こげの手はご覧の通り左右で形がちがうのだ
厳密には左手の先の腱が伸びて
つめが地面に当たらないのですぐに伸びてしまうのだ
これにはちょっとばかり長いエピソードがあるのだ~
左手に違和感があったのは3年前(2005年)の秋くらいから
それまでは登山犬として
あちこちの山を登るのを楽しんでいたこげだったけれど
この頃から走り回ったり長時間の運動をしているうちに
左手に違和感があって
時々地面につけるのを避けるようになったのだ
年齢から来る脊椎の炎症とか
腕の関節の炎症が原因かと思われていたけれど
まだまだ元気に動けていたので
しばらくは様子見の状態でいたのだ
2006年の春が来て
こげはたくさん走りたかったけれど
やっぱり走るとどんどん左手が痛くなってきてしまったのだ
お散歩に行っても ご旅行に行っても
こげは手が痛くなるのがイヤで
YUKIちゃんの後ろを
そろりそろりと歩くようになってしまったのだ
その姿はこげよりも倍も年上の
おばあちゃん犬みたいだったのだ
三本足でケンケンと歩くことも多くなり
これは関節が原因ではないのではと
レントゲンも撮って色々調べたら
左手の先に血が溜まっているのがわかったのだ
病院の先生が注射針をさすと
どんどんと血が出てきたのだ
この血を抜いてもらうと
こげはすっかり楽になって
たくさんたくさん歩けるようになったのだ
それでも数週間もするとまた血が溜まり
血腫もできてまた歩きにくくなってしまったのだ
なので今度は手術をしてその血腫を取って
組織検査に出して調べてもらったのだ
一週間後に届いた結果は『良性の血腫』
血管肉腫の疑いも捨てきれなかったものの
悪性の細胞が無かったことから
これでだんだん落ち着くだろうと思っていたのだ
夏が過ぎ 秋が来て
こげの手は丸くぽんぽこりんになって
楽しい函館旅行の最中も
手が痛くて何度も座り込んでしまったのだ
やはり何かおかしいということになって
大学付属の動物病院を紹介してもらったのだ
大学病院でたくさんの人に囲まれて
こげは初めてのCTスキャンを体験したり
また麻酔をかけて左手を開いて検査してもらったりしたのだ
その時もたくさん血が出て
何度も包帯を取り替えてもらったのだ
抜糸までの2週間
メスを入れた傷口は歩いたり踏み込んだ拍子に血が出て
その度に近くの動物病院に駆け込んでは
包帯を巻きなおしてもらうことも何度もあったのだ
その間に大学病院から出た診断は
『良性の血管腫(けっかんしゅ)』といって
血管を作る細胞が悪さをする病気ということがわかったのだ
良性とはいえその悪い組織がある以上
今後も血が溜まり血腫が出来てしまうし、
悪性化すると『血管肉腫』という癌になってまうのだ
良性血管腫の治療法は外科的な切除手術なのだ
ただ、こげの場合の問題は
その悪い部分が太ももとか背中とかの切除しやすい部分ではなく
“手の先”という難しい所にあることなのだった
なので、処置としては肉球二つ分(中肉球と薬肉球?)ごとの切除
メインパッドが残るので
歩く分にはいずれ慣れていくとのことだったのだ
(ちなみにこれが悪性の血管肉腫だったら
左腕を付け根から取らなくちゃならないそうなのだーっ)
もともと歩くのに不自由していた以上
もう背に腹は変えられないこげなのだった
なのになぜ2つの肉球は残ったのか…?
つづきはまた明日なのだっ →
厳密には左手の先の腱が伸びて
つめが地面に当たらないのですぐに伸びてしまうのだ
これにはちょっとばかり長いエピソードがあるのだ~
左手に違和感があったのは3年前(2005年)の秋くらいから
それまでは登山犬として
あちこちの山を登るのを楽しんでいたこげだったけれど
この頃から走り回ったり長時間の運動をしているうちに
左手に違和感があって
時々地面につけるのを避けるようになったのだ
年齢から来る脊椎の炎症とか
腕の関節の炎症が原因かと思われていたけれど
まだまだ元気に動けていたので
しばらくは様子見の状態でいたのだ
2006年の春が来て
こげはたくさん走りたかったけれど
やっぱり走るとどんどん左手が痛くなってきてしまったのだ
お散歩に行っても ご旅行に行っても
こげは手が痛くなるのがイヤで
YUKIちゃんの後ろを
そろりそろりと歩くようになってしまったのだ
その姿はこげよりも倍も年上の
おばあちゃん犬みたいだったのだ
三本足でケンケンと歩くことも多くなり
これは関節が原因ではないのではと
レントゲンも撮って色々調べたら
左手の先に血が溜まっているのがわかったのだ
病院の先生が注射針をさすと
どんどんと血が出てきたのだ
この血を抜いてもらうと
こげはすっかり楽になって
たくさんたくさん歩けるようになったのだ
それでも数週間もするとまた血が溜まり
血腫もできてまた歩きにくくなってしまったのだ
なので今度は手術をしてその血腫を取って
組織検査に出して調べてもらったのだ
一週間後に届いた結果は『良性の血腫』
血管肉腫の疑いも捨てきれなかったものの
悪性の細胞が無かったことから
これでだんだん落ち着くだろうと思っていたのだ
夏が過ぎ 秋が来て
こげの手は丸くぽんぽこりんになって
楽しい函館旅行の最中も
手が痛くて何度も座り込んでしまったのだ
やはり何かおかしいということになって
大学付属の動物病院を紹介してもらったのだ
大学病院でたくさんの人に囲まれて
こげは初めてのCTスキャンを体験したり
また麻酔をかけて左手を開いて検査してもらったりしたのだ
その時もたくさん血が出て
何度も包帯を取り替えてもらったのだ
抜糸までの2週間
メスを入れた傷口は歩いたり踏み込んだ拍子に血が出て
その度に近くの動物病院に駆け込んでは
包帯を巻きなおしてもらうことも何度もあったのだ
その間に大学病院から出た診断は
『良性の血管腫(けっかんしゅ)』といって
血管を作る細胞が悪さをする病気ということがわかったのだ
良性とはいえその悪い組織がある以上
今後も血が溜まり血腫が出来てしまうし、
悪性化すると『血管肉腫』という癌になってまうのだ
良性血管腫の治療法は外科的な切除手術なのだ
ただ、こげの場合の問題は
その悪い部分が太ももとか背中とかの切除しやすい部分ではなく
“手の先”という難しい所にあることなのだった
なので、処置としては肉球二つ分(中肉球と薬肉球?)ごとの切除
メインパッドが残るので
歩く分にはいずれ慣れていくとのことだったのだ
(ちなみにこれが悪性の血管肉腫だったら
左腕を付け根から取らなくちゃならないそうなのだーっ)
もともと歩くのに不自由していた以上
もう背に腹は変えられないこげなのだった
なのになぜ2つの肉球は残ったのか…?
つづきはまた明日なのだっ →