猫とご主人・4

2016-09-25 | 猫とご主人
「ねぇ、今度、見に来てよ」 借りてきた猫、ならぬ、押し掛けてきた猫は、ずいぶんと人間になれてきた。 ややこしいな。 人間に馴れる、ではなく、 人間として暮らすことに慣れてきた、のだ。 KAIという名前を自分で付けて、自分の好きなことを始めたらしい。 「猫のようにしなやかに踊る、って評判なんだよ」 だそうだ。 「好きなことをして、お金を稼げるって、幸せだね。猫の時はお金な . . . 本文を読む

猫とご主人・3

2016-04-28 | 猫とご主人
「え!?」 「…だから、僕がちゃんと面倒みるから。」 「いやいやいや!お前も居候だよ?!」 「…お願い。」 「僕は一人でもやっていけるんですが、まぁ、置いていただけるなら、わりとお役に立てると思いますよ、彼らより。家事全般出来ますし。」 「え!?猫なのに??!いつどこで覚えたの…」 という、 すほちゃん、せふんちゃん、ぎょんちゃんの会話が . . . 本文を読む

猫とご主人・2

2016-04-27 | 猫とご主人
「……、その黒猫、だれ?」 って言う白猫ちゃん… しまった… すほちゃんちには、先に居ついてる白猫ちゃんがいたんだったわ… そして… フラッと現れては「お腹空いた~ママ~!」って言う外猫ちゃんもいるんだった… 特等席(すほちゃんのお膝の上)をめぐる戦い、起きちゃう…? …続く…? (起きないし続かないよぉ(*´-`)。) あ、ちなみに、 こちら、 . . . 本文を読む

猫と御主人。

2016-04-23 | 猫とご主人
ビルのシルエットが黒く浮かび上がる西の空に、猫の爪のような金色の三日月が傾きかけている。 今日は珍しく早く退社できた。 久しぶりにゆっくり風呂に入って、録り溜めていたドラマでも見ながら一杯やろうと思い、コンビニでビールを買って、信号待ちをしていると、足元に何かが触れた。 驚いて下を見ると、黒い猫が、僕の足元にまとわりついている。 仔猫ではなく、立派な体格をしているし、毛並みも艶やかなので . . . 本文を読む