京都の闇に魅せられて(新館)

廬山寺の紅葉 @ 京都妖怪探訪(590)





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 どうも、こんにちは。
 もう紅葉の盛りは過ぎたどころか、既に年末と言える時期に入っていますが、『霊場魔所の紅葉』シリーズをまだ続けています(笑)。
 今回は、シリーズ前回の続きで、 本シリーズでとりあげるにふさわしい霊場を訪れ、その紅葉風景を眺めます。
 京都の寺町通り沿いに立つ古刹、廬山寺です。


 シリーズ前回の続き、荒神口通りの西の端、寺町通りとのT字路へ。






 寺通りを北へ向かって歩きますと。






 道の東側に堂々たる廬山寺の門構えが見えてきます。





 門前に「元三大師」と刻まれた石碑があります。
 ここが“元三大師”こと良源が創建したという寺院です。
 廬山寺HPの「沿革・略史」によれば、元々は比叡山天台宗・中興の祖である、18世座主“元三大師”こと良源によって、天慶年中(938年~947年)に船岡山の南に創建されたそうです。
 室町時代の応仁の乱で焼失したり、豊臣秀吉時代の寺町形成によって現在の場所に移転させられたり、廃仏毀釈の危機に直面したり等、長い歴史の中でいろいろとあって、現在ここに建っています。


 門から境内へ。
 まず「元三大師堂」が見えてきます。








 その名の通り、この寺を開いたという“元三大師”こと良源を祀ったお堂です。
 元三大師は、一時期は荒廃しかかったという比叡山を立て直したという中興の祖としても知られていますが。
 一方で、あの安倍晴明にすら「あの人には及ばない」と言わせたほどの強力な力を持った術者であり、「角大師」「豆(魔滅)大師」「厄除け大師」とも呼ばれるほど、鬼や疫病神を払った等の伝説も遺されているような人物でもあります。
 鬼や魔を払う時、大師自らが角の生えた鬼に変身したという、まるでデビルマンみたいな「角大師」伝説。
 まるで「観音菩薩のように33の姿に変化した」とか、あるいは「豆のような小さな33の姿に変化した」という「まめ(豆、魔滅)大師」伝説。
 そして、シリーズ第494回で紹介した「羅刹谷伝説」などで有名な源信など、多くの優れた弟子を育成したことでも知られています。
 この元三大師という人物についてさらに追求し、そのゆかりのスポットを巡るのもまた、面白いかもしれません。

 なお、この寺と元三大師堂は、過去に本シリーズで訪れたことがあります。
 節分に廬山寺で行われる「追儺式鬼法楽」を紹介したシリーズ第461回第462回です。
 この「追儺式鬼法楽」も元三大師ゆかりの行事、というより、「元三大師が護摩行を妨害しに来た鬼を逆に降伏させた」という故事に基づくものでした。


 さて、せっかく紅葉の時期に訪れたのですから、境内の紅葉風景を観て回ります。












 鐘撞き堂の周りにも。









 本堂へ。












 ここは『源氏物語』書いた紫式部の邸宅があったと伝えられている場所でもあります。
 『源氏物語』ゆかりの地としても有名で、「源氏庭」という美しい庭もあります。















 この紅葉風景を堪能し、廬山寺を後にしようとしたら……。












 そして更に次の霊場へと向かいます。






 今回はここまで。
 また次回。




*廬山寺の周辺地図・アクセスについてはこちらを参照。



*廬山寺のHP
http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/index.html



*『京都妖怪探訪』シリーズまとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm




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