感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

春を迎える気持ち

2020-03-21 | 日々思うこと

この辺りはまた、新たな規制が始まった。

今日から、すべてのパーソナルケアに関する業種、直接生活に関しない業種もクローズする。美容室、ネイルサロン、マッサージパーラーなどがそうだ。

歯科医も、緊急以外は対応するなとなっている。今、このあたりで店を開けているのは、生活必需品を扱うお店に限られる。独立店舗で経営しているウォルマートやターゲットなどの量販店、個人商店と食品スーパー、ドラッグストアだ。開いている店も、午後8時の市民に課せられた門限に合わせて、軒並み営業時間短縮に踏み切っている。多くの人が室内に集まる事になる室内型大型ショッピングモールもクローズ。

レストラン、カフェは、テイクアウトのみでオープンできるが、すべての店がそれでやっていけるほどの集客にならないだろう。規制が始まって最初の数日は開けていたが、やりくりできず閉める事になった店もあると聞く。

その反面、今、繁盛しているのが、ドミノピザ。電話一本で、アップから注文して配達してくれるので、家にこもっている人たちに今すごく重宝されていると言う事だ。)(こっちの人は、ピザが好きだ。何かと言ったらピザを注文する。)個人のピザ屋さんも注文に追われているらしい。ドライブスルーのファストフードも売り上げをのばしているだろう。日頃より現地の住人と近い関係にある地元密着型の飲食店も、お得意さんたちからのテイクアウトの注文で、そこそこ、売り上げを落としながらもやっていけてるらしい。

一番の痛手を負っているのは、外国から、地方からの観光客相手の飲食店、ホテル業、観光業だ。

そこに、美容室やネイルサロンが加わる。その日その日の収入を生活の基盤にしている人たちが何と多い事か、そして、そんな人たちが明日を心配する状況になっているのだ、このアメリカでだ。

国が生活一時金を支給するらしい。大人1000ドル、子供500ドルと聞く。収入の額によってその対象から外れたり、少ない額の支給になる人もあると言う、当然だ。

不法滞在の形でこの国に暮らす人は、その対象になるのか、どうなるのかと気になる。

フードバンクも底をつきそうだ、血液ドナーが必要だ、医療備品が足りないと昨日あたりから、国が国民に協力を呼びかけている。

家で授業を受けないといけないが、コンピューターが一人に一台ずつない家庭にニューヨーク州がラップタップを支給すると言うニュースも流れている。

とにかく今、大変なのは、直接人と関わりながら、生身の体を張って仕事をしてきた人たちだ。家でデジタル環境で頭を使って、机に座って仕事をする事ができる人達は、もともと給料も多い、仕事もコロナでなくなる類のものではない人たちだ。以前暮らしていた、南米の人たちが多く暮らす街や、この先のアフリカンアメリカンの方たちが多く住む町の住人達はどう暮らしているのだろう、とやはり気になる。

レストラン関係者の為の基金を集めるサイトも立ち上がった。

生き抜こうと皆が色々な試みを行っている今の状況だ。

今日は、休みで朝、少し曇りがちな空を気にしながら、気温が寒くないのでお散歩に行ってきた。

私達がコロナで右往左往している間も、

自然はいつもと変りなく、日々の営みを行っている。平常心もいいところ、自然の前に我々の愚かさを身に染みて感じる。

 

あっという間に満開に、早い春に咲く黄色いレンギョウ

 純白の白木蓮

裏の公園に久しぶりに足をのばすと

 子供の遊び場まで使用禁止になっている。

裏の道路を渡った先の大きな公園まで足をのばすと、曇り空の下、跳馬場に数頭の馬が出ていた。

季節と時間は同じように過ぎていく。今の状況もいつか時間が過ぎる様に、過ぎていく。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。