「映画・僕のワンダフルライフ・登場する犬たち」~口語短歌と写真で綴る「世界文化紀行」
2021-12-22 06:20:54
12月20日BSNHKで「僕のワンダフル・ライフ」が放映されていました。この映画は「犬好き」にはたまらない、心温まる飼い主と犬の交流を描く作品です。小説が元になっており、転生を繰り返す犬は以前の記憶をもっているという設定でかつてのご主人様を探して再会します。
私も過去に二匹の犬(秋田犬&柴犬)を飼っており、彼らが当時急速に広がった感染症「犬ころり病」にかかり同じ時期に亡くなった記憶は鮮明に覚えていますし、あの悲しさは生涯忘れられないと思います。亡くなっても映画のように戻ってきてくれたらいいなと感じてしまいました。
「初代ベイリー」犬種は赤毛のゴールデンレトリバー
口語短歌
「ベイリーは いたずら好きで 活発な子 家族の命 全力守る」
ある暑い夏の日に車に閉じ込められて死にかかっていたところを、当時8歳の主人公「イーサン」とその母親に救出されます。犬種は赤毛のゴールデンレトリバー。イーサンと出会った頃はまだ子犬でとってもやんちゃ。イーサンの背中をジャンプ台に潰れたラグビーボールをキャッチして遊んだりするイタズラ好きの一面を持ち合わせており、まさにとても活発で人懐っこいゴールデンレトリバーです。イーサンと一緒に過ごしてきたベイリーは、家が火事になったときもベイリーが先に気付き、何とか家族は一命をとりとめることになります。しかし、イーサンが地方の農業大学に行くことになり離れて暮らすことになりました。親戚のおじさん・おばさんに囲まれながら穏やかな日々を過ごしますが、初代ベイリーはイーサンの大学在学中に老衰でその人生に幕を閉じます。
「警察犬のエリー」犬種はジャーマンシェパード
口語短歌
「エリーは 責任感の強い 警察犬 愛情深く 人間守る」
ベイリーはエリーという女の子として生まれ変わります。そのエリーの犬種は警察犬としてもよく見かけるジャーマンシェパードです。警察犬として訓練され、警察官のカルロスの良き相棒として活躍をしますが、警察犬として誘拐犯を追い詰めている最中に犯人が放った弾丸が当たり、カルロスに看取られて命を落とします。ジャーマンシェパードの服従心の強さ、命令に最後まで従う責任感の強さに加え、周囲の人たちを守ろうとする愛情深さを持ち合わせている性格が忠実に表現されています。
「家族を見守るティノ」犬種はコーギー(ウェルシュ・コーギー・ペンブローク)
口語短歌
「女子大生 マヤに寄り添い 幸せな 生活掴む 人生見守る」
次にベイリーが転生したのは、ティノというコーギー(ウェルシュ・コーギー・ペンブローク)の女の子です。この回でもイーサンには会うことは叶いませんが、短めの足と大きな耳が特徴的なコーギーのティノは、人付き合いが苦手な女子大生マヤに寄り添って、マヤが家族を作って幸せな生活を掴むまでを見守ります。初代ベイリー同様に、マヤをはじめとする家族に看取られて老衰により息を引き取ります。
「ワフリーそしてバディ」セント・バーナードとシェパード(豪州)から生まれたミックス犬
口語短歌
「ボスドッグ 永遠の恋人 イーサンが 転生気づき 熱く抱き合う」
ベイリーが最後に生まれ変わったのが大型犬のバディという名前の犬です。セント・バーナードとオーストラリアン・シェパードの両親から生まれたミックス犬・雑種で、モフモフな毛が思わず抱きしめたくなる見た目をしています。
保護されていた子犬を、若いカップルの女性が引き取り、ワフリーと名付けます。捨てられてしまったワフリーは、カップルのもとに戻る気もなく、懐かしいニオイを辿りながら歩いているうちに、イーサンと遊んで暮らした農場を思い出し、年を取ったイーサンと再会するのでした。
最初はなかなか思い出してもらえず、バディと名付けられたベイリーは、イーサンに思い出してもらうために、しっぽを咥えてくるくる回ってみたり、イーサンと一緒にやった遊びを披露することで、ようやく初代ベイリーと同じ犬であることを気づいてもらい感動のラストシーンです。
ベイリーはボスドッグという愛称で親しまれることもありましたが、転生する度に、様々な名前が付けられ、様々な人々の人生に翻弄されながらも愛される人生を送って本当に幸せそうでした。
ラストシーン、イーサンがバディの転生を気づき「ベイリー?」と声をかけたシーンでは感動しまして思わず泣いちゃいました。素晴らしい作品だと思います。そんな映画「僕のワンダフル・ライフ」ぜひお暇な折にご覧になってみてください。
参照
https://www.docdog.jp/2020/04/magazine-dogs-d-n-71.html
「2021年軽井沢レイクガーデンに咲いた薔薇たち」
「プリンセス・ヴェール」2021年8月7日撮影
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