Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

ハワイ島の東西南北を制覇へ(笑)。ウポル・エアポート<UPOLU AIRPORT>

2012年03月09日 | 北コハラ地区

 2010年1月7日:午前10時30分

前日同様、
アリィ・ドライブ沿いのコンドミニアムを出発したぼくたちは、
ワイコロア・キングスショップで給油&トイレ休憩した後、

カワイハエからは270号線<Akoni Pule Hwy.>を北上。

これまで、ハワイ島の西の端ワワロリ・ビーチ



南の端カ・ラエ




そして、東の端クムカヒ岬



・・・と、
3先端の地は訪れたものの、
北端の地だけは、未だ訪れたことがなかった。
どうせなら、「ハワイ島の東西南北を制覇だ!」とばかりに意気込み、
北コハラ地区ウポル・ポイント<‘UPOLU POINT >を目指すことに。

果たして、どんな景色が見られるのだろうか?
期待に胸を膨らませ、
20MM(マイル・マーカー)の手前で、
ウポル・ポイント・エアポート・ロード<UPOLU POINT AIRPORT Rd.>へ左折。
すると、

道路は1車線の下り坂だった。

スピードに気を付けながら下り始めると、
ちょうど犬を連れたジョギング姿の女性が坂道を登って来るところだった。
ぼくたちのクルマに気づくと、
リードを引っ張りながら犬と共に道の脇へ。

抵抗虚しく引っ張られる犬の姿を見ながら、
ぼくは申し訳ない気持ちとありがとうの気持ちを込めて、
車内からMAHALOサインで挨拶をしてみた。
伝わるかどうか自信はなかったけれど、
どうやら、ちゃんとサインが見えたようだ。
女性はにっこり笑うとALOHA サインを返してくれた。
(マハロ!)
(アロハ!)
言葉で交わせなくても、
手のサインで挨拶を交わせるところがなんともハワイらしく、ぼくは嬉しく感じた。

女性とすれ違い、さらに道路を下って行くと、
右手の視界が開け、草地に白い塔がいくつも建っているのが見えてきた。



「あれ?」
助手席で妻が疑問の声を上げた。
その意味するところを察して僕は答えた。
「ここにも、あったんだね。」
「知ってた?」
「いや、全然知らなかったよ。」
かつて、訪れたカ・ラエ、通称サウス・ポイントには、
ウィンド・ファームがあるとガイドブックに紹介されていたけれど、
ここウポルにもあるとは、知らなかった。
しかも、まだ建設中のものもあり、
サウス・ポイントと比べ、新しい風力発電所のようだ。
(2006年2月末に、16基で2000世帯の電力供給がスタート。)




                                 (Selected for Google Earth)

予想していなかった景色に出会い、気分は一気に高揚。

さらに、
「あ、ウシもいる。」
左手の牧場では、牛がのんびり草を食んでいた。
右手にウィンドファーム、
左手に放牧されている牛を見ながら、さらに道を下っていくと、
「おお~~!なんだこの道は?!」



なんと!!

道の先は途切れ、その向こうには青い空と海と水平線が広がっていた。
「このまま行くと、海に突っ込んでしまいそうだなぁ。」
もちろんそれは錯覚で、
前方で勾配がさらに急になっているのだろう。

まったく想像していなかった景色の連続に感動しながら、
突き当たりまで真っ直ぐ下り続けた。



そして、
ついにハワイ島北の空港ウポル・エアポート<UPOLU AIRPORT
に到着。



空港とはいえ管制塔もない無人の飛行場。

じつに静かなものだ。

ここが、ハワイ島最北端の地。
「やったー!ついに、ハワイ島の東西南北を制覇だ!」
と周りに他人がいないのを良いことに、
恥ずかしげもなく拳を突き上げ口にしてみたものの、
(・・・あれ?変だな?)
いまいち実感が伴わない。
他の3箇所と比べて物足りなささえ感じる。

静まり返った飛行場の前でぐるりと周囲を見渡してみる。
(滑走路、ウィンドファーム、牧草地・・・、
 
そうか、海だ!!)
やはり、海が、打ち寄せる波が間近に見えるところでなくては、
島の端に立ったという気がしない。

せっかくここまで来たのだから、もう少し海の近くまで近づいてみたい。
それには、どうすれば・・・。



飛行場の脇には、未舗装の土の道が伸びていた。

「この道を進めばいいのか?」
地図と照らし合わせてみると、たしかに海沿いに続いてはいるようだが、
問題は、どう見てもレンタカーが進んで良い道とは思えない。
(何かあったとしても、保険が効かないのでは?)

それでも、「ちょっと、見てくる。」と妻に言い置き、
50メートルほど先まで歩いて
道の状態をチェックしてみた。
車1台分の道幅で、所々深くえぐれ、石もゴロゴロとしてはいるが、
(クルマの轍が続いているんだから、なんとか行けるんじゃないか?)
不安は拭えないものの、そう判断し引き返してくると、
入れ替わるように一台のワゴン車が、未舗装の道を進んで行った。
ノロノロと慎重に進んでいたが、すぐにその姿が見えなくなった。

ヨシ!行ってみよう!!
ぼくは覚悟を決めると、急ぎ足でクルマへと戻った。



「どうするの?」
クルマの横で待っていた妻の問いかけに、
「行くよ。乗って。」
簡潔に答え、運転席に滑り込んだ。
「えっ?行くの?!」
妻の声が裏返った。

               ウポル・ポイントへ    つづく。 


お気に入りの1曲: 
『Hawaiian Slack Key Guiter Festival Volume 2 』に収録された曲の中から、
ハワイアンの革命児と呼ばれる≪マカナ≫のEnihi Ka Hele。
心に響いてきます。
   ↓1曲ダウンロード可(視聴も可)

Enihi Ka Hele
 
Rhythm and Roots Records
ハワイ島の本 ~Big Islandのいいところぜんぶ。~
青木 たまな
大和書房


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。