キム兄弟の夏休み

2019-08-22 | キム兄弟のお話
太陽の陽射しが容赦なく照りつける夏の日。  都心とは反対に向かうのその電車は程よく空いていて、ミンソクとジュンミョン、ジョンデの三兄弟は並んで座っていた。母方の祖母の家に行くのだ。  「セフンも連れてきてあげれば良かったね。」と、ジョンデが外の景色を見ながら呟いた。 「あの子、電車好きだから。」 「セフンは親戚じゃないだろ。」ジュンミョンが素っ気なく答える。 「でもさ。あんだけ集まるんだから一人く . . . 本文を読む