恵比寿ガーデンシネマで見ました。ストーリーは脱走兵が盗んだ服により将校になりすまして虐殺をドイツの自国兵士収容所で起こす話です。確かに主人公がどうしてこのようなこと起こしたのか掘り下げはありませんが、本人も仲間も生き延びたいからでしょう。日本でも当然あったでしょうが、あまり語る人がいないか亡くなっているからでしょう。ドイツ的なキャラや雰囲気が多く出てきて面白いと思います。囚人が銃殺されるときに対空砲を使うなど北での処刑と似ています。娼婦部屋や大宴会を収容所でやるなど楽しい面もあります。警法に則って処理を図るなどドイツ的な場面も多く、終戦直前でもこんなことやっていたんだと思いました。降伏した町で市長?を殺してどんちゃん騒ぎをするなど退廃的な面と、それを許そうとする法曹、軍関係者がいるなどいい加減です。先日アマゾンで見たアイヒマンの映画で戦後ドイツの上層部に多数のナチス関係者がいることを問題にしていましたが、それと通じるように思います。長いので、もう少し短くまとめるとよかったように思えます。エンディングタイトルでの特殊部隊による現代市民へのカツアゲは一つのアナクロニズムでしょうか。ドイツ映画らしかったです。2019/3/11
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