Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

ハワイ島東西南北を制覇!ウポル・ポイント<Upolu point>へ。そして・・・

2012年09月18日 | 北コハラ地区

2010年1月7日:午前11時過ぎ


「えっ?行くの?」
声を裏返らせた妻を助手席に乗せ、ウポル・エアポート脇の未舗装の道へ。
アクセルを軽めに踏み込み、慎重に走らせ始めたものの、すぐに後悔が。



轍が深い!深すぎる!!

4輪駆動車、ジープなら問題なさそうだが、
普通のコンパクトカーでは、かなり厳しい。
あっさりと車体の底を擦ってしまいそうだ。

それでも、轍からタイヤを微妙にずらして走ることで何とか進む。
(ここは、やはり集中力を高め、慎重に運転していかなければ!)
そう考えているそばから、
妻は何を思ったのか、カー・ラジオのボリュームをいきなり上げた。


My home is


突然車内に鳴り響くカントリー・ソング!

「あの、いま集中してたいんですけど!
あわててラジオを消す妻に、信じられない思いで尋ねると、
ラジオのスイッチを切ろうと気を利かせたつもりが、間違えてボリュームを上げたのだという。
(何もこのタイミングでしなくても・・・)と、
喉まで出かかった言葉は、ぐっと飲み込んで、運転に集中しなおす。

ガタガタと揺れる車体をなんとかコントロールしながら、
エアポートのフェンスに沿って回り込んでいく。

途中から、「わっ!」とか、「きゃっ!」とか、
「クルマが傾いてるッ!」とか騒ぐ妻のことは無視して走り続けると、
一軒の民家が!
その門の前で右の道へと曲がると、前方に海が見えてきた。
ちょうど6分ほど走ったところで、目的のウポル・ポイントに到着。
ぼくたちに先行した白いRVワゴンも停まっていて、
家族らしき4人のアメリカ人が、それぞれ景色を楽しんでいた。

「ついに、来たね。」

 (←
Selected for Google Earth)

ぼくたちもクルマを降りると、草地を吹き抜ける海からの強い風を感じた。

ここも、サウス・ポイントと同様、
風の強さで、木が上ではなく、横に伸びている。
「じゃ、ここで記念写真撮ろうか。」

妻とふたり、ウポル・ポイントでパチリ!
これで、北端も制覇!!

さて、地図を見ると、
ここから海岸沿いに伸びる道をさらに進めば、
カメハメハ大王生誕の地
そしてハワイ諸島で最も古い時代のヘイアウ、
モオキニ・ルアキニ・ヘイアウへ行けるようだ。

「どうする?行ってみる?」
妻に問いかけた。
ここから、ヘイアウまでは歩きで行くしかなさそうだ。
「どれくらいかかるの?」
妻のもっともな問いに、ぼくは答えを用意していなかった。

折よく、
石垣で囲まれた一軒家のかなり広い庭先に、
住人らしき年配の男性が出て来ていた。
見渡す限り、ほかに民家もないことだし、
庭仕事をしているその男性に、思い切って尋ねてみることにした。

石垣に近づき、
「ハロー!アロ~ハ!」と、呼びかけてみた。
何事かと訝しげにこちらを見たその顔は、褐色の肌といい紛れもなくハワイアン。
昔から、強風の吹き抜けるこの地に住んでいるのだろうか?
あれこれ聞いてみたいという興味も沸いたが、こちらは通りすがりのただの旅行者。
ここは手短に、必要なことだけ尋ねることにした。
「すみません。ここからヘイアウまで行くには、どれくらいの距離がありますか?」
年配の男性は怪訝な表情のまま、「およそ1マイル。」と、教えてくれた。
「この道を進めば、いいですか?」
「ああ、この道の先だよ。」
「サンキュー。」

礼を言って、妻の元に引き返してくると、
白いRVで来ていた家族のうち、父親らしき男性が近寄ってきた。
どうやら、彼らもヘイアウまでの距離を知りたかったようだ。
「ここから、およそ1マイルだって。」
そう教えると、サンキューと笑顔が返ってきた。

「1マイルほどだし、せっかくだから行ってみようか。」
と、気軽に妻を促し、ヘイアウまで行ってみることに。
ペットボトルを持って、太陽が照りつける未舗装の道を歩き始めた。


       

右手の海を見ながら歩いていると、沖で潮が吹きあがるのが見えた。
「あっ、クジラだ!」
思わず足を止め、目を凝らして見ていると、
親子らしき大小のクジラの姿を波間に捉えることができた。



あわててデジカメとビデオを取り出し、狙いをつけるが、タイミングよく捕えるのが難しい。



後ろから歩いてきていたアメリカ人家族も、
クジラに気づいたのか、
「Wa~o!」
と、歓声を上げながら、カメラを構えているぼくたちを追い抜いて行った。

なおも、カメラを構えていたが、
クジラの姿は消えてしまい、
わずかに潮が吹きあがるのが分かるくらいになってしまったので、
再びヘイアウに向かった歩き始めた。

やはり足の長さの違いか、
アメリカ人家族は、あっという間に先へ先へと歩いていき、その姿が小さくなっていく。
一方、
後を追うぼくたちもそれなりに早く歩いているつもりだが、その距離は広がるばかり。
あっという間に、家族の姿は見えなくなってしまった。
(あれ?何かがおかしい。)
いくら彼らの足が長いからといって、これほど引き離されるものだろうか?



疑念を抱きつつ、
それでも、ヘイアウらしきシルエットが望めるところまでやって来たが、
「ちょっと、遠いかな?」と、
今更ながら1マイルの距離の遠さに気づいた。
しかも、足元を見て我ながら愕然とした。
「そりゃ、そうか!」
よくよく考えてみれば、ヘイアウまで行く準備を何もしていなかったのだ。
あまりにお気楽過ぎた。
先行して行ったアメリカ人家族は全員がスニーカーだったが、
ぼくたち夫婦が履いているのは、サンダルだ!!
快晴のハワイ島で、往復2マイル(3.2キロ)の距離を、
しかも未舗装の土の道をサンダルで歩くことは、やはり厳しい。
ぼくは無理が出来ても、妻が辛そうだ。
「もどろうか。」
已む無く引き返すことにした。

残念だが、次回のお楽しみとして残しておこう。

クルマの止めてあるポイントまで引き返すと、
来た時同様、ガタガタの道を運転して、エアポート前まで移動。

無事に舗装道路まで戻ってこれたところで、ほっと一安心。

午後12時を過ぎ、お腹も空いてきたことだし、
カワイハエまでランチを食べに戻ることにした。
                          
 Welina. 


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