☆★第64回「ポジティブ心理学者推薦の映画館6軒目」Amazon Videoで週末を★☆
前回にひきつづき、ライアン・ニーミック博士(Ryan Niemiec, Psy.D. 米国オハイオの非営利団体VIA Institute on Character所長)の「ポジティブ心理学ニュース」サイトで推薦されているムービーをとりあげます。2009年~2018年のなかで、博士がベストポジティブ心理学映画として選んだものを2回に分けてご紹介します。一回目は、2013年から2009年までです。
【ベストポジティブ心理学映画(その一)】The Best Positive Psychology Movies
◆2013年 『LIFE!/ライフ』The Secret Life of Walter Mitty 米国ファンタジーコメディドラマ映画
地下鉄に乗って雑誌「LIFE」の写真管理部に通勤しているウォルターは、何ひとつ変わりばえのない日々を繰り返している。彼の唯一の趣味は、虚しい現実から逃避して突飛な空想に浸ること。ある日、ライフ誌最終号の表紙を飾る大切な写真のネガがないことに気づいた彼は、一大決心をしてカメラマンを探す旅に出発する。そのありえないほど波瀾万丈の冒険の道のりは、彼の人生を一変させていくのだった……。スピルバーグ監督が手掛ける予定だったプロジェクトを『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日間』のスタジオが完全映画化!空想世界を抜け出し、極寒の海に飛び込み、荒々しい大地を駆け、過酷な山を越える光景は息をのむほどの驚きと勇気を与えてくれる。
◆2012年『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』Life of Pi 米国冒険映画
乗っていた貨物船が遭難し、一匹のトラとともに救命ボートで漂流することになった少年パイのたどる運命を描く。第85回アカデミー賞監督賞をアン・リー監督2度目の受賞。
◆2011年 『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』Win Win 米国ドラマ映画
老人介護専門の冴えない弁護士が身寄りのない青年と偶然出会い、彼と過ごすうちに、青年の能力が開花し、ウィン・ウィン(自分も相手も勝つような、両者ともにメリットのある状態)の関係になっていく。
◆2010年 『アリス・イン・ワンダーランド』Alice in Wonderland 米国ファンタジー映画
19歳に成長したアリス(ミア・ワシコウスカ)は、パーティを抜け出し、白うさぎを追いかけて大きな穴に落ちてしまう。行き着いた先は<ワンダーランド>。そこでアリスは、マッドハッター(ジョニー・デップ)、白の女王(アン・ハサウェイ)、赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)など、摩訶不思議な住人たちと出会う。マッドハッターは、アリスこそがワンダーランドの独裁者 赤の女王による支配を終わらせることのできる“救世主”だと信じていた。いつの間にかワンダーランドの運命を背負ってしまったアリスは、赤の女王との戦いに巻き込まれていく―。
◆2009年 『インビクタス/負けざる者たち』Invictus 米南ア製作ラクビー映画
アパルトヘイトによる27年間もの投獄の後、黒人初の南アフリカ共和国大統領となったネルソン・マンデラは、依然として人種差別や経済格差が残っていることを痛感する。誰もが親しめるスポーツを通して、人々を団結させられると信じたマンデラは、南アフリカのラグビーチームの立て直し図る。マンデラの”不屈の精神”はチームを鼓舞し、団結させ、奇跡の快進撃を呼び起こす。それは、暴力と混沌の時代に初めて黒人と白人が一体となった瞬間だった。
「Invictusインビクタス」 とは、マンデラが投獄中に心の支えにした詩の題名で、「征服されない/屈服しない」のラテン語の意味。