一人山行

長野県の山を中心に一人で山行した記録や感想や
その後大阪富田林に戻っての近郊の記録

2020.3.20と21 初日熊野古道小辺路 五百瀬から伯母子岳ピストン

2020年03月22日 | 高野山・熊野古道
日々、新型コロナウイルスのニュースに明け暮れているが、前日に大阪府知事より大阪兵庫間の移動を控えるような要請も発令された。
経済活動も停滞どころか底の見えない状態でどうなるのか先行きが不安だ。
そんな中3連休になるので新型コロナウイルスとは無縁と思われる熊野古道小辺路の空白部分を歩くことにして前日に五百瀬の農家民宿政所に予約を入れると泊まれるということ。
1日2組しか宿泊出来ないようで昨年の盆休みには予約が取れなかった。
20日に五百瀬から北上して伯母子岳をピストンし、21日に反対側本宮方面となる三浦峠まで歩く予定で十津川村の五百瀬に向けて車を走らせる。
168号から川津高野線に入り、基本1車線の細い道を8kmほど走った所が五百瀬の集落となり小学校の横に特徴のある薬医門のある政所に8時過ぎ到着。



挨拶を済ませ手荷物を預かって頂き、この日の目的となる伯母子峠目指して8時半出発。



伯母子峠付近は先週の降雪で膝下位まで積雪があるとのこと。
チェーンスパイクを持って来なかったが、天気が良いので雪も緩んでツボ足でもなんとか登れるだろうと思うし無理なら引き返すだけだ。
トンネルを抜けて橋を渡ると伯母子峠の登山口となる。





登り4時間、下り3時間の予定で長丁場に備えて最初からストックで登る。
いきなりの急登となるのでゆっくり高度を上げて行く。
1時間ほど歩いた所で待平(まちだいら)に着く。



見どころも無いので説明を読んで熊野古道らしい石畳が敷かれた道を先へと進む。





天気は良いのだが寒冷前線のせいか吹き抜ける風が冷たくて指先がなかなか暖まらない。
登り始めて2時間ほど経過した10時30分に弘法大師坐像がある水ヶ元茶屋跡に到着。
日陰だったがコーヒーを淹れて20分ほど休憩を摂る。







すっかり身体が冷えたので急ぎ足で歩き11時25分、アセビの花が咲いている小ピークに登り上がる。
ここから木々の隙間から目指す伯母子岳がやっと確認出来た。





小ピークから5分ほど下った所が上西旅籠跡に到着。





ここまで暗くて寒い植林帯の長い巻き道歩きだったが、ここから山ヌケしているところがあるものの陽の差す自然林の気持ちの良い歩きとなる。







12時を過ぎて高度も上がって来ると残雪も出てくる。



12時20分頃には山頂直下の見覚えのある崩壊地に到着。



2018年10月高野龍神スカイライン側から初めて伯母子岳に登った時にここを通過していて以前はこんな様子だった。



倒木も取り除かれ、政所の主人に聞くとトレランの大会もあるので整備されたのではとのことだった。
ここからはほんの少し回り込んだ所が避難小屋の建つ伯母子峠に到着した。





そこからは熊野古道とは外れるが残雪やぬかるんでいる道を足運びに気をつけながら山頂に12時45分に到着した。
若いカップルが写真を撮るのにカメラの置き場に難儀していたので撮ってあげてこちらも写してもらう。



昨年5月大股から歩いた時は雨模様でガスが巻いて眺望は無かったが、この日は風が強いこともあり山頂からすべての山が見通せた。
北方向は高野三山の楊柳山の向こうに薄っすらと金剛山も望め、大峰の烏帽子のような釈迦ヶ岳も良く見える。





若いカップルは林道が雪で通行止めだったので高野龍神スカイラインから歩いて来たとのこと。
4月にならないと林道は冬季閉鎖されているようだ。
下山する2人と別れ、風裏となる南斜面でカレーメシを食べて休憩を摂る。



他には3人の同年代らしき人達もおられたが大股から登って来たのか休憩中に下山して行った。
もう少し一人で景色を楽しんでいたかったが1時20分となったので山頂を後にする。
下山は往路のピストン。
10分かからず伯母子峠。





上西家跡や水ヶ元茶屋を順調に下るがここから植林帯に入って行く。





たまに木の根に躓くことはあったが暗くて長い植林帯の巻き道を通過して、やっとのことで麓の河川が見えて来ると登山口はすぐで急坂を注意を払って登山口に下る。







五百瀬のトンネルを抜けるとすぐ右手に宿泊地の政所に4時過ぎに予定通り到着。



すぐにお風呂に入らせてもらい、もう一人埼玉から来られた男性が高野山から歩いて来られていたので山の話やコロナのことなどを語らいながら持ち込んだお酒で美味しく晩御飯を頂いた。
ここ政所が5年ほど前に西田敏行がナレーションをする「人生の楽園」に出られたビデオも見て楽しんだ。



食事後、外に出てみると満天の星空で通過する飛行機や人工衛星も見ることが出来た。
部屋に戻るとバタンキューで朝までぐっすり寝たのだった。









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