こまわり君の伝記

住まいの専門店 コスモ住研です。お住まいの住環境に対する不便不満不快を解決する仕事をしています。

解体で発覚した事象

2020年09月16日 | コスモ住研日記
まず、タイル仕様の浴室、換気扇がなく、また、土台の高さでクラック(ひび割れ)が入っていました。
外部より床下の土のほうが低くなっているため、湿気を呼び込むつくりになっていました。
まあまず間違いなくシロアリによる被害が見込まれるということで、浴室は残念ながら全解体を予定しました。
解体後やはり土台、柱、筋違い、階段材ささら桁、踏み板、梁、その付近にはシロアリにより被害がありました。
が、改修可能な範囲で安心しました。




現況図面
この建物は南西向きで、一番西側に台所があり、西日が南側窓より直接差し込み、夏場とても暑くなる部屋でした。
夏場とても暑くなる部屋が台所だったので、食品など傷みやすかったのではないでしょうか。
今回改修後は影響の少ない一番東側に配置します。

玄関を入ると目の前に階段が無理やり架けてありました。
収納は多めですが、ちょっと使いづらく、また、薄いベニヤで棚が造ってあり、湿気でベコベコでした。
また、廊下を通る際に階段の下を潜る必要があり、行き止まりばかりある間取りでした。
なんだかとても使いにくい継ぎ接ぎの間取りでした。



改修案図面
大人2人子供4人の家族構成でもどうにか過ごしやすいように家の中に居場所のある家。
建築済みの決まっているスペースを改修していくのでなかなか難しい・・・。
パズルのピースを合わせるように一つずつ図面上で設計していきます。
どうしても一階の階段が邪魔になったので、階段を架け直し二階を3坪増築する改修プランを設計しました。

今回の流し台、カップボードはリユース品ですので、寸法が決まっています。
前リフォーム現場で通常であれば産業廃棄物として処分するものですが、状態もよくキレイでしたので活かし取り先行解体し、運び込みました。




解体してみてわかりましたが、キッチンの材料とカップボードは床に広げるとすごい量でした。(改修の邪魔になる。。。移動しながらやるしかないね。)


今回のリノベーション一階は和室、仏間、縁側、寝室、すべてワンルーム化するよう予定しました。
木造なので大開口は耐震改修の面からみてもいろいろと問題がありそうですが、
耐震補強をかなり必要としますが、住みやすさを重視するにはワンルームにして、家具などで間仕切るのがコスパがよく、
また、風通しも採光の面からみても◎
ただし、一つだけ問題が、、、

断熱改修をきっちり施工しないと、大開口の為冷暖房、空調が効きづらい。
中古物件の断熱改修が一番の腕の見せ所です。
今回断熱を上げるため、床に断熱材を入れ直し、分厚い無垢の杉材を張っていくことにしました。




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