一人山行

長野県の山を中心に一人で山行した記録や感想や
その後大阪富田林に戻っての近郊の記録

2019.8.11~13 熊野古道小辺路果無越え 三日目

2019年08月16日 | 高野山・熊野古道
まず始めにこの記事を書いている16日の20時時点でバスで通過した野迫川村は台風10号の影響で未だ大雨警報の解除を受けていない。
隣りの十津川村や和歌山の本宮町でもニュースで大雨による河川の増水や濁流となった熊野川の流れを見ると、つい2日ほど前まで青い水の色を湛えていた河川とは別物で自然の怖さを改めて知ると共に、各地の災害が少なく済むよう願ってます。

さて3日目の3時半頃に夜通し降り続ける雨音を聞きながら、撤収するのが難儀やなあと思いながら、時折強くテントに打ちつける雨に注意を払う。
この兄から借り物のゴアテックスのテント、シングルウォールながら少々の雨でも問題無いのが有難い。
6時55分発の大和八木行きのバスが本宮大社駅へ向かうバス便の始発になるのでそれに向けて段取りする。
まだラッキーなのはオートキャンプ場なので東屋があったりするので軒下にテン泊一式が移動出来る。
4時半頃、小降りになったのを見計らってテント内の荷物を何度かに分けて軒下に移動、最後にテントはそのまま軒下へ運ぶ。
後はゆっくり畳めば良いので一安心する。
お湯を沸かしてアルファ化米のドライカレーにお湯を入れ、荷物の整理にあたる。
このサタケのドライカレー、いつも同じ経験をするのだが、底のご飯を上にあげて良く掻き混ぜなければ味が混ざらないのだが、中に入っているスプーンの柄が短いこともあるがつい、その一手間を忘れて上の方から食べてしまう。
案の定、底の方は辛くて食べづらくなってしまう。
次回、テン泊した時多分同じことをしてしまいそうに思う。



雨は相変わらず降り続いているが、皆が起きだして朝御飯の支度をしだした頃、小降りになった時に早めにバス停へと行く。
わたらせ橋を渡って、昨夜テン泊した辺りを眺める。







よほど強い降りが続くようなら、そのまま大和八木駅行きのバスで帰ろうかと思ったが、熊野まで来ておきながら本宮大社にお詣りしないというバチあたりなことも出来ないのと、一度は見ておきたいという思いもあり本宮大社駅でバスを降り、未だ閉鎖されている観光案内所のベンチにバックパックをデポ。
次便の大和八木駅行きまで2時間ほどあるのでゆっくり出来る。
その頃から雨は小止み模様、傘だけ持ち身軽になった所で本宮大社へと向かう。
空身の爽快さをひしひしと感じ、本宮への階段も軽やかに上がる。







朝早めで、お詣りする人も疎らな中、厳かな雰囲気に浸って本宮大社へと赴く。
明治の災害後、この場所に移築されたとのことだが、何か明治の災害以前からずっとこの地にあったような面持ちだ。
本宮を辞して後先になるが、昨日歩いてくるはずだった祓殿王子跡へと行く。





境内に戻って来ると幌が被せてあった有名な?黒ポストも見ることが出来た。




本宮参詣後、荷物の確認と熊野川の土手から明治以前に建立されていたであろう場所を眺める。







空にはトンビか鷹かそれとも何か判らないが5羽ほど旋回して餌を探しているようだ。



9時5分発のバスを待つ間にヤマザキでおにぎりを買って食べ、パンフレットを見たりして過ごす。



乗客が3人ほどの路線が廃止にならないか心配のバスに乗り込み、昨日歩いた道の駅や八木尾バス停、七色を10分かからずあっけなく通過し、往路と同じく十津川村駅で10分、谷瀬の吊橋のある上野地で20分トイレ休憩。



1時を過ぎた所でカンカン照りになっている五条に到着。
土産にやまとの柿の葉寿司(たなかの柿の葉寿司は少し塩辛いように思う)を買ってJR、南海と乗り継ぐ。
今回の山行含め奈良方面は交通費が安く抑えれるのが有難い。
本宮五条間のバス運賃が3200円なので自宅から往復しても1万円かからない。
今後、奈良方面の未踏の所が多いので機会があれば計画したいなあと思った。
そんなことを思いながら自宅に帰り、3日間の楽しい時間を終えたのだった。






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