公民・歴史教科書問題を中心に教育問題を考えていくブログ

恐るべき公民教育の問題を中心に扱っています。かなりの割合で小山常実氏のブログ(特に教科書資料)や著書を参考にしています。

【最後のもうひと踏ん張りを!】「侵略」「意思に反して日本に連れてこられて」の訂正申請を!

2024-01-14 05:55:53 | 歴史教育

もう教科書が発行される時期になっています。人は最後に聞いた意見に影響されるといわれます。最後のもうひと踏ん張りとして東京書籍の歴史教科書から「侵略」「意思に反して日本に連れてこられ」「植民地支配」(植民地)を訂正するよう求めてください。

そして次期教科書からも削除させましょう。

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【教育学の常識】「侵略」の何が問題か【改訂版】

2023-11-27 23:45:17 | 歴史教育

突然ですが、現在の教科書には「〇〇が〇〇を侵略した」とか「〇〇の侵略」といった記述が多くあり、特に東京書籍の中学歴史教科書はそのオンパレードです。

しかし、教育学の常識に照らすと、これは以上なことなのです。今回は、「侵略」の何が問題かというテーマのもとに、教育学の視点から、「侵略」問題を見ていきましょう。

●人格形成の常識

まず、教育学では、18歳頃(頃と言っても遅い方なので、実質19歳)からが、反省的な人格形成の時期とされ、それまでは肯定的な人格形成の期間とされます。

この肯定的な人格形成の時期には、ネガティブなことではなく、なるべくポジティブなことを教え、豊かな感性や心情、道徳心等の人間性を育んでいくことが大切です。

この時期に当たる小中高の歴史教育においても、当然、歴史の影の面ではなく、歴史の光の面を教えることが大切です。

●「侵略」表記の影響

しかし、現在の教科書では「侵略」表記が氾濫(はんらん)し、歴史の影の部分が過大に強調されています。これがどれほど、子どもの人格形成に悪影響を与え、人的・経済的損失を生み出してきたのでしょうか。

現在のいわゆる「おっさん」(おばさん)の世代は、「侵略」表記が現行教科書を超えるレベルの量で、文字通り踊っていました。そして、この世代に当たる50歳から59歳は自殺者数が1位です。また、40歳から49歳の自殺者もついで2位です。

教科書の「侵略」表記と自殺者数はほぼ一致しているのです。私は、この事実に気がついたとき、愕然としました。

※警察庁の発表によると、令和4年度の自殺者数は50~59歳が4093人で1位、40~49歳が3665人で2位だった。一方、3位は70~79歳の2994人で、2位との差が目立った。

※教科書の「侵略」表記は、戦後になって公民教科書で登場し、徐々に歴史教科書に普及し、現在の50~59歳の世代でピークを迎えると、教科書改善運動があり、現在は徐々に減少しているが、東京書籍はやめない。

それだけではありません。ビックモーターの不正問題などでも、「侵略」表記の違いが何らかの影響を与えている可能性があります。

●「侵略」を除去しよう

肯定的な人格形成の時期である小中高の歴史教科書(一部公民教科書)において「侵略」を使うことは、悪影響でしかありません。「侵略」を排除し、未来の子どもたちを守る必要があります。

これまでの教科書改善運動の中で閣議決定において不適切な単語を決定するという手法が効果的でした。この方法は若干、他の場面にも影響を与えますが、「教科書においては」の一部を付け加えれば問題ありません。

肯定的な人格形成の時期に「侵略」表記を行うことは不適切だと、岸田内閣に閣議決定させましょう。首相官邸のホームページの意見提案リンクを貼っておくので、ご協力お願いします。

また、各教科書会社(特に東京書籍)に、「侵略」とはおかしいではないかと、抗議し、訂正申請(年度内に記述を変更すること)を求めてください。国民が教科書を放置してきた結果、やりたい放題になっています。

あなたの声が力になります。どうか、ご協力お願いします。

 

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中学歴史 朝鮮出兵、満州事変、日中戦争、太平洋戦争、日清・日露戦争、ドイツ軍の進攻...「侵略」

元寇、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。※ダブルスタンダードではないか。

節見出しで「侵略」※最悪の教科書。節見出しで侵略とするのは中学歴史では東書だけ。

同じ事柄に二回以上も「侵略」※言い過ぎ。ふざけてる。

高校歴史 朝鮮出兵、満州事変、日中戦争、太平洋戦争、日清・日露戦争、ドイツ軍の進攻...「侵略」

元寇、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。※ダブルスタンダードではないか。もちろん、歴史総合に元寇の記述はない。

節見出しで「侵略」とはしない。※小見出し・本文では大量の「侵略」表記。批判対策だろう。

しかし、高校でも節見出しレベルではしないのに中学歴史で節見出しで「侵略」表記するのは教育的配慮から言っておかしいのではないか。

歴史総合、日本史探究、世界史探究の全部を発行。

なお、お問い合わせには、利用規約などへの同意が必要です。

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中学歴史 朝鮮出兵、満州事変、ドイツ軍の進攻...「侵略」※日本とドイツだけ断罪されるのは変。

太平洋戦争...「侵攻」※半分断罪している感じでこれも変。

日中戦争、日清・日露戦争、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。

節見出しで「侵略」とせず。

高校の教科書は発行せず。

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中学歴史 満州事変、ドイツ軍の進攻...「侵略」※満州事変とドイツ軍だけ断罪されるのは変。

日中戦争...「侵攻」※半分断罪している感じでこれも変。

朝鮮出兵、太平洋戦争、日清・日露戦争、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。

節見出しで「侵略」とせず。

高校歴史 朝鮮出兵、満州事変、日中戦争、太平洋戦争、日清・日露戦争、ドイツ軍の進攻...「侵略」※ただし、日露戦争は本文では「代理戦争」の立場。

元寇、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。※ダブルスタンダードではないか。もちろん、歴史総合に元寇の記述はない。

節見出しで「侵略」とはしない。※小見出し・本文では大量の「侵略」表記。批判対策だろう。

歴史総合と世界史探究のみ発行。

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中学歴史 朝鮮出兵、日露戦争、満州事変、ドイツ軍の進攻...「侵略」

元寇、日清戦争、日中戦争、太平洋戦争、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。

節見出しで「侵略」とせず。

高校歴史 朝鮮出兵、満州事変、日中戦争、太平洋戦争、日清・日露戦争、ドイツ軍の進攻...「侵略」

元寇、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。※ダブルスタンダードではないか。もちろん、歴史総合に元寇の記述はない。

節見出しで「侵略」とはしない。※小見出し・本文では大量の「侵略」表記。批判対策だろう。

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高校歴史 朝鮮出兵、満州事変、日中戦争、太平洋戦争、日清・日露戦争、ドイツ軍の進攻...「侵略」

元寇、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。※ダブルスタンダードではないか。もちろん、歴史総合に元寇の記述はない。

節見出しで「侵略」とはしない。※小見出し・本文では大量の「侵略」表記。批判対策だろう。

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中学校の教科書は発行せず。

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高校歴史 朝鮮出兵、満州事変、日中戦争、太平洋戦争、日清・日露戦争、ドイツ軍の進攻...「侵略」

元寇、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。※ダブルスタンダードではないか。もちろん、歴史総合に元寇の記述はない。

節見出しで「侵略」とはしない。※小見出し・本文では大量の「侵略」表記。批判対策だろう。

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高校歴史 朝鮮出兵、満州事変、日中戦争、太平洋戦争、日清・日露戦争、ドイツ軍の進攻...「侵略」

元寇、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。※ダブルスタンダードではないか。もちろん、歴史総合に元寇の記述はない。

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中学歴史 朝鮮出兵、満州事変、ドイツ軍の進攻...「侵略」

満州事変、日中戦争、太平洋戦争、日清・日露戦争、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。

高校の教科書は発行せず。

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manabisha123@cronos.ocn.ne.jp(学び舎)

なぜこのようになるかというと、ホームページにお問い合わせホームがないからである。

中学歴史 朝鮮出兵、日露戦争、満州事変、日中戦争、ドイツ軍の進攻...「侵略」

日露戦争...「侵入」

太平洋戦争、日清・日露戦争、ソ連軍の日本進攻...「侵略」とせず。

節見出しで「侵略」とせず。

高校の教科書は発行せず。

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東京書籍の歴史教科書の訂正申請を要求します

2023-11-18 01:15:18 | 歴史教育

東京書籍の歴史教科書について、以下の項目について記述の是正を要求します。また、特に緊急性の高い⑪⑯⑰⑱⑳㉑㉖㉗㉙の事項については早急な訂正申請を要求いたします。

①縄文土器の開始年を「1万数千年前」と誤魔化さず、「1万6300年前」という正確な数字を記すこと。

②古代国家の成立について「人々を支配する者(王や神官、貴族)になり、支配される者(農民や奴隷)との間の区別」による階級国家論(私物国家論)ではなく、農耕の発展とともに共同生活の場として農作業や軍事を指揮を取る王などが現れた土木国家論(公的国家論)を取ること。

③長江・黄河の文化について、古代中国の成立について誤解を与え、また、インダス文明やメソポタミア文明と整合性の取れない「中国文明」との表記をやめ、「黄河・長江文明」等の表記に変更すること。最低でも「中国」を「中国大陸」に改めること。

④稲作開始について「朝鮮半島から移り住んだ人々によって」という史実と異なる記述をやめ、「大陸から移り住んだ人々によって」という記述に変更すること。また、日本から朝鮮半島への稲作伝来についても書くこと。

⑤帰化人について日本に移住し定着した事実を踏まえ、「渡来人」ではなく「帰化人」と表記すること。最低でも「渡来人(帰化人)」とすること。また、帰化人が難民であることも明記すること。

⑥聖徳太子が隋との対等外交を目指した事実を書くこと。

⑦律令国家の形成について大陸の軍事力など、防衛の観点を書くこと。

⑧華夷秩序体制を書く段階で、日本が一貫して「被冊封国」だったかのように偽装しないこと。

⑨元寇について一般的に良いイメージの言葉である「遠征」を使わないこと。

⑩安土桃山時代や江戸時代のキリシタン追放について防衛の観点を書くこと。

⑪秀吉の朝鮮出兵について「侵略」を削除すること。※当時、侵略の概念はない。また、15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

⑫幕末の植民地化の危機を書くこと。

⑬明治維新の記述から「明治維新はまやかしだ」との誤ったイメージにつながる五榜の掲示を削除すること。

⑭琉球処分について、琉球庶民の間で「一種の奴隷解放」と考えられた事実を書くこと。

⑮大日本帝国憲法が三権分立の体制をとったことを書くこと。

⑯日清戦争について、「影響力」などと誤魔化さず、朝鮮を「清の属国」と明記すること。また、「三国干渉と加速する中国侵略」という小見出しから「加速する中国侵略」を削除すること。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

⑰日露戦争について、「侵略的帝国主義国」との言葉を使った資料を全面削除すること。または、該当部分を変更し、「侵略」との表記を使わないこと。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

⑱韓国併合について「近代化を進める一方」など、近代化についても触れること。また、奴隷支配したと勘違いさせる「植民地支配」や「植民地」との表現を削除すること。

⑲パリ講和会議における日本の人種平等決議案を書くこと。

⑳満州事変・日中戦争の記述がある「世界恐慌と日本の中国侵略」という節の見出しから「侵略」を削除し、「世界恐慌と中国との戦争」などにすること。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

㉑満州事変のページの「日本の軍事行動を侵略であると訴えました」という記述から「侵略」を削除し、「日本の軍事行動を訴えました」などとすること。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

㉒満州事変について、リットン調査団が日本の満州での権益を認めた事実を書くこと。

㉓盧溝橋事件について日本軍への発砲を明記すること。

㉔通州大虐殺を書くこと。また、南京事件については側注で書き、犠牲者数以外にも規模などをめぐりさまざまな見解があることを明記すること。「殺害しました」を「死傷者を出しました」とすること。

㉕創氏改名について、創氏だけが強制で、そのさいに日本風の氏を強制した事実はなく、改名は完全に自由だったことを書くこと。

㉖朝鮮人徴用・中国人動員について、「連行」や「強制労働」を不適切とする閣議決定を踏まえ、「多数の朝鮮人や中国人が意思に反して日本に連れてこられ」を「多数の朝鮮人や中国人が意思に反して日本に動員され」とすること。また、「労働を強いられました」を「労働させられました」とすること。

㉗太平洋戦争の単元本文の「侵略的な行動をやめませんでした」を、前の文と合わせて「南進をやめませんでした」とすること。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

㉘東南アジアへの進攻について東南アジアの人々が日本軍を歓迎し、協力した事実を書くこと。

㉙戦後の講和のところで「日本が侵略したアジアの国々」から「侵略」を削除すること。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

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歴史教科書に危険信号!明治維新が危ない!東京書籍と学び舎と令和書籍が「五榜の掲示」強調、育鵬社と学び舎が四民平等を「新身分制度の形成」扱い【明治維新否定は危険な流れ】

2023-09-08 16:18:57 | 歴史教育

●「新身分制度の形成」→「五榜の掲示」強調→近代化記述削除・明治維新否定の流れで近隣諸国条項が生まれた

早速ですが、近隣諸国条項導入前の教科書はどのようなものだったでしょうか。

昭和40年代までは、明治維新について、五箇条の御誓文を大きく取り上げ、五榜の掲示などという小さな事実を書く教科書は皆無でした。そして四民平等を「身分制度の廃止」とし、明治維新によって近代化が進められたと欠いていました。

ところが、昭和50年代に入ると、四民平等政策が「身分制度の改革」や「新身分制度」と位置づけられるようになりました。四民平等だけでなく、明治維新そのものを上辺だけのものと捉えるようになったのです。

それを裏付けるために、五榜の掲示が登場し、その後すぐに五箇条の御誓文と対等な形で示されるようになりました。五箇条の御誓文にくらべれば、「五榜の掲示」という小さすぎる事実を、対等な形で示すのはあまりにもおかしな書き方です。

そして五箇条の御誓文は「御誓文」ではなく「誓文」と呼び捨てにされるようになりました。しかし、「五箇条の御誓文」の「御」はそれ自体が歴史用語ですから、このような呼び方は適切ではありません。

このことは「御家人」を「家人」と呼び捨てにしない事実を見ても明らかでしょう。

さらに、地租改正についても、土地の所有権を書かず、「税の負担が江戸時代と変わらなかった」のように、否定的に書くようになります。

学制の発布では、国民教育の意義も書かず、「授業料の高額さ」などの問題ばかりを強調するようになります。

このように明治維新が否定された後に、教科書大誤報事件(教科書誤報事件)が発生し、近隣諸国条項が導入されることになったのです。近隣諸国条項については詳しくはこちらをご覧ください→【誤報で生まれた】教科書検定基準から「近隣諸国条項」の削除を!!!

●学び舎が「古い身分制度の廃止と新しい身分」、育鵬社が「身分制度の改革」...平成28年の検定

平成28年(2016年)の検定では何が起こったでしょうか。まず、学び舎が登場し、四民平等を「古い身分制度の廃止と新しい身分」とまとめるだけでなく、五箇条の御誓文を「五箇条の誓文」と呼び捨てにし、「五榜の掲示」と対等どころか、五榜の掲示の方を大きく取り上げています。

さらに、学制の発布では、国民教育の意義を全く書かず、「授業料の高額さ」などの問題ばかりを強調しています。

そして最後に「天朝(天皇)のご趣旨はまやかしだ」との声を紹介するほどです。

昭和50年代の明治維新否定を連想させるような記述の仕方です。

それどころか、あの『保守』といわれる育鵬社も、四民平等を「身分制度の改革」と題して「新たな身分が記載されました」とまとめました。さらっと、とんでもないことを言っています。

そもそも「身分」とは、法律上の地位を言います。育鵬社などは士族や平民という区分を「新しい身分」と考えているようですが、そもそも士族や平民とは名前だけであり、法律上の地位はありません。

四民平等という言葉にも現れている通り、士族も平民も対等です。「新たな身分」ではないのです。

●東京書籍が「五榜の掲示」強調、学び舎記述悪化...令和元年の検定

さらに、令和元年(2019年)の検定では、東京書籍が「五榜の掲示」に関する記述を復活させ、「内容は江戸時代とほとんど変わらないものでした」と書きました。

しかも、かなり目立つ位置にこのような記述を置いています。撤去日こそ明記されていますが、東京書籍の記述は五榜の掲示を強調して、明治維新はまやかしだとのメッセージを生徒に送ろうとしているといえるでしょう。

さらに、東京書籍は、もともと幕末期の植民地化の危機や西欧のアジア侵略も全く記さないばかりか、このときから幕末期の「長州藩の木戸孝允はなどは、列強に対抗できる強い統一国家を造るため、幕府をたおそうと考えるようになりました。」の傍線部に当たる記述を削除しました。

東京書籍は、学び舎と同じく対外防衛の観点を持たず、明治維新の必要性を説明せず、五榜の掲示を強調して明治維新をまやかしだとする最悪の教科書です。

また、このときは、学び舎も記述を悪化させました。

●令和書籍が「五榜の掲示」強調、このままでは教科書改善運動が足元から崩れる...次回の検定

さらに、今日、わかったことなのですが、令和書籍の「国史教科書」の検定申請版が「五榜の掲示」を強調している可能性が出てきました。

というのも、私はいつも学校の朝読の時間で、竹田先生の「国史教科書」の第5版を読んでいるのですが、なんとそこには、五榜の掲示に関する記述があったのです。しかも「五榜の掲示」が太字化されていました。

一応、五箇条の御誓文の方を重視するようにはなっていますが、この部分だけは、学び舎や昔の日本書籍(知る人ぞ知る今の学び舎よりも酷い教科書を作っていた出版社)と同じような書きぶりです。

ただし、明治維新をまやかしだとするというよりは、江戸時代と変わらない内容だけでなく、維新で新たに追加された内容も側注で明記していますし、「江戸時代とほとんど変わらない内容でした(笑)」のような冷笑する感じではないとだけ言っておきます。

しかし、令和書籍は保守ないし右翼の教科書ですから、このような記述をすると、教科書改善運動に悪影響を与える可能性があります。

今後、いわゆる『自虐史観』(『自虐』というより偽史なので「いわゆる」をつけることにした。)の東京書籍などの教科書が、本文で「さらに、新政府は、五榜の掲示を出しました。内容はキリスト教を禁じるなど、江戸時代とほとんど変わらない内容でした。」と書いていることを批判しても、「令和書籍も書いているではないか」といわれる可能性があります。

そのため、竹田先生には、「五榜の掲示」関係記述を全て削除していただきたいと考えます。せめて、廃止年ぐらいは明記していただきたいものです。

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【70万人大虐殺の真実】東京・広島・長崎大虐殺、史上最悪の戦争犯罪、被害の歴史を直視しないは許されない【100万人大虐殺】

2023-08-06 06:00:00 | 歴史教育

東京・広島・長崎大虐殺とは

東京・広島・長崎大虐殺とは、太平洋戦争中のアメリカ軍が日本上空に侵入し、それぞれ東京と広島と長崎に投下した原爆(原子爆弾)と焼夷弾による大量虐殺のことです。

アメリカ軍により、東京・広島・長崎で少なくとも約70万人以上にもおよぶおびただしい数の日本人が虐殺されました。戦時国際法では、今も当時も、民間人への攻撃を禁じています。

しかも、アメリカ軍が起こした70万人大虐殺は、日本軍が起こしたとされる「南京事件」の事件現場の半分程度の面積にすぎませんでした。さらに、非常に短期間で実施され、広島・長崎だけでも約60万人におよぶ大虐殺が行われました。

他の地域で行われたアメリカ軍による日本人大虐殺と合わせると、その犠牲者数は約100万人にもおよびます。100万人大虐殺です。

●20世紀最大の戦争犯罪

広島・長崎への原爆投下により少なくとも約60万人以上が虐殺された、この事件は、20世紀最大の戦争犯罪として記録されます。1945年の年末までに、広島で14万人、長崎で7万人が死亡したとされてきましたが、現在では広島と長崎合わせて、少なくとも30万人以上が死亡していたとことが明らかとなっています。

また、即死や放射線障害による現在までの犠牲者数は、広島と長崎合わせて、少なくとも約60万人を超えます。そう、原爆投下は犠牲者数が増えているのです。

それは、放射線を浴びた人々が、のちにその影響で死亡することにより、原爆投下後も犠牲者数が増え続けているのです。その結果、少なくとも約60万人以上にもおよぶ膨大な犠牲者が出ることになったのです。

しかし、このような20世紀最大の戦争犯罪は、戦後の戦勝国が行った東京裁判では問題にされず、いまだに裁かれていません。

さらに、東京では短期間のうちに、約11万人にもおよぶ虐殺が行われ、70万人大虐殺が実行されました。

●70万人大虐殺を隠蔽し、戦争犯罪と東京裁判を擁護する歴史教科書

しかも、日本の歴史教科書は、被害を受けた国の教科書でありながら、東京・広島・長崎大虐殺の被害を隠蔽し、犠牲者数も古い調査結果を引用し、31万人としているのです。

おまけに、これらが本文で書かれることはありません。本文では「東京で大規模な空襲が実施され、広島と長崎に原爆が投下されました」とあるのみです。戦時国際法違反とすら書かれていません。

さすがにひどすぎるのではないでしょうか。

歴史教科書の是正が必要です。

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