2006年02月10日
ロシア滞在通算152日目
【今日の写真:氷上に大きな落書きを発見。ネフスキー大通りがファンタンカ川をまたぐ橋の上から撮影。】
今日の主な動き
09:05 出かける
09:13 マヤコフスカヤ駅
メトロ マヤコフスカヤ(09:18)→バシレオストラフスカヤ(09:25)
09:43 大学の事務がある建物
13:40 バシレオストラフスカヤ駅
メトロ バシレオストラフスカヤ(13:44)→ガスティニードヴォル(13:48)
13:58 日本センター
16:21 ネフスキー大通りのCity Bank
16:44 帰宅
18:16 出かける
18:23 マヤコフスカヤ駅
メトロ ボスタニヤ広場(18:31)→テフノロギーチェスキーインスティトゥット(18:37)
18:56頃 ラヤ先生の家
20:56 テフノロギーチェスキーインスティトゥット駅
メトロ テフノロギーチェスキーインスティトゥット(21:01)→ボスタニヤ広場(21:07)
21:19 いつもの薬局
21:23 帰宅
1月31日から始まった寒波第2弾は、昨日で終了した。今朝の気温は-7.8℃。出かけるとき、階段ですれ違ったセルゲイが、「今日は暖かい。」と言っていた。
今日はクラスの相談にオリガ先生のところへ行ってみたが、最近オフィスアワーが昼からになったらしい。仕方なくラウンジで勉強したり、ちょっと買い物に行ったりして待つ。
オリガ先生はクラス移動の相談などを受け付ける係。今のクラスと同じようなレベルで、アレクサンドル先生が担当するクラスはあるかとたずねたところ、15日以降にならないと分からないと言われた。
今度私が移動する先のクラスは、今回のように消滅するようなことがなければ、おそらく留学の終わりまでずっと勉強するクラスになる。だから自分にとって一番良く合うクラスを見つけたいと思っている。今日はまた別のクラスを紹介してもらったので、来週は15日にアレクサンドル先生のクラスが判明するまで、そのクラスを見てみることにしよう。
日本センターからの帰りは、ガスティニードヴォル駅とマヤコフスカヤ駅の間にあるネフスキー大通りのCity Bankに寄る都合上、メトロを利用せず歩く。その途中、凍った川の上に大きな落書きを見つけた(【今日の写真】)。川幅が広く、完全には氷結しないネヴァ川は危険だが、このくらいの規模の川なら氷の上を歩いても安全なのだろうか。大胆なことをやるものだ。でも建物なんかに落書きするのとは違い、氷上なら誰にも迷惑がかからないし、自然に溶けて消滅するから思う存分落書きできるというわけだ。これもまた冬ならではの光景。
帰宅すると、机の上に手紙があった。差出人はパリ留学中のI。ロシアに来て以来、手紙を送ったことはあっても、受け取るのは実はこれが初めて。家族や親しい友達などにも住所は教えてあるのだが、独特のキリル文字が敬遠されるのか、これまで手紙を書いてくれる人は誰もいなかった。慣れないキリル文字で宛先を書いてくれたIに感謝。封筒の裏には、フランス語で一文書いた下に、「キリル文字...難しすぎる...ギリシア文字が元だそうで...よくこんなの日常的に使ってられるね...すごい。」と一言書いてあった。文字なんて覚えてしまえば後は楽。それよりも、文字を見ただけでは発音できないフランス語の方がよほど難しいと思うのだが…。
早速封筒を開けてみると、便箋とパリの絵はがきが入っていた。便箋に書かれた文字を見て、彼の筆跡だとすぐに分かった。Iとはよくメールでやりとりもするが、手紙も良いものだ。3枚あった便箋のうち1枚はパリの案内が書いてあった。彼もペテルブルクと同じように、歴史ある素敵な街で勉強しているようだ。
最近のメールによると、Iは独学でロシア語を始めたそうである。キリル文字から初めて、4月にロシアに来る頃には簡単な会話が出来るようになりたいとのこと。フランスで何カ国語も話せる人達を見て、スラヴ語もやってみたいと思うようになったという。ヨーロッパの人々は普通に何カ国語も話す。ペテルブルクで私が感じたのと同じようなことを、彼もパリで感じているわけだ。
そんなIに刺激されて、私ももう一度、フランス語をやり直してみようと考えている。もちろん、本業はロシア語なのでその合間にでも。12月のヨーロッパ旅行の際、パリ滞在はほんのわずかだった。そこで、4月にスティーブンに会いにスイスに行くのも兼ねて、Iがいるうちにもう一度パリに行こうと計画中。復路はIとともにロシアに帰国してモスクワやペテルブルクを案内する予定。Iがロシア語を始めたので、私がフランス語をやり直せば、お互いにとってフランス、ロシア旅行は単なる旅行ではなく、ミニミニ語学研修になる。
ところで、消印によると今回の手紙が投函されたのは1月19日。私の手元に届くまでに22日もかかったことになる。Iは、同じく大学の友人Nが留学しているオランダのユトレヒトまで4日で届くと手紙に書いていたから、同じヨーロッパなのに、所要日数にかなりの差があることになる。これだけの差がある理由は、もう分かっている。仮にEU内を2,3日で通過したとしても、ロシア国境を越えた途端にいつ届くか分からない状況になるからだ。日本まで2ヶ月を要した手紙もあることを思えば、22日ならまだまともな方なのかもしれない。もう少し値上げしても文句は言わない。そのかわりもっと速く郵便物を扱って欲しい。心からそう願う。
夕方、個人レッスンを受けにラヤ先生の家へ。今日から発音も徹底して教えてもらうことにした。
白状すれば、私は日本語も含めて、中国語や韓国語など、アジア系の言語の音が好きではない。言語そのものを否定するとか、差別的な感情を持っているとか、そういうことではなく、単に好みの問題として、言語の響きが好きになれない。中国人や韓国人の、それぞれの母国語の発音、アクセントの影響を受けたロシア語を聞いていると本当に嫌になってくるが、日本語の影響を受けざるを得ない私のロシア語の発音も、周囲にとっては相当聞き苦しいはずで、自分でもそれは分かる。本来響きがとてもきれいなロシア語に、日本語の音という不純物が入るともうそれだけで台無し。
ただ会話をしたり、テレビやCDから音声を聞いたりするだけでは、発音やイントネーションは直らない。そのことは既に英語で経験済み。今英語を話して、「発音がきれい」と多くの人から評価を頂くことが出来るのは、中学時代の英語の先生とALTの先生の指導の賜。英語弁論大会に出るためにと、今の私のロシア語なみだった発音を放課後、徹底的に指導してもらった。英語を初めて2年半という、比較的早い時期に発音を直されたおかげで、ネイティブなみとはいかないまでも、日本語の影響から離れた発音ができるようになった。もしこれがなかったら、いつまでも正しい発音は出来ないままだったはず。
ロシア語の発音も、指導者のもとで早期に矯正しないと手遅れになってしまう。そんな危機感から、個人レッスンでは会話に加え、特に発音の練習もお願いした。
今日練習した音のうち、難しかったのは”у”。日本語ではこれに近い音として「ウ」と表記されるが、日本語の「ウ」とは全く違う方法で音を出さなければならない。もう一つ、目から鱗だったのは、”т”、”д”の発音。音はそれぞれ英語の"t"、"d"に似ているが、英語とは発音の方法が全く違い、ために当然音にも微妙な差異が生じるというのだ。実際に発音してみると、確かにネイティブの人の発音に似た”т”の音が出た。今までこのことを知らず、何となく英語と同じ発音をしていたから、この違いを知ったことはとても嬉しかった。文法などと並行しながら、発音にも力を入れてみよう。
ロシア滞在通算152日目
【今日の写真:氷上に大きな落書きを発見。ネフスキー大通りがファンタンカ川をまたぐ橋の上から撮影。】
今日の主な動き
09:05 出かける
09:13 マヤコフスカヤ駅
メトロ マヤコフスカヤ(09:18)→バシレオストラフスカヤ(09:25)
09:43 大学の事務がある建物
13:40 バシレオストラフスカヤ駅
メトロ バシレオストラフスカヤ(13:44)→ガスティニードヴォル(13:48)
13:58 日本センター
16:21 ネフスキー大通りのCity Bank
16:44 帰宅
18:16 出かける
18:23 マヤコフスカヤ駅
メトロ ボスタニヤ広場(18:31)→テフノロギーチェスキーインスティトゥット(18:37)
18:56頃 ラヤ先生の家
20:56 テフノロギーチェスキーインスティトゥット駅
メトロ テフノロギーチェスキーインスティトゥット(21:01)→ボスタニヤ広場(21:07)
21:19 いつもの薬局
21:23 帰宅
1月31日から始まった寒波第2弾は、昨日で終了した。今朝の気温は-7.8℃。出かけるとき、階段ですれ違ったセルゲイが、「今日は暖かい。」と言っていた。
今日はクラスの相談にオリガ先生のところへ行ってみたが、最近オフィスアワーが昼からになったらしい。仕方なくラウンジで勉強したり、ちょっと買い物に行ったりして待つ。
オリガ先生はクラス移動の相談などを受け付ける係。今のクラスと同じようなレベルで、アレクサンドル先生が担当するクラスはあるかとたずねたところ、15日以降にならないと分からないと言われた。
今度私が移動する先のクラスは、今回のように消滅するようなことがなければ、おそらく留学の終わりまでずっと勉強するクラスになる。だから自分にとって一番良く合うクラスを見つけたいと思っている。今日はまた別のクラスを紹介してもらったので、来週は15日にアレクサンドル先生のクラスが判明するまで、そのクラスを見てみることにしよう。
日本センターからの帰りは、ガスティニードヴォル駅とマヤコフスカヤ駅の間にあるネフスキー大通りのCity Bankに寄る都合上、メトロを利用せず歩く。その途中、凍った川の上に大きな落書きを見つけた(【今日の写真】)。川幅が広く、完全には氷結しないネヴァ川は危険だが、このくらいの規模の川なら氷の上を歩いても安全なのだろうか。大胆なことをやるものだ。でも建物なんかに落書きするのとは違い、氷上なら誰にも迷惑がかからないし、自然に溶けて消滅するから思う存分落書きできるというわけだ。これもまた冬ならではの光景。
帰宅すると、机の上に手紙があった。差出人はパリ留学中のI。ロシアに来て以来、手紙を送ったことはあっても、受け取るのは実はこれが初めて。家族や親しい友達などにも住所は教えてあるのだが、独特のキリル文字が敬遠されるのか、これまで手紙を書いてくれる人は誰もいなかった。慣れないキリル文字で宛先を書いてくれたIに感謝。封筒の裏には、フランス語で一文書いた下に、「キリル文字...難しすぎる...ギリシア文字が元だそうで...よくこんなの日常的に使ってられるね...すごい。」と一言書いてあった。文字なんて覚えてしまえば後は楽。それよりも、文字を見ただけでは発音できないフランス語の方がよほど難しいと思うのだが…。
早速封筒を開けてみると、便箋とパリの絵はがきが入っていた。便箋に書かれた文字を見て、彼の筆跡だとすぐに分かった。Iとはよくメールでやりとりもするが、手紙も良いものだ。3枚あった便箋のうち1枚はパリの案内が書いてあった。彼もペテルブルクと同じように、歴史ある素敵な街で勉強しているようだ。
最近のメールによると、Iは独学でロシア語を始めたそうである。キリル文字から初めて、4月にロシアに来る頃には簡単な会話が出来るようになりたいとのこと。フランスで何カ国語も話せる人達を見て、スラヴ語もやってみたいと思うようになったという。ヨーロッパの人々は普通に何カ国語も話す。ペテルブルクで私が感じたのと同じようなことを、彼もパリで感じているわけだ。
そんなIに刺激されて、私ももう一度、フランス語をやり直してみようと考えている。もちろん、本業はロシア語なのでその合間にでも。12月のヨーロッパ旅行の際、パリ滞在はほんのわずかだった。そこで、4月にスティーブンに会いにスイスに行くのも兼ねて、Iがいるうちにもう一度パリに行こうと計画中。復路はIとともにロシアに帰国してモスクワやペテルブルクを案内する予定。Iがロシア語を始めたので、私がフランス語をやり直せば、お互いにとってフランス、ロシア旅行は単なる旅行ではなく、ミニミニ語学研修になる。
ところで、消印によると今回の手紙が投函されたのは1月19日。私の手元に届くまでに22日もかかったことになる。Iは、同じく大学の友人Nが留学しているオランダのユトレヒトまで4日で届くと手紙に書いていたから、同じヨーロッパなのに、所要日数にかなりの差があることになる。これだけの差がある理由は、もう分かっている。仮にEU内を2,3日で通過したとしても、ロシア国境を越えた途端にいつ届くか分からない状況になるからだ。日本まで2ヶ月を要した手紙もあることを思えば、22日ならまだまともな方なのかもしれない。もう少し値上げしても文句は言わない。そのかわりもっと速く郵便物を扱って欲しい。心からそう願う。
夕方、個人レッスンを受けにラヤ先生の家へ。今日から発音も徹底して教えてもらうことにした。
白状すれば、私は日本語も含めて、中国語や韓国語など、アジア系の言語の音が好きではない。言語そのものを否定するとか、差別的な感情を持っているとか、そういうことではなく、単に好みの問題として、言語の響きが好きになれない。中国人や韓国人の、それぞれの母国語の発音、アクセントの影響を受けたロシア語を聞いていると本当に嫌になってくるが、日本語の影響を受けざるを得ない私のロシア語の発音も、周囲にとっては相当聞き苦しいはずで、自分でもそれは分かる。本来響きがとてもきれいなロシア語に、日本語の音という不純物が入るともうそれだけで台無し。
ただ会話をしたり、テレビやCDから音声を聞いたりするだけでは、発音やイントネーションは直らない。そのことは既に英語で経験済み。今英語を話して、「発音がきれい」と多くの人から評価を頂くことが出来るのは、中学時代の英語の先生とALTの先生の指導の賜。英語弁論大会に出るためにと、今の私のロシア語なみだった発音を放課後、徹底的に指導してもらった。英語を初めて2年半という、比較的早い時期に発音を直されたおかげで、ネイティブなみとはいかないまでも、日本語の影響から離れた発音ができるようになった。もしこれがなかったら、いつまでも正しい発音は出来ないままだったはず。
ロシア語の発音も、指導者のもとで早期に矯正しないと手遅れになってしまう。そんな危機感から、個人レッスンでは会話に加え、特に発音の練習もお願いした。
今日練習した音のうち、難しかったのは”у”。日本語ではこれに近い音として「ウ」と表記されるが、日本語の「ウ」とは全く違う方法で音を出さなければならない。もう一つ、目から鱗だったのは、”т”、”д”の発音。音はそれぞれ英語の"t"、"d"に似ているが、英語とは発音の方法が全く違い、ために当然音にも微妙な差異が生じるというのだ。実際に発音してみると、確かにネイティブの人の発音に似た”т”の音が出た。今までこのことを知らず、何となく英語と同じ発音をしていたから、この違いを知ったことはとても嬉しかった。文法などと並行しながら、発音にも力を入れてみよう。