瀬、村松の強打が最も印象深い。候補が複数いるポジションは最初に紹介した選手が私のイチ押し。左腕投手は該当者なしである。

 大学の部を見た印象は「いよいよ地方の時代が本格的に押し寄せてきたな」ということ。長く大学野球界を牽引してきた東京六大学リーグの覇者、慶応大が初戦、環太平洋大に15で完敗しているが、それが意外なことに感じられない。救いは投手陣に素質を秘めた12年生が多いこと。来年以降の全国の舞台で巻き返しを図ってもらいたい。

 ベストナインは地方リーグの勢いがそのまま反映された。野手で印象深かったのは星槎道都大、日本体育大、環太平洋大、九州共立大の選手たちで、内野手の候補にずらりと名前が並んでいる。岡田拓己、大保優真、高垣鋭次、平良竜哉に外野の沖繁優一、石黒凌はとくに印象が残った。

 投手は日本体育大の東妻勇輔、東洋大の飯田晴海がよかった。飯田は56イニングまでと決めて1回からエンジン全開で飛ばしたが、こういう余力を残さない飯田を見たのは初めて。飯田より長いイニング、打者を圧倒したのが東妻だ。変化球はキレまくり、ストレートは最速152キロの速さと打者近くでひと伸びするようなキレ味を誇り、まったく打たれる気がしなかった。チームメートの松本航も3年なので強さは持続していきそうだ。

 

[大学の部 ベストナイン]

(捕手)西川元気(東洋大4年)

(一塁)片山勢三(九州共立大4年)

(二塁)岡田拓己(環太平洋大3年)、大保優真(星槎道都大4年)

(三塁)高垣鋭次(日本体育大1年)、平良竜哉(九州共立大1年)、原澤健人(東洋大4年)

(遊撃)船山貴大(日本体育大3年)

(外野)沖繁優一(環太平洋大4年)

    石黒凌(星槎道都大4年)

    岩見雅紀(慶応大4年)

(左腕)福田俊(星槎道都大3年)

(右腕)東妻勇輔(日本体育大3年)、松本航(日本体育大3年)、飯田晴海(東洋大4年)、甲斐野央(東洋大3年)、島内颯太郎(九州共立大3年)、大原淳志(環太平洋大2年)、栗林良吏(名城大3年)、関根智輝(慶応大1年)

 


1位田嶋大樹(JR東日本)の入団でオリックスに追い風が

2017-11-02 13:04:36 | 2017年ドラフト

 日本ハムと並んで今回のドラフトで最も納得いく指名をしたのがオリックスだ。慢性的に不足している先発型の左腕、それもアマチュアナンバーワンの即戦力候補と言われている田嶋大樹(JR東日本)を西武との競合の末に交渉権を獲得したのだ。もともと先発陣は金子千尋、西勇輝、山岡泰輔の3本柱がしっかりチームを支え、リリーフ陣も抑えの平野佳寿がメジャー移籍でいなくなっても、昨年新人で55試合に登板して31ホールドポイントを挙げた黒木優太がいて、中継ぎ陣も以下の表組のように若手から中堅の速球派がひしめいている。ここにさらにプラス要素として田嶋が加入しようとしているのだ。表組に載せられなかった控えも充実していて、山崎福也、東明大貴、塚原頌平、比嘉幹貴、海田智行、金田和之、赤間謙、ヘルメン(来季の去就不明)、さらにドラフト2位の鈴木康平(日立製作所)もいる。この陣容は上位球団の西武、楽天に匹敵する。

 

 ――スターティングメンバー――     ――ピッチングスタッフ――

(捕手)若月健矢23歳 1 T-岡田    [先発]     [中継ぎ]    [抑え]

(一塁)マレーロ30歳 2 吉田正尚  金子 千尋35歳 佐藤 達也32歳 黒木 優太24

(二塁)大城滉二25歳 3 ロメロ   西  勇輝28歳 吉田 一将29

(三塁)中島宏之36歳 4 マレーロ  山岡 泰輔23歳 近藤 大亮27

(遊撃)安達了一30歳 5 中島宏之  デイクソン34歳 小林 慶祐26

(左翼)T-岡田 30歳 6 武田健吾  田嶋 大樹22歳 山本 由伸20

(中堅)武田健吾24歳 7 大城滉二  松葉 貴大28歳 大山 暁史30

(右翼)吉田正尚25歳 8 若月健矢

D H)ロメロ  30歳 9 安達了一

 

 攻撃陣は昨年ファンをあっと言わせた1T-岡田、2番吉田正尚の再現を期待したい。吉田は12年目の故障欠場の原因になった臀・腰部の再発防止が最優先課題だが、これが改善されれば14番まで長距離砲が並ぶ打順は「強烈!」の一言。控えメンバーも充実していて、捕手の伊藤光、内野の小谷野栄一(三塁)、安達了一(遊撃)、西野真弘(二塁)はレギュラー陣とくらべて実力に遜色はない。さらに若手の宗佑磨、岡﨑大輔(ともに遊撃)、ドラフト3位の福田周平(NTT東日本)がいて、外野は駿太、小田裕也、宮﨑祐樹が控えている。ここ数年のオリックスからは考えられない分厚い戦力である。スタートダッシュが上位進出の必要条件だが、ソフトバンクとともに優勝候補の一角と言っていいと思う。


清宮幸太郎は日本ハムのクリーンアップを打つ

2017-10-29 01:16:22 | 2017年ドラフト

 

 来年の日本ハムは選手の入れ替えが激しそう。退団が噂されているのが長くチームを牽引してきた中田翔(一塁)、大谷翔平(投手&指名打者)、増井浩俊(抑え投手)、大野奨太(捕手)の4人。17年シーズン途中には投手陣の主力だったメンドーサ(投手)、谷元圭介(投手)がチームを出ている。残されたメンバーとドラフト組で新たなチームを予想してみた。

 

  ――スターティングメンバー――     ――ピッチングスタッフ――

(捕手)清水 優心22歳 1 松本  剛   [先発]     [中継ぎ]    [抑え]

(一塁)清宮幸太郎19歳 2 近藤 健介  有原 航平26歳 宮西 尚生33歳 マーティン32歳

(二塁)石井 一成24歳 3 西川 遥輝  加藤 貴之26歳 鍵谷 陽平28

(三塁)レアード 31歳 4 レアード   高梨 裕稔27歳 西村 天裕25

(遊撃)中島 卓也27歳 5 清宮幸太郎  上沢 直之24歳 公文 克彦26

(左翼)大田 泰示28歳 6 大田 泰示  石川 直也22歳 白村 明弘27

(中堅)西川 遥輝26歳 7 石井 一成  堀  瑞輝20歳 

(右翼)松本  剛25歳 8 清水 優心

D H)近藤 健介25歳 9 中島 卓也

 

 一挙に4人の中心選手がいなくなれば目の前の優勝より12年先の飛躍を期して新戦力を起用するはずと思い、新人の清宮を一塁、西村を中継ぎ要員にした。攻撃陣は上記メンバー以外でも故障からの復帰が期待できる谷口雄也(外野・26歳)や杉谷拳士(内、外野・27歳)、渡邉諒(内野・23歳)、横尾俊建(一、三塁・25歳)、太田賢吾(二塁・21歳)、岡大海(外野・27歳)、淺間大基(外野・22歳)、森山恵佑(外野・24歳)、さらにベテランの田中賢介(二塁・37歳)や市川友也(捕手・33歳)がいてAクラス争いする力はありそうだ。

 心配なのは攻撃陣より投手陣だろう。控え要員は斎藤佑樹30歳、浦野博司29歳、上原健太24歳、井口和朋24歳、村田透33歳、中村勝27歳、玉井大翔26歳という顔ぶれ。数も少ないし安定感にも乏しい。新人は西村以外はドラフト3位田中瑛斗(柳ヶ浦)、5位北浦竜次(白鷗大足利)がいるが高校卒に1年目はまかせられないので下位指名の6位鈴木遼太郎(東北学院大)、7位宮台康平(東京大)が即戦力を見込まれ早く起用されるかもしれない。鈴木は150キロのストレートと西口文也(元西武)ばりのスライダーを備えているので、戦力になる可能性を秘めている。

 

 


清宮幸太郎はDeNAが獲得!

2017-10-22 13:13:59 | 2017年ドラフト

 昨日、Koboパーク宮城のイーグルスドームで「プロ野球大好き芸人 勝手にプロ野球ドラフト会議」が行われました。ひいき球団の〝代表″としてクジを引く芸人はブルーリバー川原さん(ワタナベエンターテインメント・ソフトバンク)、キューティー上木さん(浅井企画・西武)、かみじょうたけさん(松竹芸能・楽天)、ヤマグチクエストさん(人力舎・オリックス)、とにかく明るい安村さん(よしもとクリエイティブ・日本ハム)、パップコーン須田さん(ワタナベエンターテインメント・ロッテ)の面々で、MCはいけだてつやさん(人力舎)、私は解説とセ・リーグ6球団の指名をまかされました。

 Rakuten.FM TOHOKUの公開生放送で、パ・リーグTVでも放送されたようです。IT企業・楽天らしく芸人がスマホを使って指名するのですが、電脳IQが低い私は紙に選手名を書いていけださんに渡し、それをいけださんがスマホで指名するという二重手間になり苦労をかけました(ありがとうございます)。指名は以下の通り。

<入札1位>

ロッテ    清宮幸太郎(早稲田実・一塁手)

ヤクルト   田嶋 大樹(JR東日本・投手)

日本ハム   清宮幸太郎(早稲田実・一塁手)

中日     中村 奨成(広陵・捕手)

オリックス  田嶋 大樹(JR東日本・投手)

巨人     安田 尚憲(履正社・三塁手)

楽天     清宮幸太郎(早稲田実・一塁手)

DeNA    清宮幸太郎(早稲田実・一塁手)

西武     田嶋 大樹(JR東日本・投手)

阪神     清宮幸太郎(早稲田実・一塁手)

ソフトバンク 清宮幸太郎(早稲田実・一塁手)

広島     中村 奨成(広陵・捕手)

 清宮には6球団が重複し、抽選(くじ引き)の結果、私に代わってDeNA担当としてクジを引いたキューティー上木さん(以下、上木さん)が当たりクジを引き当てました。田嶋には3球団、中村には2球団が重複し、田嶋は西武、中村は中日に決まりましたが、当たりクジを引いたのはいずれも上木さん。安田は巨人が単独1位入札でした。

 外れ1位はロッテが増田珠(横浜・外野手)、ヤクルトが馬場皐輔(仙台大・投手)、日本ハムが斎藤大将(明治大・投手)、オリックスが高橋遥人(亜細亜大・投手)、阪神が石川翔(青藍泰斗・投手)を単独指名し決定、東克樹(立命館大・投手)は楽天と広島が競合し広島が獲得しましたが、やはり当たりクジをひいたのは上木さん。会場にどよめきが起こり、上木さんは「これで人生の運をほぼすべて使い切りました」とすがすがしい笑顔。外れ外れ1位は楽天が東京六大学のホームラン男、岩見雅紀(慶応大・外野手)、ソフトバンクが魔球チェンジアップを操る田浦文丸(秀岳館・投手)で決定しました。引き続き2位指名が行われ、これは今季の下位球団から順に指名し、以下のようになりました。

2位指名>

ロッテ    宮台 康平(東京大・投手)

ヤクルト   宮川  哲(上武大・投手)

日本ハム   阪口 皓亮(北海・投手)

中日     鈴木 博志(ヤマハ・投手)

オリックス  宮本  丈(奈良学園大・遊撃手)

巨人     本田 仁海(星槎国際湘南・投手)

楽天     高橋  礼(専修大・投手)

DeNA    鍬原 拓也(中央大・投手)

西武     清水 達也(花咲徳栄・投手)

阪神     村上 宗隆(九州学院・捕手)

ソフトバンク 笠松 悠哉(立教大・三塁手)

広島     田中 瑛斗(柳ヶ浦・投手)

 21時にイベントが終わり、私は2130分の新幹線に乗るため、ちゃんとズボンを着用した安村さんとタクシーに乗って仙台駅へ行き、無事に帰ってきましたが、ああ楽しかった。やるな!と言われるまでやる、と約束してくれたので来年も楽しみに待っています。