どうも、こんにちは。
今回は、いつもとは違った感じの記事を書きます。
突然ですが、今月から守ろうと決めたことが2つあります。
「人を侮辱・侮蔑したり、人格を否定したりするような汚い言葉を使うのをやめる・控える」
「例え冗談のつもりであっても、相手を小突いたり、身体的な暴力を使うのをやめる」
この2つです。
私の先日のツイートをご覧くださった方ならば、私がやたらいじめや暴力(言葉の暴力など精神的暴力を含む)についての話をしていることに、驚かれたかもしれません。
最近、ネットでもリアルでも。
汚い言葉、暴力的な言葉や、そうした言葉が使う本人にも与える影響について考えさせられることが少なくありません。
例えば、こんなツイッターのTL(タイムライン)に、次のような発言が。
>ニコロ・マキアヴェッリbot
ある人物が、賢明で思慮に富む人物であることを証明する材料の一つは、たとえ言葉だけであっても、他者を脅迫したり侮辱したりしないことであると言ってよい。なぜならこの二つの行為とも、相手に害を与えるのに何の役にも立たないからである。
9:14 - 2015年4月16日
>Copy writing
「ご飯をきれいに食べて、きれいな言葉を使う人は、きれいな人になるんだよ」どうせ子供だましと思っていたけれど、昔の大人はすごいね。自分が大人になってはじめて、それが真実であることを確信しているから by 鈴木由歌利
6:12 - 2015年4月17日
>ハッとする偉人の名言集
思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい それはいつか運命になるから
マザーテレサ
21:41 - 2015年4月23日
最近、こういった発言をTL上でみかけることが多いのです。
でも。
でも、実は……。
「人を侮辱・侮蔑したり、人格を否定したりするような汚い言葉を使うのをやめる・控える」だとか、「例え冗談のつもりであっても、相手を小突いたり、身体的な暴力を使うのをやめる」だとか決めたのは、立派な言葉や格言に影響されたからではありません。
私は、そんなに立派な人間ではありません。
本当のことを言いますと。
自分の身近に居た大切な相手を傷つけていたかもしれない。
そして「ごめん」のひと言すら言わずに別れてしまった。
そんな後悔の念に、今更ながら囚われいるからなのです。
初めて彼女に出会ったのは、もう何年も前になります。
思えば結構長い付き合いになってたのではないかな、と思います。
彼女の第一印象というか、最初に思ったこと。
それは……。
「何だよ、こいつ。さえない女だな」
いや、もの凄く失礼な感想であるのは確かなのですが。
正直に思ったことがそれでした。
決して醜いというわけではありませんでしたが、特別に美人とか美少女とかいうわけでもない。
しかもその時、同じ場には凄い美人やかわいい娘が何人も居たということもありまして、彼女の容姿が見劣りしているように思えたのです。
初めて出会った私にも、彼女にきさくに、親しげに話しかけてくれましたが
「うーん、せめてもうちょっとかわいい女の子が話しかけてくれた方がよかったのになあ」
だとか、今から思えばこれまた失礼なことを考えておりました。
少なくとも彼女は、私の理想とか、好みのタイプでは無かった。
もっとも私の方も。「おまえはそんな偉そうなことが言えるほどいい男なのか」と突っ込まれたら、何も言えないのですが。
しかし彼女とは、妙に趣味が合ったりとか、共通の話題がいくつもありました。
その為、顔を合わしたり、一緒に話す機会が増えてきました。
私の方も、次第に打ち解けて、気楽に話をしたりするようになりました。
いつしか、一緒に話していて楽しいと思う時はありました。
ただそれでも。
やはり私は、彼女に対してどこか距離を置こうとしていた。壁を作って接しようとしていた。
そんなところがありました。
「こいつとは、話し相手とか趣味の友達になることはあっても、それ以上の関係に、恋人同士とかになることはなさそうだな」
とか、思ってたりしました。
でも私にとって、何の気兼ねもなく話しかけられる相手であることも確かでした。
そのうちに。
気安さもあってか。
彼女のことをちょっとからかってみたい。
ちょっと意地悪もしてみたいな。
そんな邪な欲求にもかられはじめるようになりました。
例えば、挨拶する時。
普通に挨拶せず、わざとふざけた挨拶をしたり。
会話の端々に、彼女をからかったり、ちょっと困らせるような言葉や呼び名を入れてみたり。
彼女が趣味で作った俳句の文言をもじって、彼女を「アホバカ」呼ばわりする内容に変えたりとか。
時には彼女を小突くような真似をしたこともありました。
そんなこんなで、こうしてほとんど彼女と合う度に、意地悪をしていたように思います。
「困らせないでください」
「えーっ? 困るなあ。俺は、キミをいじめたり、困らせたりするのを楽しみにしてるんやけど」
「そんなこと言う人、嫌いです!」
こういう風な会話も、よくしていたかなと記憶しています。
そう言えば、お月見の話になった時にはこんなことも。
「今日は満月が観られないけど、その代わりに満月みたいなキミの顔でも観ていようかな」
とか私が冗談半分で言ったら、
「私はそんな丸顔じゃありません!」
と怒って反論した後、
「私って、そんな変な顔してたのかな……」
っと、少し悲しそうにうつむきながらつぶやいていました。
その時はさすがに「しまった、ちょっと傷つけてしまったか」などと、少し後悔しましたが。
その後も、彼女に会い続けているうちに。
単に私にからかわれているだけの女性ではない、彼女のいろんな面を目にしていきました。
後輩の女の子に仕事を教えたり、また後輩の子が仕事で立ち往生して困っていた時にすかさず助けに入ってあげたりしたことも。
その時の凜とした姿に。
普段は私にからかわれ、仲間内でも少し変わり者呼ばわりされているような彼女とは、また違った姿を目にして、驚きと共に敬意すら感じたものです。
また何かに夢中になっている時の彼女の姿は。
特に自分の好きなことについて、楽しそうに、目を輝かせて語る彼女の姿を見ていると、こちらまで本当に楽しく、幸せな気持ちになってくる。その時の彼女は、まさに輝いている。
そんな気さえしました。
私の仕事はきつく、勤務時間も結構長い。
自由になる時間もはっきり言ってあまりないし、少ない休みの日や時間も、『京都妖怪探訪』シリーズの取材とか写真撮影などでほとんど使ってしまっているような状態でした。
でも、そんな少ない休みの時間の合間を縫ってでも、彼女の居る場所へと向かっていた。
いや、無理してでも行ったというより、それでも自然そちらの方へと足が向いた、というべきでしょうか。
でも。
別れというのは突然やってくるものです。
ちょっとした手違いなどでメールが受け取れなかったりして、連絡が遅くなったという事情もあったのですが。
彼女がここを離れ、遠くへと行くことになったのです。
彼女には、昔から叶えたい夢があって、長く待った末にようやくその機会が巡ってきた。
その為にここを離れ、遠くへと行くことになった。
本来ならこれは、素直に一緒に喜び、心から祝福してやるべきことなのでしょう。
少なくとも、頭ではそうわかっているつもりですが。
でもここではじめて気付いたのです。
これを100%、素直には喜んであげられない私自身が居ることに。
もう会えなくなる。
その現実を突きつけられた時。
はじめて、いろんなことに気づきはじめました。
いろんな想いが、頭の中をかけめぐりました。
いつまでもここに居続けてくれるだろう。
そんな風にすら思っていたのですが、そうではなかったのですね。
そんな夢を抱き続けて頑張っていたこととか、彼女について大事なことすら、私は何も知らなかった。
そして。
これを何と表現したらいいのでしょうか。
寂しいとか、悲しいとか、そんなものよりも。
何か自分の中に、ぽっかりと大きな穴というか、空白が開いてしまったような。
そんな何とも言えないような気持ちに。
何でだろう?
はじめて出会った時に思ったように、彼女なんか。少なくとも、元々私の理想でも、好みのタイプでもなかったのに。
今までさんざんからかったり、意地悪もしてきた相手であるのに。
いざ居なくなるとわかってから、どうしてこんな気持ちになるのだろうか?
いつしか彼女は、私の中でも大きな存在になっていたのか。
さらにいろんな思い出も甦ってきました。
楽しかった思い出だけではありません。
彼女に対して、意地悪をしたこと、傷つけるようなことをしてきたことも。
それに対して彼女は、ただ笑っているだけの時もあったし、本当に傷ついたのか、少し悲しそうな表情をした時もありました。
別れの日。
「じゃ、がんばってね」
それだけ言葉を贈って彼女と別れました。
でも、ここで。
もうひとつ大事なことを言うのを忘れていたのでではないか、と思います。
「今まで、酷いことや、傷つけるようなことを言ってきたけど、ごめんね」と。
嗚呼。
どうして今まで、彼女の存在が自分にとって大きな存在だったことに気付かなかったのだろう?
あるいは、どうして今まで、それに気付かないふりをし続けてきたのだろう?
そんな大きな、自分にとって大切な人だったのなら、どうして今まで、もっと素直に、もっと優しい言葉をかけてやれなかったのだろう?
せめて最後の日くらい、「今までごめんなさい」の簡単な言葉すら、どうして言えなかったのだろう?
次々と後悔の念が湧き上がってきました。
彼女の優しさや人の良さをいいことに、好き勝手に言葉の暴力をふるったり、時には小突くような真似すらしてきた自分は、もしかしたら随分と酷い、最低の男だったのではないか。
高校生の時、一人の女の子を傷つけて泣かせてしまった時、友人の一人から「お前は小学生と同じやんけ」とか怒られたことを思い出ししてしまいましたが。
どうやら私は、高校生の……否、小学生の時から全く成長していなかったようです。
最低だ。本当に最低ではないか。
話を最初に戻します。
そんな後悔があるからこそ、です。
「人を侮辱・侮蔑したり、人格を否定したりするような汚い言葉を使うのをやめる・控える」
「例え冗談のつもりであっても、相手を小突いたり、身体的な暴力を使うのをやめる」
この2つを、今年度からの守るべき目標に決めたのは。
決して立派な理由からではないのです。
ところでここまでこの記事を読まれた読者の皆様の中には、特に女性読者の方(もし居られたらですが)には、私に対して「酷い」とか、「最低」とか、「今更何を勝手なことを言っているの?」とか、思われた方もおられるかもしれません。
もしそうであっても、そうしたご批判、お叱り、軽蔑等は甘んじて受けたいと思います。
長くなってしまいましたが、最後に。
先日、写真を整理していたところ、以前に撮った彼女の写真が何枚か出てきました。
彼女の誕生会で撮ったものと、先日の別れの日に撮ったものと。
そして気づき、驚きました。
今まで見たことがなかった、あるいは全く気付いていなかった、彼女の姿の美しさに!
まるで、普段見るの彼女とは、今まで思っていた彼女とは、まるで別人のようにも見える。こんな美人だったっなかな?
そうも思いましたが、私にはその美しさが、単なる化粧やメイクなどによるものだとは思えませんでした。
もしかして、どこかで恋でもしていたのでしょうか?
あるいは、彼女が本来持っていた魅力や美しさなどを、私が今まで見落としていただけだったのでしょうか?
これも、今となってはわかりませんが。
それでは今回はここまで。
また次回。
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