ぼくが踊る理由

2014-10-30 | ordinary world
  言葉が、   邪魔をする。   ほんとうの気持ちが、   伝わらない。     「どうして?おまえはとても、言葉選びが上手だよ。」     そうだろうか。   だって。   たったひとつの気持ちを伝えるのさえ、もどかしい。     「好 . . . 本文を読む

海へ…

2014-10-22 | シウルゥ
  ぼくたちは、海を目指す、2本の大きな川になろう。 どんなに離れていても。 まわりの景色が変わっても。   ぼくたちは、やがて、ひとつになるため、流れていくんだ。   いつか、ああ、また逢えたね、って、 笑ってそう言おう。 . . . 本文を読む

永遠。

2014-10-17 | ordinary world
  タオは、軽率だと思う。   『けいそつ、って?』   タオみたいなこと。   『かんぺき、っていみ?』   その逆。   『そんなはず、ない。』   だってそうだもん。いつもいつも、タオは、軽々しく、口にしすぎなんだよ。   『いみ、わかんないよ。』   永遠なんて、ない . . . 本文を読む

優しさの向こう側・番外編(D.O)

2014-10-06 | 優しさの向こう側
ほんとに。まったく。あなたって、そういうところ、ありますよね。   ひとのこころがわからないところ。   「その荷物、全部抱えて行くんですか」 「…ああ。そうだよ」 「ひとりで?」 「ああ、そうだ」 「知ってますか?ぼく、わりと、力持ちなんですよ」 「ああ、そうなの?でも、だいじょうぶだよ。これは、ヒョンのお仕事だからね」 そう言って、すたすた . . . 本文を読む

優しさの向こう側・番外編(セフン)

2014-10-05 | 優しさの向こう側
「僕は捨てられたんだ」 あらためて言葉にしてみると、心に突き刺さる。   タオが、僕に寄ってきて、「フナ、かわいそう」と言って抱きしめてくれる。 「タオも、捨てられたんだ」 意地悪な僕の言葉に、タオは動じることなく、「ぼくは、これで2回目だ」と言った。 1回目が誰になのか、聞かなくても、わかる。 でも、それとこれとは少し、違う。   「…うそだよ . . . 本文を読む

優しさの向こう側・番外編(ベッキョン)

2014-10-03 | 優しさの向こう側
  「スホヒョンの話、聞いた?崖から、ってやつ」 チャニョルが、ゲームの手を休めず、話しかけてきた。 「うん。きいた」 ぼーっとテレビを見ていた俺も、そのままの姿勢で答えた。 チェンから聞いたとき、ずいぶんと、キツイ話だな、と思った。 崖から落ちそうなメンバーのうち、スホヒョンが誰を助けるか、なんて。 答えなんて、聞く前からわかる。 秘蔵っ子のマンネか、世界のダンサーか、 . . . 本文を読む

優しさの向こう側・3(カイスホstory3)

2014-10-01 | 優しさの向こう側
カイの背中を見送った後、ぼんやりと視線をリビングの中に反転させると、 「あ~あ。やなこと聞いちゃった」 そう言って、チェンが、リビングのソファのかげから出てきたので、驚いた。 「なんだ、いたのか」 「出て行くタイミングを失って。最後まで、聞いちゃいました。」 ギョンスまでいた。 「そうか」 「そうか、って。なんだろ、その冷静さ!まぁ、そういうところ、ありますよね、あなたって」 「そ . . . 本文を読む