Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

フルーミン・ダ・ディッチ<Flumin' Da Ditch> #1

2007年03月11日 | 北コハラ地区

2003年3月。

日本国内では、インドアな暮らしの妻が、
ハワイ島に来ると、何故かアクティヴなアウトドア派に豹変。
用水路カヤック・ツアーに参加したいと自ら言うので、
ハワイ島に到着したその日に、電話で予約。
2日後のツアーに参加することになりました。

<MY DRIVE COURSE>
午前9時。カイルア・コナを出発。
途中、ハプナ・ビーチ・プリンス・ホテルに寄り、モーニング・ビュッフェを食べた後、
カメハメハ大王像のあるカパアウまで。
写真を撮り、そろそろ時間だからとハヴィの町まで270号線を引き返し、
250号線に左折。

午後12時15分。予定通りに到着。
駐車場に車を停め、電話で予約したときに指示されたとおり、
持参した着替えとバスタオルを車のトランクにしまい、オフィスへ。

申し込み用紙に名前を記入して精算を済ませると、
一方の壁に向かって並べられた椅子に座って、ガイダンスを聞くことに。
大きな地図を指し示しながら灌漑用水路の歴史について説明をうけました。
もちろん、すべて英語による説明です。
しかも、日本人は私たちのみ。
日本語で書かれた『コハラ灌漑用水路の歴史』と『安全ガイド』のプリントをもらえたので、
こういうことを説明しているのだなと推測しながら、
10分ほどのガイダンスを聞き終えました。

貴重品などが濡れないようにと、Ziplocの袋をもらって、財布と車の鍵を中へ。
総勢16名の客をヴァンに分乗させて、まずはカヤックのスタート地点へと移動です。

270号線を走っているうちはよかったのですが、
舗装道路から逸れたとたん、凸凹の山道。
車体が、それはそれは激しく揺れます。
ボクも妻も、車内で弾む弾む!
ボクでさえどうかと思う揺れだけに、車に弱い妻は、なおさら。
早くも顔が青白くなってきています。
「気持ちワルい・・・」と、つぶやくに至り、
最悪の事態だけは避けられるよう、早く目的地に到着することを願うばかり。

15分ほど揺られ続けたでしょうか。なんとか無事にスタート地点の水路に到着。
この時点で、早くも妻は疲れた表情。
カヤック・ツアーは、これからが本番だと言うのに、車から降りてホッとする笑顔にも覇気がありません。
しかも、あいにく空は薄曇。山の中腹だけあって、Tシャツ姿では肌寒く感じます。

水路にゴム製のカヤックを降ろし、準備が進む間、
参加者にはライフジャケットとヘッドランプが渡されます。



ライフジャケットを着終わると、スタッフが参加者を4、5人のグループに振り分けていきます。
私たちは、ロサンジェルスから来た親子3人と一緒に、女性ガイドのグループに。
そして各ガイドが、担当するグループに注意点を説明します。
私たちの担当のガイドが、
ヘッドランプのスイッチのONとOFFの仕方やタイミング、
さらに、
「途中、トンネルの天井が低いところがあるので、
その時はレイ・バックというから、気をつけるように。」と説明。
それを聞いて、妻に仰け反るような格好をしてみせていたら、
ガイドが、「あなた英語が分かるのね。」と、聞くので、
ちょっとだけだと応えました。
彼女の話によれば、前回参加した日本人のグループには英語がまったく通じず、
結局ツアーの間中、「アタマ、アブナイ。」の言葉しか言えなかったらしいのです。

準備が出来たグループからカヤックに乗り込み、
ガイドが「オーケー?」かと尋ね、
参加者が元気良く「イェー!」と応えるとカヤックがスタート。
アメリカ人たちの陽気な声が、森に響きます。

そして、いよいよ、私たちの番に。
先頭にガイドの女性。2番目に幾分元気を取り戻した妻。3番目がボク。
その後ろに女の子、母親、父親の順で乗り込みます。
子供はまだ5歳くらいだろうか。金髪のかわいい女の子です。
母親は二人目がいるのか、お腹がぽっこりと丸く膨らんでいます。大丈夫でしょうか?
父親は最後尾で、パドルを渡されていました。

O.K.GUYS?と、ガイドが振り向き、
先にスタートしたグループと同様に我々も、
YEAH~!!と、元気良く拳を突き上げ、
ついに用水路カヤック・ツアーがスタート!!!



『・・・???』
かけ声の割りにそろ~りと、水路を下りはじめます。
流れる水の速度に任せての用水路下りなので、のんびりしたものです。
ここに来るまでの車の揺れが激しすぎた分、
かえって落ち着いた気分になれます。
(幼い子供と妊婦も乗っているのだから、これくらいで丁度いいのかも。)
森の中、パドルでかく水の音が耳に心地良いです。

まもなく、最初のトンネルへ。
ガイドの指示通りヘッドランプを点けます。



すると、先行しているカヤックから突如大きな嬌声が上がり、トンネルに木霊します。
何事だろうと思っても、前方が暗くて見えません。
カヤックがゆっくりと進み、次第に出口に近づき前方が明るくなってきたところで、
ヘッドランプを消す指示が。
頭に手をやりスイッチをオフにし、トンネルを抜けたその瞬間・・・、
キャー!!!

うわぁッ!!
Mammy!!
No~!!


フルーミン・ダ・ディッチ#2に続く。



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