kkdaiyaの映画、ミリタリー・ハイテク小説

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映画 デンジャー・クロース(極限着弾)

2022年06月25日 | 映画評価
アマゾンプライム 2022/6/25視聴

『マッドマックス』シリーズのMADアクション大国・オーストラリアから本格ベトナム戦争映画がついに上陸! オーストラリア軍108人が農園地帯“ロングタン”で南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)2,000人に対峙した「ロングタンの戦い」。戦闘時間4時間に対して1日の損失はオーストラリア軍が戦ったベトナム戦史上最大という過酷な戦いだったにも関わらず、その功績は称えられることもなく50年ものあいだ封印されてきた伝説の戦闘だ。(screen onlineより)
2020年公開の映画、アマゾンで無料公開していたので見ました。
1966年8月のある午後のたった4時間の戦闘でした。 冒頭から戦闘シーン(歩兵部隊)が北ベトナム軍と戦うシーンの連続です。映画の解説などでは南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)といっていますが北ベトナム正規軍によるものと思われます。何遍も繰り返して襲撃する北ベトナム軍に対してオーストラリア軍は小隊数個で対峙してなんとか耐え抜いた話です。近接砲撃を依頼しますが小隊陣地がベトナム軍に侵入されておりデンジャー・クロースの着弾を要請することになります。その結果敵は退散しますが自分の小隊も被害を被ってしまうことになります。その後も何度も攻撃され弾丸も尽きて白兵戦を覚悟します。そこへ中隊基地から軽装甲車と応援の兵が派遣されて何とか助かります。指揮官の優柔不断や作戦の齟齬など様々な要因がそこには重なります。最後のシーンで指揮官の准将の持つたばこの手が震えているのが印象的でした。
オーストラリア軍は基地、ヘリ、軽装甲車、砲門、多くの将兵、兵站機能の一大軍事組織でしたが、ベトナム正規軍は大隊クラスの歩兵のみの組織で人数的には大きく勝っていましたが総合力で劣ったことになります。
戦闘シーンが大部分であり余計な話が挟まらず、はっきりした映画です。女性の出演は慰問に来た歌手とベトナム軍女性兵士(救護兵であったので見逃す)のみです。A級に近い映画でした。
なお映画ラストで登場する戦場跡のモニュメントは実在しており観光ツアーで訪問できるようです。







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