とこやの3階から。

日々思うことを、あれやこれやとつづっていこうと思います。毎日どんどん過ぎていくけど、ときどき振り返ってもみたいから。

理想と現実

2006-03-04 14:39:49 | 留学する
きのう、大学院の同じコースの先輩とお茶をしました。キャンパス内のイタリアン・カフェにて。(知る人ぞ知る、あの、新宿サザンテラスを思わせるカフェです)

そこで、この大学に入るまでの経験とか、この大学を選んだきっかけとか経緯とか、入ってからすぐに思ったこととか、ガッカリしたこととか、だんだんとわかってきたこととか、大変だったこととか、おもしろかったこととか、そんなことを3時間近く語ってました。内輪にしか通じないネタに大笑いしたりして、おもしろかったぁー。
話していてビックリしたのと嬉しかったのが、けっこうおんなじようなことを思って不満に感じたりイライラしたり落胆したりしてたってこと。そうそう、私も同じように不満におもってガッカリして、そのうち物事がわかってきて、受け入れられるようになってきたっていうか、諦められるようになってきたなぁって思った。最初のころはかなり気合い入ってたから、いろいろガンガン突き進んで、思いっきり壁にぶちあたったり、公然と文句を言ったり、やる気をくじかれて泣きそうになったり、自分のやる気に疑問というか罪悪感を感じたりしたこともあったけど、そのうち物事の流れみたいなものがだんだんとわかってきて、「あぁ、ここでイライラしても疲れるだけだ」とか「この人に言ってもあんまり効果はない」とか、つまり要領を得てきたんだと思う。たぶんそのころって常にカリカリしてて緊張感があったからまわりとも今ほどうまくやっていけてなかっただろうし、なんとなく空回りしてた感があると思う。今となっては、ね。

よく、「理想と現実は違う」って言われるし、それを頭じゃわかっているつもりだったけど、実際新しい環境で新しいことを始めるときってやっぱりまわりの状況もよくわかってないしある程度緊張もしてるからそのギャップを正しく認識できない傾向にあると思う。たとえば、期待しすぎていて、非現実的な光り輝く「理想」を無意識のうちに抱いてしまっているってことに気づかない。そして、当たり前だけど、そんな期待通りにいかない「現実」にぶち当たる。そう、文字通り、「ぶち当たる」。ガツーンって。で、その「現実」を、美化された「理想」と比較することで、ときに、ものすごく期待はずれのどうしようもない悲劇的なもののように捉えてしまう。とりつく島もないような、もう、落胆するしかないようなものとして。で、「けっこうな投資をしたのに、あー終わった…」とかって思っちゃう。このコースに入って最初のころ、まぁそこまでではないにしろ、私もけっこう悩んだっけって思い出した。選択を誤ったかなぁ…とか、こんなはずじゃなかったのに、とか、なんでこんな理不尽な扱いを受けなきゃならないんだ!?とかの怒りや困惑、落胆、そして、「結局こんなものなのかなぁ」っていう諦め。で、そのうち「どうせ私は…」って卑屈になってみたりして(汗)。会社辞めて一定収入もなくなって、大枚はたいてきたんだから、そりゃ気合いも入ってるさ。けっこう大きな賭けだったもん。そんで最初から肩の力抜いていけなんて到底無理な話。そんなわけで、それはそれは悩んだ、と思う。あんまり覚えてないけど(笑)。
で、しばらくして、なにやらわかってきた。どうやら、私は無意識のうちに自分に都合のいい「理想」を抱いていて、それに対してけっこう期待をしていたらしい、って。で、しかも、「現実」は、そう思ったよりも悪くないかもしれないって。そこには誤解や早とちりもあって、もちろん理不尽だ!と思えることもあったけど、ひとつひとつ辛抱強く対処していったら物事がけっこういい方向に進んだりした。うまくいかなくて悔しい思いもしたけれど、努力したら努力したなりの評価をもらえて、自信につながったことも少なからずあった。最初の希望はかなえられなくても、そこで諦めないでなんとかほかの手段やらを探していたらそこであとあと役に立つ経験をさせてもらえたりもした。全部が全部うまくいくわけじゃないけれど、なにもかも最悪、というわけでもない。いいこともあるし、期待以上の結果が出ることもある。そしてそれが、将来的に想像もしなかった方向に進むきっかけになることもある。一見困難に思える道でも、ちょっと落ち着いてまわりの状況を勘案しつつ何度も試行錯誤してみれば、なんらかの「コツ」みたいなものをつかめるときが来ると思う。その「コツ」さえつかめば、あんまりストレスにもならずにだいたい要領よく進めるやり方みたいなものが見えてくると思う。たとえばそれは、自分に合った課題の取り組み方だったり、まわりの人たちとの付き合い方だったり、自分の生活パターンの組み方だったり、ネットワークの調整の仕方だったり。それらがある程度うまくまわって、自分の感情もある程度落ち着いていれば、仮に急なピンチがあってもそう死に物狂いにならずに対処できると思う。私の場合、自分の感情のコントロールがつねに一番の課題だったかな。何事も「気合い」と「やる気」が大事なので。あと体調管理。体調が悪いと気も弱くなるし思考もネガティブになるから。

そんなんで、今から振り返ってみると、ここに来たばっかりのころの「理想」と「現実」には大きな大きなギャップがあったし、それぞれ正しく評価できてもいなかった。本当の現実を基準にしたら、「理想」はドーンっとプラスのほうにぶっ飛んでたし、私の認識の中での「現実」は深い深い海のそこにほう沈んでた。そんでさらにメンドウなことに、こんなドップリ沈んでるのは私だけなんだわー(ウジウジ)って卑屈になってた。でもね、実際は違う。みんなそれぞれに悩みを抱えていて、ときに同じようなことで悩んでたりしてる。しかも、落ち着いて見てみたら、世の中そう悪くもない。ちゃんと現実を見つめてそれに見合った理想を描いて、そのために着実で現実的な努力を重ねていけば必ず報われるときがくるし、そうやって理想に近づける。実現できる日も遠くはない。確実に前進できる。もちろん全部スムーズに進むわけじゃないし、もがいてもがいてやっとちょびっと進んだよ…やれやれ、ってときがほとんどかもしれないけれど、そうやって大変な思いをしてるのは自分だけじゃなくて、けっこう身近におんなじようなことでがんばってる(もしくは、過去におんなじような経験をした)人もいるかもしれなくて、そんなお互いの経験を話すのは楽しい。苦労のなかにも面白みを見出せたりして、けっこう笑える。そのとき大変だったからこそ、余計におもしろいっていうのかな、そんなこともあるし。

なんかいろいろ書いてきて何が言いたいんだかよくわかんなくなってきたけど(←これ、いつものことです・汗)、要は、冷静に現実を見つめながら自分のやりたいこと、ほしいものを意識してそのために努力すれば、必ずその理想に近づけるってことかな。よく、「理想と現実は違う」っていうけど、自分の認識とか望むものとか環境とかも実際には入ってくるし、けっこう複雑だよね。「実際」と「認識」の違いも考えに入れなきゃいけなくなってくるしさ。考えるのがメンドウになってきたので、今回はこのへんで。

きょうもメルボルンは暑いぞ~


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4 Comments

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よくわかるよ (けいこ)
2006-03-04 19:52:11
ますみさんの言っていることよくわかるよ。同じこと考えていたしさ(笑ったよね)。



私も最初はなんだか勝手に燃えて、勝手に落ち込んだりいろいろしたからなー。



理想と現実は違う場合が多いけど、少しでも近づけたらいいなと思っています。でもさ、時々考えるのがいやになっちゃって逃避がはいっちゃうんだな。まあ、いいか。
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許可 (りこ)
2006-03-04 22:29:59
私もHP作り始めました♪

サイトは↓です。

よろしくお願いします!

http://pink.ap.teacup.com/ricorico322/



私のサイトにこのサイトのリンクを貼ったんですけど大丈夫でしたか?



まだまだHPは作り始めたばっかりですけど、今後も頑張ります
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まさに (icco)
2006-03-06 11:44:25
仰るとおりです…。

理想と現実…『やりたい事』と『(実際に自分の能力で)出来る事』の違いを実感しています。目の前のちっこいハードルから徐々に飛べるようにやっぱり地道に努力していくしかないし,少しでも理想に近こうとする気持ちは失いたくないなぁと思います。
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どーもー (masumi)
2006-03-06 13:42:11
きょうはそれほど暑くないですね。



>けいこさん

そうそう、けっこう同じようなこと思ってたってことが判明して笑いましたよねー

で、いろいろ考えて分析したりするんだけど、私も、考えるのがメンドウになって、よく、まいっかって諦めてます…

まぁ、そんなもんですよ、きっと(←無責任・汗)。

気にしない、気にしない。



>リコ

リンクOKよ~

私のほうからもリンク貼らせてもらうね。

これからもよろしく~



>iccoさん

うんうん、地道にがんばっていくうちに、気づいたらけっこう理想に近づいてた…なんてこともあると思うよー。人間って、学習して進歩する生き物だからさ。

いきなり高ーいハードル目の前にするともう気分的にやられちゃうから、ちっこいのからがんばろうよ、お互いに。
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