とこやの3階から。

日々思うことを、あれやこれやとつづっていこうと思います。毎日どんどん過ぎていくけど、ときどき振り返ってもみたいから。

情報のバイアス

2013-10-26 10:47:24 | つれづれ

タイトルとは全然関係ないけど、さいきんYouTubeでPVを見て(聞いて?)ぼんやりするのがマイブーム。最初はPCだけ出してたけど、なんとなく寂しいからサボテンものせてみたらいい感じに。やっぱ植物いいなぁ(もれなく枯らしてしまうけど)。


さいきん、情報を集めること、その情報のバイアスを見抜く(よう心がける)ことについて考えさせられることが多い。
大きい地震が来るだの、東京は放射能がヤバイだの、いろんなデマが飛び交ってて、それに信じられないほどたくさんの人たちが振り回されてる。結局、予測どおりの地震は来なかったし、東京の放射能のレベルは相変わらずヨーロッパの街の放射能レベルより低いことを表すグラフが国際的な機関から出されてTLでまわってる。でもなぜかまだデマを信じてヒステリーになってる人たちもいて、これは一体何なんだろうと思った。
だいたい人々が気にするようなことにはデマが多くて出回るものだし、そういうものほど拡散されやすい。地震も放射能もやっぱり心配だし、心配するほど人は感情的になりやすい。そういうときだいたい悪い方に悪い方に考えてしまいがちだし、だからこそ、悪い方に偏った情報のほうが信用できる、みたいに思ってしまう。たぶん、人の心理ってそんなもんなんだと思う。だから振り回されてしまう。
でもそれだけじゃなくて、振り回す側にも必ず意図はあるはず。心配するあまりデマを拡散してしまう人たちじゃなくて、デマとわかっていてあえてそれを拡げる人たちのこと。事実はひとつでも、それを伝えようと思って文字とか写真とかの形にすると、そこに必ず意図は含まれる。どこを取り上げるか、どこを切り捨てるか、何にフォーカスするか。そうやって情報は、作り手の意図や利害に合うように形作られていく。それだけじゃなくて、それが受け手にどんな影響を与えるか、その結果どこにどんな力が及ぶかも、もちろん計算されていると思う。
だから、ある情報が流されたとき、これは誰がどんな意図をもって何のために流したものかを、できるだけ正確に理解しなきゃいけない。それに惑わされないために。バイアスのかかってない情報なんて存在しないし、その影響力が強ければ強いほど、それを広めるはっきりとした目的があると思う。

シリアの戦争だって、もうかなり早い段階から「政府vs国民」なんて構図なんてなくなってる。反政府側にはいろんな派閥があるし、外国人傭兵もたくさんいるし、外国から武器もたくさん入ってる。そもそも国民は最初からアサド政権を倒そうなんて言ってない。なのに、国民のために政府を倒すだのなんだの言って武器を入れて、結果多くの一般人が亡くなってる。結局、アサド政権いたら不都合な周辺諸国とその仲良しの国々が、この戦争を煽ってるんだと思う。政権が悪いから攻撃する、なんてのは建前で、自分の仲良しの国が政権を倒したがってるから手伝わなきゃいけないから何か口実つくんなきゃ、ってことなんだろう。本音と建前は、どこにだってある。

ちょっと話が逸れたけど、要は、情報には必ず意図があって、なにかの目的のためにそれは作られているから、それを考える必要があると思う。自分の都合とか感情で安易に信じるのはできれば避けたい。だからそのために、幅広い情報を集めるスキルとか適切な判断を助ける背景知識とか、やみくもに信じない判断力とか、そういうものをつけていかなきゃなって思う。自分のためにも、大切な人たちを守るためにも、世界の、いろんな意味でのバランスをとるためにも。

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