LIFE IS GOOD! うろうろ人生旅日記

20代はいろんな国を歩き30代はサラリーマン。40で早期退職に手を挙げた。現在訪問69か国+1。只今バンコクで生活中。

ラジダニ・エクスプレス

1998年02月01日 | パキスタン・インド日記
2月1日 (日) -ニューデリー- (夜行列車)

隣のベッドはガマガエルであった。普通では考えられないようなおおいびきで発作を起こして死ぬんじゃないかというぐらいうるさくベッドに蹴りを入れようが、チェーンを叩き付けても一向におさまらなかった。ガマガエルはこいつだけではなく、周りのいたるところからの大合唱で、またまた気が触れそうになる。ウォークマンを最大ボリュームで聞いてもクソジジイのいびきが聞こえなくなる事はなかった。それでもどうにかこうにか寝ることができ朝7時前寝袋を詰め直す。

私のすごいところは思った時間に目覚し時計をかけなくても起きられる事だ。この列車はボンベイ行きなので寝過ごすとまずいのだがうまくちょうどいい頃にはきちんと目が覚める。定刻より10分ほど遅れてニューデリー到着。この後ジャイサルメールに行くか、とっととカルカッタに向かうか迷いながらHOTEL HARERAMAへ。ここは24時間チェックアウト制なので朝はいると朝でなくてはいけない。今日デリーで一泊すべきか?ホットシャワーも浴びたい。だがシングル150rsは高すぎる。

あー、どうしよう、どうしようと思いながらとりあえず荷物はラゲージストア屋に預けた。ニューデリー駅2回の外人用予約室に行くと日曜日で閉まっていて「あかん、今日はスタックや!」と思い宿を探そうとメインバザールに戻ってくる。

前回2回いったチョプシーのうまい中華系食堂で列車時刻表をめくっているとカルカッタ・ハウラー行きの特急を発見。再度駅に戻り今度は通常の窓口へ直行。するとこの列車は既に一杯との事。しかしまだ取れる可能性は十分あるというので(44番目のキャンセル待ちらしい)金を払って(ラジダニ・エクスプレス1120rs)午後2時の確認しにこいといわれた。駅に行く前20ドル(740rs)両替しておいて良かった。行ってなかったらもう一度往復しなくては行けないところであった。

駅、メインバザールで歩いているといろんな客引きが声をかけてくる。ツーリストインフォメーション、ホテル、ハシシ、マネーチェンジ、土産屋、こいつらは本当にただのあほだ。あまりにあほすぎる。とても人間としてあつかえない。教育を受けずに成長するとこうなるといういい見本だ。1日中ツーリストに声をかける、ただそれだけの人生である。詐欺師として生きる毎日はその表情にどうしようもない卑屈さを浮かびあがらせる。

2週間ぶりにデリーに帰ってきたが暑くなってるような気がする。Tシャツ1枚で十分だ。午後1:40駅に行く。チケットが取れた。さあこれから時間をつぶすのが大変である。ハレラマの屋上のレモンティーに続いて道端のレストランでコーラ。今朝ニューデリーに着いてもう3軒目である。

ハレラマの屋上で再度時間をつぶして午後4時荷物を取りに行く。そこで鋸のようなもので鍵を無くして用の無くなったただ重いだけのチェーンを切ってもらった。まさか切るものなんて持っていないだろうと思って聞いたのだが、その鋸を目の着かないところに隠していた。まさか客の荷物に手を出してるんじゃないだろうな。

4:40pm10番プラットフォームに着くとちょうど列車が入ってきた。インドの誇るラジダニ・エキスプレスだからさぞかしご立派なのだろうと期待してたら何てことない、他の列車とまったく変わらなかった。車内もほとんど変わらない。違うのは電灯の代わりに蛍光灯が使われ明るいのと、鏡が貼られている事ぐらいだ。あともう一つの大きな違いは客層である。あまりに値段が高いために金を持っている人しか乗れないということが姿を一目見れば明白だ。

AS7号車の55番に行くともう一人のジジイが同じ番号を持っていた。今のところ2人で1つのBERTHを使っている。只今8:05pm水筒に入ったチャイ、コーヒー、スープ、お菓子のスティック、ミネラルウォーター1本がサーブされた。8:25pmジジイが他の場所に移りようやくこの場所が俺だけのものになった。なかなかうまく英語を使ういいジジイだった。

9:10pm夕食が運ばれてくる。ベジ、ノンベジから選べ、ノンベジを選んだら骨付きチキンカレーのターリーだった。とりあえず食べ終え、寝る用意をする。皆、食べ終えると追い立てられるように準備に入った。枕、シーツ、毛布は支給されたが自分の寝袋の方が清潔そうなので使わなかった。マットの一部を荷物を置くのに使っていた為足が完全に伸ばせず、窮屈な体制で寝ざるを得なかった。ウォークマンを聞きながらいつのまにか眠りに落ちていた。

今回の列車は、上のベッドに上流階級インド人女性、すぐ隣に4人の欧米人女性、他の場所にもそのグループの一部、目の前にファミリー(子供3人の女の子、ほとんど黒人、お母さん子供をよくしばく)がいて、なかなか安心できる雰囲気だ。何といっても高級列車なので貧乏くさくないのがいい。

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