ある日Christianが最もカナダらしい英語を教えてくれると示してくれたのがこの"Keep your stick on the ice!"であった。何の予備知識もない日本人には、何のことだかさっぱり分からないだろう。僕自身も全く見当がつかなかったが、「さようなら」という別れる時の挨拶である。カナダの冬の国技とも言われるホッケーに由来する表現で、いつ幸運が自分の前に転がり込んでもその好機を逸しないよう、常に準備をしておけという意味が込められている。つまり、ホッケーでシュートして手柄をたてたくても、常にパックが自分の前にあるとは限らない。しかし目の前に来ることもある。猛スピードでやって来るそのパックをゴールに叩き込めるよう、常にスティックを氷の上に構えておけということである。もちろんホッケーに限った話ではない。僕は"Good luck!"と"Take care!"を混ぜたような挨拶だと思っていて、英語らしさを感じているが、カナダの外では通じないだろうか。応え方は"I will."または"I'll make sure to keep my stick on the ice."などとする。この冬は僕もホッケーに初挑戦してみようかと思っている。
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