築地市場・東卸組合での日々

築地市場にある、水産物部仲卸業者の組合:東京魚市場卸協同組合での日々を広報文化課職員が綴ります。

左ヒラメに右カレイ

2010-01-19 08:54:22 | さかなのこと。
1月18日15時2分配信の読売新聞の記事に興味深いものを発見。
そのままこちらに掲載させていただきます。

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「左ヒラメに右カレイ」という目の偏りは、脳のねじれから始まることを、鈴木徹・東北大農学研究科教授(魚類発生学)らが突き止めた。

 ねじれる方向を制御する遺伝子も特定した。人工飼育では目の位置が本来と逆になることも多く、養殖技術を改良する手がかりにもなりそうだ。

 ヒラメとカレイは、誕生時は左右対称の形だが、20~40日後に目がそれぞれ左と右に偏り始め、体色も目のある側だけが黒っぽくなる。

 鈴木教授らは、右目と左脳、左目と右脳をつなぐ視神経のX形の交差部で脳のわずかなゆがみが最初に生じることを発見。そこから脳全体のねじれが進み、目の位置も片方にずれていくことを確認した。

 さらに、人の心臓が左側に形成される際にも働く内臓の位置決定遺伝子「pitx2」が、ヒラメやカレイでは誕生前だけでなく稚魚の段階でも再び働き、脳のねじれを調節することがわかった。遺伝子操作でカレイのpitx2の働きを妨げると、目が左に偏ったり左右対称になったりした。

 人工飼育したカレイでは、目の位置が逆のものが20~30%を占めることもある。鈴木教授は「稚魚の生育環境の違いがpitx2の働きを抑えるのではないか」と話している
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少し前にいつも協力しているこんにちはいっと6けん:魚情報のコーナーで
ヒラメを紹介しました。
そのときに調べていたのですが、
「左ヒラメに右カレイ」
必ずしもその通りではないとのこと。
まず、カレイの中でもヌマガレイは左に顔があるそうです。

更に、カレイ。
アメリカ西海岸では左に顔のあるものが50%,
アラスカ沖では70%,
それが日本では100%となるのだそうです。

これも、やはり上記ニュースにあるように
稚魚の生育環境によるということなのでしょうか?

そして、カレイの目が動くのは書いてあるが、
ヒラメは常に左ヒラメなのか!?
と思い、またまた検索をしてみると、
東海大学社会教育センターのHPの中にある「海のはくぶつかん」に
「左ヒラメに右ヒラメ」という記事がありました。
参考にご覧になってみていただければと思います。


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