感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

自宅待機の救い主、どうぶつの森

2020-04-07 | 日々思うこと

今日は朝から天気が良い。

東向きの玄関の横にあるポーチは、お昼前までよく日が差す。その日光を浴びながら、久しぶりに数独でも。

手ならしならぬ、頭ならしに、昨日の日曜日の新聞に載っている難易度5スターの数独からする事にしよう。(新聞掲載数独の中では、難易度が一番高い)

ビヨンドブラックベルトと言う数独の本を買って以降、新聞の数独が簡単すぎて、面白くなく、ここしばらくは楽しんでなかったので、天気の良い午前中の時間を、せっかくなら日光浴かたがた、それで時間をつぶすことにした。

直ぐにできてしまった。ちょっと物足りないな。一度難しいものを解く喜びを知ってしまったので、まあ、仕方がない。

それから、例の超難しい数独の本を開き、早速取り組む……。

10分、20分、30分……難しい。1時間たっても半分以上が空欄だ。この本での私自身の正解率は50%以下。もっと詳しく言うと、5問中3問がお手上げで、1問は結局最後の最後で間違って、1問が何とか2日がかりで正解にこぎつけると言った具合。なので、今のような自宅待機の昼間の時間つぶしには、至極もってこい。

正解にこぎつけなくっても、数独を解くと言う作業が面白いので、頭の体操にもなり、時間つぶしにはちょうど良い。完全自宅待機を始めた先週は、ここぞとばかりに色んな映画を見ては、ユーチューブを見ては時間を使ったが、毎日そんなことでは、自宅待機が終わったころには、脳がかなり退化していそうで、さすがに、今週はちょっと時間つぶしの方法を変える事にした、というわけだ。

自宅待機のこの期間、美容院、理髪店、ネイルサロンはもちろん、ジムもクローズだ。日頃、自分自身を鍛え、美しさを保つための努力を惜しまずやってこられた方々にとっては、かなり、大変な期間となっているのではないだろうか。

SNS上では、変なジョークが飛び交っている。

題して「自宅待機が終わった時の私」みたいな。

生え際が地毛の色になり、伸びてボサボサになった頭、手入れされていない伸びきった爪、くすんでハリのなくなった肌、弛んでしまった体型、というわけだ。そんな事を言い合っては、自宅待機の憂鬱を晴らしている、陽気な国民である。

そう言えば、昨日の新聞の日曜日版に、3月に新しく発売されたニンテンドーのどうぶつの森の事が載っていて、興味深く読ませてもらった。

こちらでどうぶつの森、アニマルクロッシングが発売されたのが3月20日で、ニュージャージ―州で自宅待機が発令されたのが1日後の21日。何ともちょうど良いタイミングで出されたものだと感心する。

自宅待機で自由に外に行けず、買い物もできず、人に会う事も出来ず、仕事を失って収入もなく、コロナの感染を心配しながら生活する人々にとって、どうぶつの森が救いになっているみたいな。

「この世界では、怖い事と言ったら、蜂に刺されて痛い思いをするか、穴に落ちる程度の事。」「釣りをしたり、昆虫をとったり、果物を収穫したり、野菜をつくったりして、それを売って欲しいものと交換したりしながら、生活するこの世界に来ると、自分の故郷に戻ってきた気分。」と話すのは、8歳の時に初めてどうぶつの森で遊んだと言う20代後半の女性。仕事がなくなって将来が不安だけど、今はジタバタしても何も始まらない、どうぶつの森でストレスを発散してます、という話だ。

他ならぬうちの娘も、自宅で仕事をする傍らで、ニンテンドーのスイッチ片手にどうぶつの森を楽しんでいる。悪者がいるわけでもなく、一生懸命働いて頑張れば好きな家も物も手に入る、ゲームの中で友達に会いにも行ける、自然と関わりながら過ごす、まるで縄文時代のようなこのゲームの世界は、一歩外に出ればコロナの騒動で大変な今の生活を、しばしハッピーな気分にさせてくれると。

平和なゲームなのだ。

血気に溢れる若者がバイオレンスなゲームでエネルギーを発散させたり、アニマルクロッシングでストレスを和らげたり、ゲームも頭ごなしに良くないとは言えないなあと、今の世代の若者たちのマインドも理解しないとなと言う気持ちにさせられる記事の内容だ。

 

私は、どうだろうか。

朝起きぬけに手を取って額に当て、熱がないかを確かめながら、外には絶対行かないなどと、まだ外も暗いうちから、そんなことを口にしては寝ている私を起こし、コロナ、コロナと口を開けばコロナの事しか言わない、気の滅入る誰かとの毎日を、こうして他愛ない事をここで書きながら、気を紛らせているのではないかな。

つい今しがたも、私の目の前を横切る途中で、立ち止まったと思ったら、

「ジャージーシティーの市議会議員の何とかさんが死んだらしい。」と大きな声で話す。この一言しかない、前後がない、容赦がない。

コロナ関連の話題しか頭の中にはない。

聞きたくないのに。

 



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