こまわり君の伝記

住まいの専門店 コスモ住研です。お住まいの住環境に対する不便不満不快を解決する仕事をしています。

今回の物件はなかなか手を入れないといけません

2020年07月17日 | コスモ住研日記
不動産、今回改修する不動産はみなさんあまり欲しがらない物件。
木造で、ぬりかべで和室ばかりのこってこての田舎風佇まいです。(でも純和風ではない。おそらく簡単な在来工法木造です。
しかも雨漏れはする。
湿気は多い
隙間風ピューピュー
床はあちらこちら抜けてる
変な臭いがする
シロアリにやられている。タイル風呂
西日がきつい
壁はザラザラでところどころ穴が開いてる
ドアは閉まらない
ふすまは動かないし、とれない
押入れ内床ブカブカで危ない
外壁は板を張ってあるが変な塗料で塗ってある
どう考えても施工が悪い
足場を組んで点検してみないとなんとも確認できませんが
などなど、
言い出したらキリがないほどの傷みようでした。
さて、どうしたものか
どこから手をつけたらいいものか
とりあえず改修案を考えないと先に進まないので、
改修前の図面と現場を照合、柱の位置を確認し、
通し柱と組み方からプランを考えなければならないので、
まずは天井を落とすことにします。
ぐはっ!
築50年、あなどれん!
50年分の天井裏の汚れ(ホコリや工事中のゴミ(昔の職人はあまり片付けしなくてもよかったんでしょうか。
とにかくめっちゃいろいろ落ちてきました。
ぐはっ!
ほんと最近でこそ断熱材、大事って皆さん言われますが、それからくらべると、、、、
まったく入っておりません。。
50年前は断熱材なかったのでしょうか。
ネット情報では、どうやらなかったみたいですね。
あったけれど、北海道などの寒冷地での使用はあったようです。
それならそれで泥壁にしてあっでもよさそうですが。
しかし、壁は土でも床天井はノー断熱ですから、あまり意味はありませんが。
どちらにしてもかなーり安く建てられたおうちのようです。
それから、断熱材の件は「建売りの場合」は入れてなかったとも書かれていますね。
とにかく昔はいろいろと決まっていないので結構うーん。っていうおうちが多いです。
大工さんかなり儲かったんじゃないでしょうか。
建築屋からみるとそう思わざるをえません。
因みに(断熱材にも色んな種類があります。中にはアスベストが混入された断熱材もあるみたいですよ。)おーコワッ!
いやはや断熱改修も必要となりました。
天井をあけると、あらやだ!
構造材が細っ!
しかもところどころなぜかとりはずしてある。
水平方向に(地震、台風)力がかかったら危ないですね。
今回の建物はとにかくかなり重症な患者ということが解体を進めていくうちにわかってきました。
階段のポジションもかなり悪いようです。
階段の場所、変えちゃいましょう。
解体する際に気がついたのですが、この家南向きではなく、南西向きのようで、夕日がきれいな時間帯、西日がかなり直射日光で入ってくるようでした。
そんな場所にキッチンがあり、食物など傷みやすい環境にあったようです。
キッチンを新しい安全な位置へ変更したほうがよさそうです。
今回、プランとして、どうせやるならと、二階を3坪増築して二階にもトイレを設置しようと思います。
さ、よーいスタート!
コメント
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