あんまり不誠実なので、宿題のリストを作ることにしました。
でも、もう、なにが宿題なのかさえ忘れてたり……。
9/27
10:00 静岡アートギャラリー
「中右コレクション 幕末浮世絵展 大江戸の賑わい-北斎・広重・国貞・国芳らの世界-」
→一応書いた。
この日はアダチ版画の職人さんによる実演があった。そのことはまたあとで書く予定。
9/30
11:00 東劇
MET ライブビューイング
ロッシーニ「ラ・チェネレントラ」
指揮:マウリツィオ・ベニーニ
演出:チェーザレ・リエーヴィ
出演:エリーナ・ガランチャ/ローレンス・ブラウンリー ……
しばらく前から気になっていたMETのライブビューイングをやっと体験。
元々舞台を映像で見ると言うことには限界があると思っている。まして、オペラの音・声は、ナマでなければ価値は半減どころの騒ぎではない。
そういう前提で、3000円乃至3500円の価値があるかどうか、と言うことなのだけれど……。
結果、観て良かった。
チャンスがあればまた行きたい。
ただ、観客は30人程。アンコール上映はもう少し安くしてくれていいんじゃないか。
私の乏しい知識では、METは、前衛的な演出と言うより、その舞台の時代背景を想像できるような装置や衣装で上演することが多いように思う。奇抜な演出と言うより、安心感。
それをアメリカ的と言っていいのかどうかよく判らないのだけれど、こういう物が全世界に発信され、オペラになじみのない多くの人たちの目に触れることの意味は大きい(そういう意味で、ライブビューイングは、地方都市でこそ行われるべきだ。浜松でやれば市民が更にオペラ好きになるだろう)。
逆に、METの解釈だけが特権的な物になってしまう危険性もあるのだけれど。
内容(よかった~~~)についてはあとで。
15:00 三井記念美術館
特別展 慶應義塾創立150年記念 夢と追憶の江戸 -高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展-
噂に聞いていた高橋コレクション。3分割の第1期。3回行かねばならんでしょう。
16:30 東京画廊
古家万個展「 Real Imagination/現想図 Vol.1」
最近大ブレイク中のデラさんに教わって行ってみた。書の構図を意識した写真。時間を取り込む写真。暗い中で見る写真……。古い図録を購入。新しいのは制作中と言うことで、連絡待ち。
この人のことも、あとで必ず!
[参考]タグボート(作品・インタビューあり)
19:00 NHKホール
Doobie Brothers+THE DEREK TRUCKS BAND
団塊狙いのドゥービー・ブラザースなんだけれど、デレク・トラックスがやたらかっこいい。第2部で音響トラブルもあり、客の変なノリもあって、やや疲れた。それでも正味3時間のライブはお得感たっぷり。
10/3
12:30 富士市富士川ふれあいホール 古谿荘
平成21年度「第7回 文化財を守る」シンポジウム 古谿荘 ―貴顕の別荘建築―
充実したシンポジウムと庭園見学の様子は彦星先生のブログを参照。これも後ほどかならず!
18:00 イトウアトリエ
イトウアトリエウィークエンドライブ Vol.10 「音のアラベスク」
常味裕司(ウード)・和田啓(パーカッション)。
06年12月に東工大で行われた「~多言語・多文化とともに生きる(4)~ 公開シンポジウム「アラブ世界 そこが知りたい! -日本との関わり・今とこれから-」 でいちど演奏を聴いている常味氏の、今度は20人はいればいっぱいというギャラリーでのライブ。東工大イベントのこと、四半世紀前に錦糸町あたりの小さなイベントスペースでハムザ・エル・ディンを聴いたことなど、終演後に少しだけお話も出来た。でも、演奏を聴きながら訊きたいと思っていたことはすっかり忘れてた!
[参考]イトウアトリエ(施工者のサイト)
10/4
16:00 感応寺
沖縄島唄ライブ 新良幸人 with サンデー(六番町ぬちぐすい開業11周年プロジェクト)
曲目リスト。感応寺さんの本堂、3年前に立て直したんだとか。副住職のお話も面白く、ライブもよかったんだけど、マイク通さない方がもっと良かったと思う。しかし、ウチナーグチは全く聞き取れません。
10/10
10:00 静岡県立美術館
狩野派の世界
*同時開催 ランドスケープ・ペインティング [西洋編]
*県民ギャラリー
「江戸から明治へ しずおかの貴重書と初代県知事関口隆吉」
「しずおか発掘物語 -しずおか発掘最前線-」
ある意味静岡県立美術館の定番メニュー尽くしという感じ。安心感のある質の高い展示。狩野派と風景画をコンスタントに研究しながら展示してくれるのは、本当にありがたい。葵文庫の展示もいつもの事ながら素晴らしいと思う。去年(國學院と共催)に続いて無料の図録を配付。潤沢なのかな??
この日は鶴堂関係で大きな収穫があったんだけれどその話は12月以降に。
10/11
10:00 板橋区立美術館
一蝶リターンズ ~元禄風流子 英一蝶の画業~
「江戸文化シリーズ No.25 板橋区立美術館開館30周年記念 御赦免300年記念」という小洒落た副題。導入展示やキャプションなど、展示も子供でもある程度理解できるような工夫もある。日曜美術館で取り上げられたとかで、なかなかの賑わい。こういう物に多くの人が興味を持ってくれるのはとても嬉しい。
静岡に来る前、板橋区民だったこともあって、この美術館には親しみを感じているし、実際ここで学んだことも多い。今回の展示も中々楽しめた。授業で京伝を扱っているのも良いタイミング。
図録は「一蝶リターンズ」展の図録は好評のため完売しました。再版分も完売しております。再々版の予定はありません。とのこと。84年版と、両方持っているのはちょっと自慢。
ところで、そんな「なじみ」の美術館なのに、今回初めて気づいた[常設作品]があった。
男子トイレの中……(個人ブログに写真あり)。
調べてみると、どうやら水戸芸術館で展示したものらしい。
これは、「使用禁止」にしてしまったら全く意味がないので、女子トイレに設置するわけにも行かず、男子しか見られない作品。
13:00 東京文化会館
秋吉敏子コンサート
いつものメニューの他に、デューク・エリントンの曲をすこし、それから、「連休中日だし昼間だから遊びましょう」といって、ジョン・ルイスの思い出を語りながらショパンなど、クラシックの曲を弾いた。いかにも即興、と言う趣で、ちょっとお得。HOPEを弾く時、「全部が愛し合わなくても良いから、少しずつ譲り合って」というような話をしたのがとても印象的だった。
15:15 出光美術館
芭蕉 <奥の細道>からの贈りもの 併設:仙展
出光の芭蕉展は歿後300年の93年以来じゃないかと思う。あのときは曾良本がでたり、かなり賑々しくて、今回は短冊と書翰が中心のかなり地味な展示っぽいと思っていたんだけれど、書体の変遷とか、かなり学術研究発表の様相。それでもかなりにぎわってた。『おくのほそ道』に関わる書翰や連句の資料はありがたい。
最初の短冊、「櫓声」に「ろせい」とルビがあったのは宮脇さんの解釈なんだろうか……。
仙展は芭蕉を意識した仙の作品をピックアップ。これもたのしい。出光の仙は常に無敵だなぁ。
*そんなわけで長政まつりは涙を呑んで欠席。
この日の様子はTJさんのブログと委員長のお父さんがyoutubeにアップして下さった動画を参照!
10/12
20:00 マキタさんとミッちゃんトコ
風太さんのライブ。ジャッキーさん、マキタさん客演。
12月にここで行うライブの打ち合わせにいったんだけれど、最後まで。この人の歌は前にも聴いたことがあって、そこそこ共感を持っている。親しみやすいかんじ。ただ、70年代の曲のカバーをすると、やっぱりどの曲にも思い入れがあるので「そういう解釈はどうなんだろう?」というのがある。
途中で清水の野沢さんが入ってきて色々雑談。
近藤良平のワークショップ、参加者募集中だそうです。日程がきつそうだけれど、滅多にないチャンスなので興味のある人は是非(もりあげ隊と言うのも同時募集中)。
しかし、野沢さんはいつでもアクティブだ。
とまぁ、こんな具合。
全部に通じるのは、「温故知新」ということかな。
新しい表現は、すべからく古い表現の上に存在する。
既に古典が血肉ではなくなってしまった我々は、それを学び直さねばならない。
「ねばならない」のは寂しく、厳しいことだけれど、しかし、無限の歓びがあるのも確かなのだ、と言うことを、これらははっきり教えてくれる。
この期間は演劇を観てないけれど、今週後半からまた芝居三昧。
しかし、こんな状況なのでSPACもF/Tも、“厳選”せざるを得ない。
でも、もう、なにが宿題なのかさえ忘れてたり……。
9/27
10:00 静岡アートギャラリー
「中右コレクション 幕末浮世絵展 大江戸の賑わい-北斎・広重・国貞・国芳らの世界-」
→一応書いた。
この日はアダチ版画の職人さんによる実演があった。そのことはまたあとで書く予定。
9/30
11:00 東劇
MET ライブビューイング
ロッシーニ「ラ・チェネレントラ」
指揮:マウリツィオ・ベニーニ
演出:チェーザレ・リエーヴィ
出演:エリーナ・ガランチャ/ローレンス・ブラウンリー ……
しばらく前から気になっていたMETのライブビューイングをやっと体験。
元々舞台を映像で見ると言うことには限界があると思っている。まして、オペラの音・声は、ナマでなければ価値は半減どころの騒ぎではない。
そういう前提で、3000円乃至3500円の価値があるかどうか、と言うことなのだけれど……。
結果、観て良かった。
チャンスがあればまた行きたい。
ただ、観客は30人程。アンコール上映はもう少し安くしてくれていいんじゃないか。
私の乏しい知識では、METは、前衛的な演出と言うより、その舞台の時代背景を想像できるような装置や衣装で上演することが多いように思う。奇抜な演出と言うより、安心感。
それをアメリカ的と言っていいのかどうかよく判らないのだけれど、こういう物が全世界に発信され、オペラになじみのない多くの人たちの目に触れることの意味は大きい(そういう意味で、ライブビューイングは、地方都市でこそ行われるべきだ。浜松でやれば市民が更にオペラ好きになるだろう)。
逆に、METの解釈だけが特権的な物になってしまう危険性もあるのだけれど。
内容(よかった~~~)についてはあとで。
15:00 三井記念美術館
特別展 慶應義塾創立150年記念 夢と追憶の江戸 -高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展-
噂に聞いていた高橋コレクション。3分割の第1期。3回行かねばならんでしょう。
16:30 東京画廊
古家万個展「 Real Imagination/現想図 Vol.1」
最近大ブレイク中のデラさんに教わって行ってみた。書の構図を意識した写真。時間を取り込む写真。暗い中で見る写真……。古い図録を購入。新しいのは制作中と言うことで、連絡待ち。
この人のことも、あとで必ず!
[参考]タグボート(作品・インタビューあり)
19:00 NHKホール
Doobie Brothers+THE DEREK TRUCKS BAND
団塊狙いのドゥービー・ブラザースなんだけれど、デレク・トラックスがやたらかっこいい。第2部で音響トラブルもあり、客の変なノリもあって、やや疲れた。それでも正味3時間のライブはお得感たっぷり。
10/3
12:30 富士市富士川ふれあいホール 古谿荘
平成21年度「第7回 文化財を守る」シンポジウム 古谿荘 ―貴顕の別荘建築―
充実したシンポジウムと庭園見学の様子は彦星先生のブログを参照。これも後ほどかならず!
18:00 イトウアトリエ
イトウアトリエウィークエンドライブ Vol.10 「音のアラベスク」
常味裕司(ウード)・和田啓(パーカッション)。
06年12月に東工大で行われた「~多言語・多文化とともに生きる(4)~ 公開シンポジウム「アラブ世界 そこが知りたい! -日本との関わり・今とこれから-」 でいちど演奏を聴いている常味氏の、今度は20人はいればいっぱいというギャラリーでのライブ。東工大イベントのこと、四半世紀前に錦糸町あたりの小さなイベントスペースでハムザ・エル・ディンを聴いたことなど、終演後に少しだけお話も出来た。でも、演奏を聴きながら訊きたいと思っていたことはすっかり忘れてた!
[参考]イトウアトリエ(施工者のサイト)
10/4
16:00 感応寺
沖縄島唄ライブ 新良幸人 with サンデー(六番町ぬちぐすい開業11周年プロジェクト)
曲目リスト。感応寺さんの本堂、3年前に立て直したんだとか。副住職のお話も面白く、ライブもよかったんだけど、マイク通さない方がもっと良かったと思う。しかし、ウチナーグチは全く聞き取れません。
10/10
10:00 静岡県立美術館
狩野派の世界
*同時開催 ランドスケープ・ペインティング [西洋編]
*県民ギャラリー
「江戸から明治へ しずおかの貴重書と初代県知事関口隆吉」
「しずおか発掘物語 -しずおか発掘最前線-」
ある意味静岡県立美術館の定番メニュー尽くしという感じ。安心感のある質の高い展示。狩野派と風景画をコンスタントに研究しながら展示してくれるのは、本当にありがたい。葵文庫の展示もいつもの事ながら素晴らしいと思う。去年(國學院と共催)に続いて無料の図録を配付。潤沢なのかな??
この日は鶴堂関係で大きな収穫があったんだけれどその話は12月以降に。
10/11
10:00 板橋区立美術館
一蝶リターンズ ~元禄風流子 英一蝶の画業~
「江戸文化シリーズ No.25 板橋区立美術館開館30周年記念 御赦免300年記念」という小洒落た副題。導入展示やキャプションなど、展示も子供でもある程度理解できるような工夫もある。日曜美術館で取り上げられたとかで、なかなかの賑わい。こういう物に多くの人が興味を持ってくれるのはとても嬉しい。
静岡に来る前、板橋区民だったこともあって、この美術館には親しみを感じているし、実際ここで学んだことも多い。今回の展示も中々楽しめた。授業で京伝を扱っているのも良いタイミング。
図録は「一蝶リターンズ」展の図録は好評のため完売しました。再版分も完売しております。再々版の予定はありません。とのこと。84年版と、両方持っているのはちょっと自慢。
ところで、そんな「なじみ」の美術館なのに、今回初めて気づいた[常設作品]があった。
男子トイレの中……(個人ブログに写真あり)。
調べてみると、どうやら水戸芸術館で展示したものらしい。
これは、「使用禁止」にしてしまったら全く意味がないので、女子トイレに設置するわけにも行かず、男子しか見られない作品。
13:00 東京文化会館
秋吉敏子コンサート
いつものメニューの他に、デューク・エリントンの曲をすこし、それから、「連休中日だし昼間だから遊びましょう」といって、ジョン・ルイスの思い出を語りながらショパンなど、クラシックの曲を弾いた。いかにも即興、と言う趣で、ちょっとお得。HOPEを弾く時、「全部が愛し合わなくても良いから、少しずつ譲り合って」というような話をしたのがとても印象的だった。
15:15 出光美術館
芭蕉 <奥の細道>からの贈りもの 併設:仙展
出光の芭蕉展は歿後300年の93年以来じゃないかと思う。あのときは曾良本がでたり、かなり賑々しくて、今回は短冊と書翰が中心のかなり地味な展示っぽいと思っていたんだけれど、書体の変遷とか、かなり学術研究発表の様相。それでもかなりにぎわってた。『おくのほそ道』に関わる書翰や連句の資料はありがたい。
最初の短冊、「櫓声」に「ろせい」とルビがあったのは宮脇さんの解釈なんだろうか……。
仙展は芭蕉を意識した仙の作品をピックアップ。これもたのしい。出光の仙は常に無敵だなぁ。
*そんなわけで長政まつりは涙を呑んで欠席。
この日の様子はTJさんのブログと委員長のお父さんがyoutubeにアップして下さった動画を参照!
10/12
20:00 マキタさんとミッちゃんトコ
風太さんのライブ。ジャッキーさん、マキタさん客演。
12月にここで行うライブの打ち合わせにいったんだけれど、最後まで。この人の歌は前にも聴いたことがあって、そこそこ共感を持っている。親しみやすいかんじ。ただ、70年代の曲のカバーをすると、やっぱりどの曲にも思い入れがあるので「そういう解釈はどうなんだろう?」というのがある。
途中で清水の野沢さんが入ってきて色々雑談。
近藤良平のワークショップ、参加者募集中だそうです。日程がきつそうだけれど、滅多にないチャンスなので興味のある人は是非(もりあげ隊と言うのも同時募集中)。
しかし、野沢さんはいつでもアクティブだ。
とまぁ、こんな具合。
全部に通じるのは、「温故知新」ということかな。
新しい表現は、すべからく古い表現の上に存在する。
既に古典が血肉ではなくなってしまった我々は、それを学び直さねばならない。
「ねばならない」のは寂しく、厳しいことだけれど、しかし、無限の歓びがあるのも確かなのだ、と言うことを、これらははっきり教えてくれる。
この期間は演劇を観てないけれど、今週後半からまた芝居三昧。
しかし、こんな状況なのでSPACもF/Tも、“厳選”せざるを得ない。
http://www.seichi-tibet.jp/
この展示会には大きな問題があることはmixiなどで承知していた。
http://www.tibethouse.jp/news_release/2009/090928_appeal.html 参照。
実際、美術館前には何組か抗議グループの姿があった。
今回は入らなかったのだけれど、色々考えさせられる問題。