夢を見た。
それは悲しい夢だったので、
目が覚めたら、泣いていた。
そんなふうに目覚めて、
「ああ、夢で良かった…」と
涙を拭いながら思えたらいいのに。
悲しい夢のあとの現実も、悲しいものだから。
やり切れないな . . . 本文を読む
空の青さに
花の赤さに
鳥の歌に
川の囁きに
振り返れよ
おまえ
世界はやさしさでいっぱいだ
星の光に 涙するな
今はもうないかもしれない 星が
それでも
いつか届けと 放した想いは
何億年もの時を翔け
ぼくらの掴むところとなった
そうだ
振り返れよ おまえ
. . . 本文を読む
誰よりも 儚げで
そのくせ 誰よりも激しい
誰よりも 冷たそうで
その実 誰よりも やさしい
鋭利な刃物のようなのに
きっと 触れたら
細い 透明な叫び声をあげて
崩れていく
そんな予感
君は
冬の凍てつく星たちを従えた
銀の月に似ている
. . . 本文を読む