たそがれ日記

したたかに、しなやかに。

思いだすこと。

2010-08-17 21:29:15 | 日記
あの悲惨な長崎、広島の原爆時代を生きてきたゆずりはにとって、8月は、毎年、心をぐっと抑えつけられる痛みがよぎります。今年も静かに、黙とうをしながら過ごしております。
未だに、当時の小学校、女学校の生き残り組とは、連絡が取れていないのです。
同窓会がしたいな~が夢・といったらおかしいでしょうか?
敗戦になり、新制高校からの友人が今のゆずりには友人と言えるのです。

生まれた時から、戦争、戦争で戦争の申し子と言っても過言ではありませんでした。
この年になり、世の中の渡り具合もしっかり見てきました。
8月にはいると、俄然世間は、やかましくなってきます。新聞、雑誌、TV.
若い世代への伝言を 今 とばかりに、書く事に余念がありません。
私達もまだまだ伝えていかねばならない事が多々あります。

昨日 美容院に行き、ひょんなことから・・今の様に食事もままならず、学校に、お弁当さえ
持って行けなかった話をしました。
「貧乏」だったから?・・の質問に言葉が、出ませんでした。
世の中、皆、食べるものがなかったのです。
この飽食の時代・・わかってくれたか、疑問でした。

回りが焼け野が原になり、たくさんの友人、先生を亡くした・・なんて事ありますか?
戦争は、残酷なものです。
2.3年前卒業した学校を訪ね歩きました。当時としては鉄筋の大きな学校でしたが、今は跡かたもなく、校長先生を尋ねた時も、当時のものは何一つ残ってない・・との、残酷な返事に、
愕然としたものです。
ゆずりはは、無念に亡くなった友人達のためにも、元気で、生きていく決心をしたのです。

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6 コメント

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ゆずりは様 (はじかみ)
2010-08-18 00:22:44
8月15日を中心に報道機関は戦争への語り部になりますね。でもそれは現実あったものなのです。

戦争体験者のお話には涙なくしては見ていられませんでした。知らなかったこと多すぎます。
自分も疎開疎開でよそ者扱いされ、一人だけお弁当を持って行けなく、教室の外に出たことなどが思い起こされます。

戦中戦後をどうくぐり抜けて今を生きてきたか、
時に思い出し決して忘れることなく、
後世に語り継いでいかなくてはならないと思います。

どうぞいつまでもお元気でご健康をお祈りいたします。
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ゆずりは様 (なでしこ)
2010-08-18 20:15:02
終戦記念日の年に小学校に入学した私は東京大空襲を経験して信州に疎開して入学したのです。

本当に経験者が語りついて行かなければいけませんね。
ゆずりはさんも壮絶な経験を元気で語り継いていってほしいです。

今は天使様のような母に聞いて置けば良かったと悔やまれます。
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はじかみ様 (ゆずりは)
2010-08-18 20:52:14
コメント有難うございました。
はじかみさんは随分お若いから・・疎開の経験などあるなんて、想像しませんでした。
子供は子供なりに、苦労があったのですね。妹も、疎開し、地方の方には、随分お世話になったようです。

親兄弟が亡くなった事を子供に伝えるために、先生方は、どれほどの御心労があった事かと、思われます。
子供も、亡くなった親御さんも、可哀想過ぎます。
生き残ったものにも戦後の試練がありました。

現在の日本からは、想像もできない事ばかり・でした。
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なでしこ様 (ゆずりは)
2010-08-18 21:13:25
都会の大空襲の中を、よく生き延びてきたものだと・・
運の強さに、我ながら、感心してしまいます。

当時の親は、自分が食べなくても、子供たちに・・と。
子供すら、何を食べて、居たのかさえ覚えがありません。
食事時親が何を口にしていたか・・全く覚えていません。

小学校6年生の時、12キロしか体重がなかった・・この事
一つでも、解って頂けると思います。
でも、戦争に勝つまでは・・と歯を食いしばったものでした。

両親揃って、当時の話をしたがらなかった訳が解ります。まわりの人たちの衰弱死した話は尽きぬほどでした。
戦争の怖さ・・二度と味わいたくないです。

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思い出すのも辛く (まーにゃ)
2010-08-19 05:56:03
封じ込めていたのでは駄目ですね。
疎開先での差別・工場への動員・終戦後焼けて校舎の無くなった借り住まいの女学校へ戻り学力の差に泣かされた勉強・可哀想な象の話を思い出し泣きました。
誰でもが世界から戦争が無くなる事を望んでいるのに、強力な武器が作られ、戦っている国が無くならないのはどうして??
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まーにゃ様 (ゆずりは)
2010-08-19 22:07:04
年月の経つのは、早いものですね。それだけ私達も年を重ねた事になるのですね。
一番素敵な青春時代を台無しにしてしまった戦争を憎みます。今思えば、情けなく洗脳されてしまった自分に、腹立たしい思いです。ですが国民全てが、戦争に巻き込まれていた時代でした。
本当に、すべての国の人が、戦争がなくなる事に賛成していながら、次々と、地球上では、テロ、戦争が起きています。一人ひとりが、心して考える時期に来ています。
平和・・そんなに難しいものでしょうか?
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