感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

JRパスで日本の鉄道を乗り放題の3週間

2023-10-16 | 日々思うこと

さて、5週間の日本帰国の際に、外国人と外地永住権者が利用できるJRパス(正しくはこれの引換券)を、JTBのアメリカ支局を通して購入しました。日本帰国時にみどりの窓口で実物と引き換えます。

今年の秋に値上がりをすると言う話ではありますが、現状の価格は日本円で60450円です。私が利用したのは3週間のグリーン車ではない通常の客車用のパスの日本全国で使用できるバージョン。のぞみとみずほは利用できませんが、それ以外の新幹線に特急は指定席まで追加料金なしでほぼすべて利用できます。

今回乗車した鉄道の数々を記録に残そうと思います。

USAと書いて、宇佐と読む地名は、大分の日豊本線の特急停車駅。

駅の周りは、特急停車駅とは思えない、のどかな風景が広がります。エレベーターもエスカレーターもない駅です。大きな荷物を抱えて小倉方面からの下り列車が止まる2番線で降りた場合、結構な階段を上って、下りて改札に回ると言う困難が待ち受けています。それも、地方の駅の味なのかもしれません。

武雄温泉と長崎を結ぶ新幹線、かもめ号。美しい。これで向かった先は、長崎の原爆資料館。

かもめ号の車内は木目調。

床材まで美しいです。

長崎に向かう車窓から。

 

9月6日から8日まで、出雲大社と津和野を巡る2泊3日の旅。小倉から新幹線で新山口まで行き、新山口駅で山陰に抜ける山口線に乗り換えです。

山口線のホームに止まっている特急スーパーおき2両編成。キハ187系の気動車。これで、出雲市駅まで向かいます。

特急なのに2両しかなく、車両間に、お手洗いはありますが、充電できる電源はなく、もちろん社内販売も自販機もないけれども、結構な長距離を走ると言うもの。山陰線の日本海の海沿いの町や、山間のトンネル、窓に迫る木々をなぎ倒すかのように速度を上げて走り抜ける特急との事で、鉄道愛好家にも人気のある車両のようです。確かに、グングンと走りますし、走り始めの加速はパワーがあります。振り子式の車両がカーブに合わせて傾斜するのもなかなか、乗り心地が良いものです。ただ、スパッと切ったように、垂直で真四角な前面の「顔」が、どう考えても特急とはいいがたい。そこもまた、愛嬌でしょうか。

山口線の途中駅、昔ながらの看板。

ゆのつ温泉と読みます。山陰の立ち寄りたかった温泉地。通り過ぎます。

素晴らしい天候に恵まれて、日本海に沿って走ります。

車窓から、写真撮りっぱなしでした。

9月6日から8日まで、出雲大社と津和野を巡る2泊3日の旅行をした、ちょうどその時、車両の改修の為に長らく休んでいたSL山口号の試運転が行われていたらしく。どうりで、6日の日にスーパーおきに乗って出雲に向かう途中の線路わきに、撮り鉄の方々がいたるところに、と思ったのです。

出雲市駅から津和野まで戻った7日の日。津和野駅にて。山口号を後ろから牽引?後押し?するディーゼル機関車かな。珍しい車両が泊ってるなと思ってました。

SL山口号の客車。

9月8日は、山口号の試運転の最終日だったらしく、帰りの特急に乗ろうと津和野の駅に行ったところ、まさにちょうど蒸気をあげて走り出すところでした。

 

7日の日は、出雲大社から次の目的地津和野に行くために、途中山陰線の益田駅で特急を降りて、山口線の普通電車に乗るために駅で待ち時間を過ごしました。4時9分の鈍行電車に乗って津和野に向かいます。

益田駅で。青空に朱色の車両が映えて、思わず取った1枚。

益田駅に、鳥取行きのスーパーまつかぜ。スーパーときと同じ、キハ187系車両デザインも同じです。こちらも2両編成。

 

9月15日から17日の山形県鶴岡までの旅。

東京駅の上越、北陸新幹線の案内板。14時40分のときに乗って新潟に向かいます。

ここは新潟の駅。特急9号酒田行きが、羽越本線の特急いなほの事。5番の乗り場が羽越本線。いよいよ東北に向かうんだと、ホームに向かう気持ちはドキドキでした。

羽越本線は、新潟駅で新幹線ときを降りたら、同じホームで乗り継ぎができるようになっています。左が新幹線とき、右に泊っているのが特急いなほ。間には乗り継ぎする人用の改札があります。時間差で新幹線のドアが右と左で開くようです。私は、新潟での乗り継ぎが1時間以上あったのでこの改札は使わずに、駅弁を買うために階下に降りたのでした。

特急いなほの車内。クリーンです。

 

山形からの帰り、鶴岡の駅で、帰りの特急いなほを待っていたら、JR東日本の特別列車、新潟と山形を走る食と景観を楽しむ列車だと言う、「海里」がホームに入ってきました。日本海ビューダイニングが売りなのかな、週末だけの運行の様、特別感のあるユニホームをまとった車掌さんも人気者。

4両編成、山形の酒田から新潟までを走るとの事。

新潟の稲田です。

特急いなほの車窓から眺める夕暮れの日本海。

日本海を眺めながらの列車の旅がしたい。長年の夢を果たした今回の帰省。JRパスを有効に使ったからこそできた贅沢な時間。

日本の美しい景観、自然や人々の優しさに触れる旅だったなと、思い返しています。

日本の地方がまだまだ元気で、荒らされていない事にもうれしく思います。故郷の伝統や歴史、文化が守られている事は重要で、その事がとてもありがたかったです。

 

 



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