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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

瑞穂の実り

2023年08月16日 05時09分48秒 | 耕作放棄地

稲が大きく成長してきた。茎丈もかれこれ1メートル近くあるのではなかろうか。おかげさまで台風被害等も余り無く、無事に収穫を迎えられそうで何よりだ。田圃はせっせと水を導入している。先月の「中干し」も滞りなく終了し、次の発育段階に入ったようだ。たっぷりと水を吸収し、花が咲き、結実期を迎える。そうなると程なく収穫の時、当地では10月初旬ぐらいだろうか。稲刈りが終わったら「秋祭り」、10月の第三土日である。秋晴れの田圃道を地車が走り回るのだ。

稲も最後の追い込みみたいで、水を必要とするようだ。師匠夫人も早朝から見回りに歩かれてるようで、水路の確認に余念が無い。率直に言って水の取り合い状態ともなっており、油断すると分岐のブロック等を有利な方角に曲げられ、必要とする水量に満たないこともある。入念なチェックが必要なのだ。この時期だけは、我々畑組は多少遠慮している。水は田圃優先が農作業の大原則だろう。稲が優先とは言っても、時期的にはしばらくの間だ。譲り合うのもお互い様、時期が過ぎれば水を落とし土壌も乾燥状態となってくる。

古来、我が国は「瑞穂の国」と呼ばれてきたが、稲穂が実ってたなびく姿は何とも美しいものだ。現在は緑したたる状態だが、これはこれで見事な景観を形作っている。稲作は大変な労働だが、実りの時期を迎えると疲れも吹っ飛ぶようだ。秋祭りの賑わいは、収穫の喜びと向こう1年分の主食を確保できた安心感の故でもあろう。浮かれて踊りまくるのも無理ない心境かと。

田圃もこの時期は水入れぐらいで、大きな作業はない。時折畦道を草刈りされる程度だろうか。田圃に人の姿を見かけることは少ないのだ。反して畑の方は夏野菜の撤去や後処理に追われている。冬野菜の種蒔きも、早い物だと今月末から始まるのだ。当然ながら事前準備を要し、暑苦しさにかまけてる暇は無いのだが。台風一過、夏晴れ(?)の日々が復活するのだろうが、暑さにめげず農作業に勤しまないと。

緑一色の田圃を眺めながら、冬野菜の準備へと徐々に切り替えましょうかな。暑さ寒さも彼岸までとか、灼熱地獄も残りしばらくの間でしょう。田圃の畦道にヒガンバナが姿を現すのも間もなくの頃かな。時の流れは早いもの、田圃が黄金色一色へと変貌するのも一瞬の間で、歳月は人を待ってはくれないようです。

 

 

 

 

 

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台風7号の襲撃

2023年08月15日 05時12分17秒 | 耕作放棄地

時折、ゴーという激しい音が響いてくる.台風の影響らしい。ニュースに切り替えてみると、台風7号は少し前の午前5時頃潮岬付近に上陸したとか。どうやら予想されたとおりの進路のようだ。自転車並みのスピードで紀伊半島を北上し、1日掛かりで日本海へと抜けるのではあるまいか。襲撃状況は比較的に穏やかで、どうやら台風の目に入り込んだと思われる。台風被害は中心部よりも周辺部の方が激しいそうな。通り過ぎた後の方が危険かも知れない。今後の方が要注意だろう。

台風と言えば以前に襲撃され大きな被害を被った事がある。確か5年前の平成30年の8月だったと思う。大型台風に襲われ、当地も多大な損害が生じた。農園でも樹木が根こそぎ倒され、栽培棚が倒壊し、軽量物は飛ばされ散乱した。最も激しかったのは、子狸の野小屋が暴風雨で吹き飛ばされ、近くの森の樹木に引っ掛かった事だ。画像でご確認あれ。想像だにしてなかった事態だった。解体や後処理に多大な時間と労力を要したことは言う間でも無い。何せハシゴを掛けないと、元野小屋まで到達できなかったのだ。

元の野小屋を解体し、樹木から引き下ろし、散乱物を回収して後片付けを行い、しかる後に気力を振り絞って野小屋の再建に挑んだのだが、その物語は叉別の機会に。ともあれ台風が到来すると必ず某かの被害が生じる。情報統制されてるようだが、お隣の中国ではコントロールセンターである「紫禁城」や「中南海」も水没したとか何とか。彼の地では、台風襲撃時にはあらかじめ水を放出し水没させる地域が想定されてるそうな。無論、住民の事など眼中には無いのだろう。まさか、中心の中心たるコントロールセンターが該当地区になろうとは、想像外の事態だったのではなかろうか。

平成30年の台風被害はともかく、今回の7号には被害が生じないことを願いたい。速やかに日本海へと通り過ぎて欲しいのだが、歩みは遅いようだ。とりわけ進路の東側に被害が生じやすいとか。該当地の方々にはご用心あれ。

私宅付近も現在は物静かだ。樹木の激しい揺れや雨脚も見られ無いようだ。微かに小雨が降る程度、この調子で台風一過となることを願っている。当地付近は金剛連峰と岩湧山で南部方面は固められ、比較的に台風被害は少ない。地形上の恩典を最大限に被ってるようで、何とも有り難い状況なのだ。農園の方は想像付かないが、被害無しか、軽微であることを期待したい。ともあれ、確認出来るのは早くても明日以降かな。明日16日は定期検診日、ドクターの元へと辿り着きたいのだが。

 

 

 

 

 

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残り物に福

2023年08月14日 05時20分54秒 | 耕作放棄地

8月も中旬に入り、夏野菜も終焉期となってきたようだ。作業も夏野菜の撤去や後始末それに焼却作業等がメインとなってきた。元気だった茎や葉も萎れ始め、末期症状である事を示しているようだ。それでもキッチリ点検すると、微かに実を付けた箇所もあり思わぬ土産物に喜ぶ場面も。本日も何点かのプレゼントに恵まれたようだ。キュウリなど少々黄色くなっているが、なあにまだまだ十分使用には耐えうる。持ち帰ると、家人などこれ1本ウン十円もするの・・・・・・・と素直に喜ぶのだから、有効に活躍させてあげるべきだろう。

量は少ないけれど、本日の成果はキュウリ、ナス、ピーマン、ゴーヤがお土産のようだ。成果物も段々と少なくなり、夏も終了である事が明白な模様だ。相変わらず暑さは厳しいが、仲間達も撤去作業にはいったようで、彼方此方からたなびく煙が。農園特有の光景で、暑苦しさがもう少し楽であれば楽しめるのに・・・・・・と思わざるを得ない。灼熱の継続で刈り取った雑草類は良く乾燥しており、機嫌良く燃え上がってくれる。民家群からは離れた山間部、煙を出すのもそう気兼ねする必要も無い。有り難い環境なのかも。

子狸も刈払機を持ち出した。ある程度刈り込んでいるので、本格的な草刈りは不要だが、刈り残しの雑草の根等が残っている。しつこい存在で、刈払機のチップソーをスコップ代わりに掘り起こす。舞い上がる砂埃で顔中が土まみれになってくる。タオルでぬぐいながらの作業だが、何とも息苦しい。風でもあれば救われるのだが、汗まみれの土方作業みたいだ。短時間で木陰へと逃げ込む場面も。

先般もレポートしたが、ヤブ蚊に襲撃されないのがせめてもの救いだろうか。例年だとヤブ蚊に刺されつつの作業風景だった。今年は既述したように皆目襲撃されない。何かしらの異変が生じているのかとも思われるが、現象面だけ捉えると有り難い傾向だ。蚊取り線香など1回も持ち出した事例が無い。そもそも在庫の確認すらやっていないのだ。長年百姓仕事を行ってきたが、こんな場面は初めてでは無かろうか。水たまりなどヤブ蚊の発育環境は整っているのに。

当地では明日台風7号の接近・上陸の予定だ。雲行きも怪しくなってきた。本日は作業が実施出来るか否か危ぶまれるが、防災の準備は必要だろう。最低でも用具飛散の防止だけはやっておかないと。

 

 

 

 

 

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ヤブ蚊の絶滅?

2023年08月13日 05時16分41秒 | 耕作放棄地

どうも農園に異変が生じているようだ。何がって、恒例の「ヤブ蚊」と全く遭遇しないのだ。ご存じかと思うが、農作業とは雑草との戦いでありヤブ蚊との戦いでもあった。完全防備をして作業を行っていても、どこからともなく体に接近し、チクリと刺してくるのが常態であった。蚊取り線香など焚きまくっていたのだが、防壁とはなりえなかったようだ。夏場とあれば、迫り来るヤブ蚊を追い払うのに必死、作業どころでは無いのが通常である。それがこの夏、8月も中旬だというのに。蚊取り線香など取り出した形跡も無い。というか、ヤブ蚊を意識する事すら無いのだ。

画像でお解りのように、農園には彼方此方に水タンクを設置している。農園での必須設備であり、水の確保は生命線でもありうるのだ。当然ながらボウフラ等の発生は必然事項で、中にはオタマジャクシが泳ぎまくってる事例もあり、ヤブ蚊の発育には申し分無い環境かとも。大量に発生しても不思議では無いと思えるのに、皆目遭遇しない。チクリとも刺されないのだ。

気温的には25度~30度位を好むようで、凡そ10日前後で卵から成虫へと育つようだ。条件的には申し分無いと思えるのだが、上述のように不思議と巡り会わない。大々的に防除作業を行ったわけでも無い。防除どころか意識すらしていないのだから。有り難い状況なんだが、何とも不気味な印象すら覚えてくる。違った現象だが、東京都内ではカブトムシが大量発生して子ども達が大喜びだとか・・・・・・そんなニュースが流れていた。これには明確な理由があるようで、例の焚き火禁止の法令が原因だそうな。

造園業者の方々が刈り取った枝葉を焼却処分されていたが、法令化により禁止され、腐葉土作成へと変更されたようだ。結果、大量の培養地が生まれ、カブトムシの楽園となった次第だとか。人為的に環境に手を加えると思わぬ事態も招きうるようだ。件のヤブ蚊の話だが、取り立てて何も行ってはいない。一つ想像するのは気温が高すぎるのでは・・・・・・との懸念である。当地では最低気温が26度前後、最高気温が38度前後、例年よりはかなり暑い。世間では「温暖化」では無く「沸騰化」だとの表現も。

無論、素人判断のこと、単なる憶測に過ぎない。事実関係は不明だが、何かしらの異変が生じているのは確かなようだ。余計な想像だが、天変地異の前触れで無ければよろしいのだが。

 

 

 

 

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その後のリュウゼツラン(2)

2023年08月12日 05時05分11秒 | 余話

数十年に一度しか花が咲かない「リュウゼツラン」という植物が存在するようだ。名前も存在も知らなかったが、不思議な事に近在に所在し、しかも開花中との情報を入手した。滅多に無い幸運なので、追っかけて見ることにした。途中経過の報告である。件の植物は何とも不思議な形態で、リュウゼツランという名称ながらどう足掻いてもランには見えない。画像でもお解りのように、アロエに近い形状かな。中心部から8メートルほどの花茎が伸び、途中枝分かれしてバナナの房のような花を付けるようだ。

これまでの経過を時系列で追ってみよう。

  ①7/23 知人から開花の情報等を入手

  ②7/24 1回目の訪問 全部の枝に花の準備が出来て蕾の状態

  ③7/30 2回目の訪問 一番下から2~3段の花が開花中

  ④8/11 3回目の訪問 中央部付近が開花中 ③の花は萎れていた

現在は上記のように花茎の中央部付近の花が開花中で、下部は萎れて枯れ果て中の模様だ。全部が同時に咲くのでは無く、下から順番に時間を追って咲きだすようだ。結構、ゆっくりした時の経過である。花は蕾の上に数センチの大きさで咲くようで、色は黄色だ。通常、想像するような綺麗な花の状態では無い。どちらかというとイメージ的にはサボテンを連想するかな。ただ上述したように、30年から50年に一度しか開花しないようで、チャンスに恵まれた幸運には感謝したく、しばらく経過を追ってみようと思っている。噂を聞きつけたのか多くの方が来訪されるようで、大半は場所の取り合いとも為ってくる。狭い住宅地の道路、車で訪問されるならご注意を。

リュウゼツランは何とも不思議な花である。何処から見ても花とは言い難く、どちらかというと樹木に近い印象だ。根本付近はアロエに似た葉が生い茂り、中央部に直径十数センチもある花茎が伸び、樹木の呈をしている。花茎の途中から枝分かれし、その枝先に花が付くのは上述のとおりだ。バナナをイメージされたら現況に近いかとも。

花は小粒の黄色い存在で、花特有の綺麗さや艶やかさとは少々縁遠いようだ。各種の花園に咲き誇る花々をイメージして訪問されたら失望されるかも。あくまでも数十年に一度との、偶然の遭遇に期待すべき存在なのかも知れません。次に出会えるチャンスは、子狸にはほぼ無いでしょうから。

 

 

 

 

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